... 知識・信仰・懐疑』(一九五六)という先生の書物の第一章「知識と信仰」及び第二章「懐疑と信仰」を骨格にし、例えばプラトンの『エウテュプロン』等からの引用によって新しく加筆された内容のものであった。教室へは多数の学生が聴講に集まり、遅く行けば ...

... 知識・信仰・懐疑』の中でみごとに歴史的に把握している。パスカルからキェルケゴール、ニーチェ、ハイデッガーへとつながるこの故郷喪失の意識はレーヴィットの著書では、アリストテレス的コスモスとキリスト教の創造説との崩壊によって、「人間がこの ...

... 信仰( faith は一般知識の合致性によって保障され 的憧憬又は宇宙觀と一致する場合、それは實生活に於てそれ自身を證明する處の信仰となる第三章宗教的知識 ... 懐疑は知識の初めであると同時に、信仰の初めである。沒批判的な素朴な信仰は原始人及び少年期の ...

... (知識学)の邦訳、ないし紹介は、しかし全体としてそう多くはない。いまフィヒテ(陶山務訳)『懐疑・知識・信抑』改訳版(第一書房、昭 11 )巻末付載の「フィヒテの著作目録」を援用しながらその大概を把握しておくと、彼の主著「知識学」の翻訳については ...

... 知識の懐疑に耐ええない者がありとあらゆる宗教的なものをたやすく受け入れて,哲学を宗教の代用品にしようと骨折るということが現代の特徴の一つである」。カール・レーヴィットは, 1956 年に出版した『知識・信仰・懐疑』の中で,このように指摘している ...

... 知識が国家運営の道具となり知識人が国家機構の部品となるという深刻な経験を経たあとで、知識および知識人の国家からの離反 ... 懐疑とユダヤ的信仰ということがいわれるが、たしかに、古代から知識をめぐる懐疑と信仰はヨロッパ的精神に異常な緊張を ...

... 懐疑と確信の葛藤といういわば認識論上の不安と見えるものも、実は不安定きわまりない現代人の生活の条件つまり、世界に翻弄される個人とい条件から生じているのである。その条件を、服部達はまた次のようにも直観している。についての知識 ... 信仰の葛藤では ...

... 知識・信仰・懐疑』 134 頁(岩波書店,昭和 43 年) 2 ) G. Marcel , L'homme problématique , p . 38 [『マルセル著作集 6 ,人間,この問われるもの』 324 頁] 3 )稲垣良典『現代カトリシズムの思想』 82 頁 La mort de Dieu et le destin de l'homme -Le 4 ...

... 知識・信仰・懐疑』 134 頁(岩波書店,昭和 43 年) 2 ) G. Marcel , L'homme problématique , p . 38.〔『マルセル著作集 6 ,人間,この問われるもの』 324 頁〕 3 )稲垣良典『現代カトリシズムの思想』 82 頁 4 ) K.レーヴィット(川原訳)『知識・信仰 ...