一等史料、正史とやらに隠蔽された人物たちを、周到な論理と、痛快・奔放な推理力を駆使して復権し、常に未来に向けての力強いメッセージとして語る、“本物のアバンギャル ...

... そこで武士たちは、つねに鶏鳴を合図に行動をおこすことにした。これなら誰もそれを合図だとはおもわないから安心である。たとえば一番鳥で味方をおこし、二番鳥で朝飯をたベ、三番鳥で出発 みかたは菊亭晴季などにも教え 31 鳥獣戯話.

... それらの試みは、ことごとく所期の効果をおさめることができなかったばかりではなく、逆に藪をつついて、蛇をだしたようなおもむきもないではなかった。なぜなら、いかに腕によりをかけて、信虎の たぐい稀なる悪党ぶりを宣伝してみ 11 鳥獣戯話.

... 鳥獣戯話・小説平家』花田清輝著講談社文芸文庫「信虎が戦で使用した甲州流の兵法は、実は猿の集団行動がヒント」とか、「甲斐を追放された信虎が、放浪生活を送りながらも裏で歴史を操っていた」など、自由自在の想像力で楽しく読ませます。 2 言 ...

... 鳥獣戯話』へのいち早い評価を、江藤に可能とさせる。私には、この評価は「花田・吉本論争」へのもっとも優れた注釈となりえている、と思われる。ここで江藤は論争の「関係の絶対性」への証人であり、それ故、論争以降の花田の寓話への撤退の内在的な了解 ...

... 鳥獣戯話』は、その、東西の文学にかかわる該博な知識とマルクス主義に立つ精密、大胆な論理によって、戦後の思想と芸術に衝撃を与えた。 治水事業に名を借りた幕府の戦. 79 鹿児島地区[鹿児島市〕

... 鳥獣戯話』(講談社、昭和三十七年刊。初出は『群像』昭和三十五ば手段を選ばず、「梟雄」と言われた信虎に一種の動物的才能を認め、いつまでも因習や道徳に拘泥する周囲との乖離をシニカルな筆致で描いている。のぶとら.

... 鳥獣戯話・小説平家』花田清輝著講談社文芸文庫「信虎が戦で使用した甲州流の兵法は、実は猿の集団行動がヒント」とか、「甲斐を追放された信虎が、放浪生活を送りながらも裏で歴史を操っていた」など、自由自在の想像力で楽しく読ませます。 ○室町期に ...