本書の特徴3つ ・本書は、故意の本質論に端を発するはずの日本とドイツの通説や実務が、事案によって錯誤論による例外処理を認めているという「故意論としての一貫性の欠如 ...

... 行為の意味ということ自体無意味なものなのであろうか。そうではないと思う。確かに我々はある行為の意味を完全に知ることはできないが、その行為の意味の深さは知ることができるからである。そして ... 者としての他者といったものの重要性が明らかとなる。

... 者への意志意図への信仰であり、一切の生起は行為であるとの、一切の行為は行為者を前提するとの信仰であり、《主体》への信仰である」(第五五〇節)。なお、「一切の行為は〔その行為の主体としての〕行為者を前提するとの信仰」という点については、ほか ...

「行為者の統制可能な限度内」でなされなければならない。しかし、主意主義的要素を強調する彼の行為論は、行為状況による ... 行為( 7 ) 行為状況の構成要素社会構造┣文化構造 1273.

自由意志は存在するのか。道徳的責任は成立するのか。常に問われ続けてきた哲学の難題を、歴史上の議論を整理しつつ徹底的に探究。

... 行為者の生活空間 A =行為者 E =行為者の心理環境すなわち,人間行動はある行為者の生活空間( lifespace )の関数である。行為者の生活空間を決定する要素はふたつあり,それは行動の主体としての行為者( actor )と,行為者の心理環境( psychological ...

... 行為者が法律行為に依りて得んとする利益を保護するにあり、故に法律行為の要素の如何は、行為者の利益の如何によつて決せらるべき也、行為者の利益は、法律行為の性質、即ち法行為が輿なるか、異なるか遺言なるか等に依りて、之を知るを得べく、又取引の ...

... 行為を〈調整的複合行為〉と呼ぼう。たとえば、車を運転するなどは、これである。複合行為においては、その動作主体は単独とはかぎらず、その動作によって主体が異なることもある。たとえば、柔道の巴投げは、行為者としての投げ手の能動的動作と、体験者 ...