... 文学の眺望においても、お腕っくべき一事実ではないだろうか。戦時下、西欧の多くの国々が文化の混乱と貧困とに陥った。けれども、それは日本におけるように文学精神そのものの喪失ではなかったと思う。更に心をうたれるのは、日本文学のこの惨槽たる事実 ...

... 日本文明の伝統的特徴」(「中央公論」七月)杉山平助「日本人と日本文学」(「中央公論」五月)河上徹太郎「新日本主義文学の精神的地盤」(「中央公論」五月)谷川徹三「日本精神史の課題」(「中央公論」五月)萩原朔太郎『日本への回帰』(白水社、三月【昭和 ...

... <日本文芸学>小松摂郎哲学に於ける非合理性の問題義恵日本文芸学の課題潜一国学 ... 精神と全体主義主体主義と教育主義としての功利主義延世界観と神学世界観と民族 ... 精神と哲学橋片駿正政良徹濳義吉岡修一郎科学の限界と哲学郎広尾一郎一本文芸学認識批 ...

... 日本文壇盛衰記―「白樺」の巻(下) -笹本寅自作自評論一附、拙稿「釈尊伝」の物語的内容、その明治文学に於ける浪漫主義とリアリズム鹽田良平四山川菊榮 110-11 麻生久二三二二一四岡本かの子一一五─11 六おもひで( *随筆)能動精神に関する論争に就て ...

... 日本文学講座第一巻に「日本文学の文献的研究」と言う論文の中で述べている。この三研究が並立的存在である処に問題があり、対象認識の未熟さがある。文献学的研究の意味が十分に理解されていない。彼によれば、国文学研究は文献に実現された精神生活を ...

... 文芸哲学という。言語美学にたいして文芸美学という。文芸史学には文芸精神史・文芸思潮史・文芸理念史をふくむ。記述学としての文芸史にたいする文芸史学は、文芸の史的法則や原理を解明することを目的とする。文芸本質学・文芸形象学にたいする文芸様式 ...

... 日本文芸思潮」という題が、日本の文芸(文学)を中心とする芸術一般の精神的基調を跡付けるという意味のものであったようにも思われたので、芸術全体の精神的潮流に触れることが適切であるとも考えられ、従って芸術(特に造形美術)の精神として重大な意義を ...