２０世紀に活躍した歴史家を在野の研究者も含めて紹介しています。
２０人を１冊の本に詰め込んでいます。
歴史学を学ぶ者はこれからこれらの研究者の論文を読む訳ですから、それらがどのように批判されたかを知る事も出来るので、初学者必読の書と言えます。
西垣晴次の回想で、大坂が大阪になった理由が印判屋が坂より阪のほうがよいと変えたからだというのは一般には知られていないので貴重です。
高群逸枝が歴史的事実を捻じ曲げてまで惨めな女性史を払拭しようとしたのは歴史学としては許されませんが、彼女の尋常でない史料カードの膨大な作成は歴史家としてのあるべき姿を示しており独学者列伝の一人として加えてもいいでしょう。
今谷明氏は政治に奉仕しない立場での歴史学が成り立つ余地があるのか否かと問いかけていますが、発刊から２３年を過ぎた今、これに対する意見は様々でしょう。
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