... のみで構成されるものや、これに社寺の沿革を加えているだけの縁起も少なくないが、衆生に対する利生、霊験の説話を併せ説く形式を持つものも見られる。この霊験利生記を備えた社 そうした流れの中で、矢田地蔵縁起を 93 矢田地蔵縁起成立考.

... 社寺の縁起などを、詞(文章)と絵とで書き表し、巻物にしたもの。古代以来、作成されたが、中世はその全盛期であった。おおむね大和絵の画風で描かれた。絵巻物という呼称は新しく、十九世紀初めになって使われはじめたもので、それまでは「源氏絵」「法然 ...

... 社寺は、国の保護が受けられなくなってからすでに久しく、社寺が経営する庄園も、地方で蚕食されることが多かったので、社寺みずからの力で防衛しなければならなかった。このような情勢は、社寺に対して、少数の貴族に依存するだけでなく ... 社寺縁起絵論.

... 縁起」にふさわしい威容を示すことになったであろう。しかし、この計画は変更され、社寺縁起絵の本質的部分である創立記と利生記は、未完のままに放置された。そこには方針の変更とともに、切迫した状況を想定することが可能であろう。「北野天神縁起」の社寺 ...

... 社寺縁起絵への関心は北野天神縁起を核にしていたことがうかがえる。続いて「八幡」が九作品と多いのは、八幡信仰における放生会と仏教の悔過儀礼との関係をかねてより G が注目していたためか。神社縁起と寺院縁起とをあわせ「社寺縁起絵」としたのは ...

... 社寺縁起絵。(詞・絵)青山荘清賞・日本画篇二(根津美術館編)。 16 北野天神縁起絵巻六巻(根津美術館蔵) (参)「伊賀杉谷神社蔵北野天神縁起について」(望月信成、東洋美術一七号)、社寺縁起絵。(参)「英賀神社蔵永正本天神縁起絵について」(吉田友之、人文 ...

... 寺社縁起の社会性を体しているといえよう。四巻が新調されている(「鎌倉遺文』七一八五号)。また天文五年(一六)に、「大仏縁起絵巻」(東大寺蔵)が南都、大和で活動した勧進聖祐全の発願によって制作された。祐全が記した奥書には、絵は東大寺絵所の芝法眼 ...

... 社寺縁起としての方向づけを行うものである。(注 3 ) ( # 2 )ただ「信貴山縁起 ... 絵の発展過程を概観するに、社寺を創建した高僧の活躍を主題とする高僧縁起絵から ... 絵巻 120 絵画に対する享受層.

菅原道真沒後千百年. |天神縁起絵のはじまり社寺縁起絵巻と北野天神縁起絵巻れいげんりしょうかんしょうじょう天神縁起絵とは、菅公あるいは菅丞相ともよばれる菅原道真(八四五~九〇三)の生涯と、没後の怨霊の祟り、北野社(現在の京都・北野天満宮)の創建 ...

日本庶民仏教史の研究 今堀太逸. 天神縁起絵巻にみられる天神信仰の研究としては、荒木良雄氏の北野天満宮蔵『北野聖廟縁起 ... 社寺縁起絵の特別展が開催され、昭和五十年その展示作品を中心に同館監修『社寺縁起絵」が刊行された。北野社・八幡社・日吉 ...