... 超越の座標として生きることもできなくなってしまった。いまでは万人が共通の座標軸をもった神話的空間に住まうことはない。超越の座標がそれとしてあらわれるとしても、集団的な次元でも個人的次元でも、むしろその身の在り方に応じて超越の座標が応現 ...
... 超越の座標となり,視点の逆転が起る。身を原点とする自己中心的な質的座標は,向う側の原点に照らし出されることによって,非中心化され,身自身を支える神話的な質的座標系のうちに包み込まれる。超越の座標となる原点ないし中心軸は,身の外におかれるが ...
... を、もう一度エリアーデに戻って考えてみたい。二.「住む機械」としての家と言われることを、さらに詳しく検討してみなければならないだろう。においてとらえるかぎり、現代人が超越の座標そのものを生きることができなくなってしまった.
... 超越は、身自身に反照し、身は超越を志向する特異的構造として〈身分け〉される。身はその反照によって、超越的座標を内包した高次錯綜体となる。超越の座標がさまざまの宗教とそれにもとづく文化的特質をあらわすにすぎないことはたしかである。しかし逆 ...
... 座標は、向こう側の原点に照らし出されることによって、中心ではなくなり、神話的な座標系のうちに包みこまれるようになるのである。こうして超越の座標となる中心軸は、エリアーデのいう独特な宇宙論的シンボリズムによって、〈身体ー家ー聖殿ー都市ー ...
... 超越の座標となり、視点の逆転が起る。別のところでも書いたように、身を原点とする自己中心的な質的座標は、向う側の原点に照らし出されることによって、非中心化され、身自身を支える神話的な質的座標系のうちに包み込まれるのである。超越の座標となる ...
... 超越の座標』弘文堂、所収)。超中心化は、すべてを均質化する知性的な脱中心化とはことなり、質的特異性を過度にし、超特異化することによって、自己中心的・人間中心的現実性を超越する方向を示すのである。... (中略)・・・超越の座標となる原点ないし ...
... 超越の座標田島節夫ほか編集弘文堂 1978.10 251p 22cm 2500 円 108 (内容)超越の座標方向性と超越市川浩著.光と闘坂本賢三著.過去と未来一旅の時間について坂部恵著.常と奇村上陽一郎著.自己と他者田島節夫著超越の諸相をめぐって( 04153 ) ◇宗教哲学 ...
... 超越、あるいは内在的な超越への道を、ある場合にはあらわに、ある場合場合身のむこうにおかれるが、独特の宇宙論的象徴法(ュリア I デ)によって、〈身-家-聖殿-都市-宇宙〉は、身の中心化自身を支える神話的な質的座標系のうちに包み込まれる。超越の座標 ...
... 超越的立場こそは、まさしく物語作者本来の視点であると結論づける。その結果、物語音読論が読み聞かせる女房の存在の証としてあげる草子地は、右の客観的超越的立場に含まれるもので、この超越的座標に現実的な読み聞かせる女房を代入することはできない ...