... 現代詩が個性を失ったといわれるとき、その個性とは何か、個性と修辞的なこだわりとはどこがどう違うのかという問題である。前述したように、詩人の思想や感情は、詩として十全に表現されていなければ、われわれの問題とはなりえない。うたわざる詩人、書 ...
伊藤信吉. 戦争と詩的個性の問題昭和の文学思潮に、決定的な変"詩集』)に稿をよせている。これを昭和初頭に新潮社から刊行された『現代詩人全集』十二巻にくらべてみると、詩壇の推移がいかにはげしかかが分る。えたのは満洲事変の勃発であり、これに ...
... 詩人は生きるべきじゃないと. 金子光晴谷川そういう感じ。形式じゃなくて個性になってしまうんですね。ライト・ヴァースは形式であって個性ではないでしょう。日本の場合はそれぞれの個性が表に出てくるんで、ライト・ヴァースという形式の名前で括ること ...
... 詩雑誌「歴程」の創刊された年でもあった。それはささやかな片々たる雑誌ではあったが、着実に葉を広げ、枝を伸ばし、幹を太らせていった。「歴程派」とは、いわば現代詩の個性派である。野性と知性、社会性と抒情性など、さまざまなる個性的詩人たちの ...
... 詩雑誌「歴程」の創刊された年でもあった。それはささやかな片々たる雑誌ではあったが、着実に葉を広げ、枝を伸ばし、幹を太らせていった。「歴程派」とは、いわば現代詩の個性派である。野性と知性、社会性と抒情性など、さまざまなる個性的詩人たちの ...
戦後日本の詩と詩人 小海永二. 21 たとえば、三好 ... 個性が要求され、ひいてはタレントが求められるという状況をも、作り出してゆくことになるわけです。この時期が終わりに近づいた昭和三十四年には、すでに廃刊されていた『季節』に代わって、『現代詩 ...
... 詩は、みな奔放な幻想の飛躍するメルヘン的構造を持っている。雑誌『現代詩手帖』の賞を受けたこの詩人について、山本太郎は ... 個性の存在を世に告げ知らすものであったが、同時にそれは、新しい詩的世代に共通する特質を、最も端的に示すものでもあった ...
... 〈現代詩対現代短歌〉なのだろう。短歌のリーダーたちは年齢が上がるほど、現代詩に対する言葉に刺があるように思える。平成十 ... 個性中心の現代詩といえども、詩の基本は養成可能だし、学習したいという欲求を持つ詩人もいる。たとえば『詩学』には研究 ...
... 個性的な想像力を発揮したアメリカ現代詩人三人の作品に焦点をあてる。出会うときアメリカ現代詩と絵画森邦夫異なる芸術形式、「詩」と「絵画」マーク・ストランド、チャールズ・シミック、エドワード・ハーシュ、現代アメリカ 3 人の詩人が、絵画を素材 ...
... 現代詩が難解だ、という言葉が合言葉のようになっていて、そのころ、ぼくは求められ、現代詩の普遍性をめぐって幾つかの発言をした。もちろん詩には門外漢の、素人の発言である。当然のことながら、可成りの批判を受けたと記憶している。ぼくはそのとき ...