この本は20名程度の著者による合作である。
著者たちは日ごろからビッグデータと戦い、バッドデータに苛まされ続けている選りすぐりの人たちである。
タイトルに処方箋と書かれているがこの本にはこれといった処方箋、あるいは銀の弾丸といったものは書かれていない。
数少ないバッドデータを退治する方法:コードを書くこと
シェルスクリプトやpythonなどを使用して、データをパースしたり、フィルタリングをかけたりする実例もあるが、
ビッグデータと向き合っている読者ならば、目新しいことは何もないように思われる。
この本を読んでよかったことはデータに対する過度な完璧主義を捨てて、バッドデータとうまく折り合いをつけるということを
著者たちの経験を通じて納得していけることだと思う。
また著者たちは多様なバックグラウンドを持っており、例えばデータの格納に関しても様々な意見を持っているということが
非常に参考になり、あるいは勇気づけられると思う。完全な解決策を求める前に行動する重要性を教えられる。
「みんなやっぱりこれで悩んでるんだなあ」
この本はそうした著者たちの悩みと限られた解決策について述べられたものであり、読者はそうした告白に共感を覚えるだろう。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
バッドデータハンドブック ―データにまつわる問題への19の処方箋 単行本(ソフトカバー) – 2013/9/26
値の欠落、形式から外れたレコード、エンコーディング形式が不明な文字列。「バッドデータ」と聞いた時に思い浮べる典型例です。
しかし、これら以外にも「そもそもデータにアクセスできない」「消えてしまった」「昨日と違っている」「データはあるが形式が処理に適していない」など、
データを収集・分析するエンジニアは、これらの「バッドデータ」と正面から向きあわなければならないことが多々あります。
本書では、これらの問題のあるデータのパターンを紹介し、その対処法を解説しています。
19人のデータ分析の専門家が、自らの経験を通して得た、さまざまな教訓、実践的な方法論等を詳述した本書は、
ビッグデータ時代のエンジニアにとって必携の一冊となるでしょう。
しかし、これら以外にも「そもそもデータにアクセスできない」「消えてしまった」「昨日と違っている」「データはあるが形式が処理に適していない」など、
データを収集・分析するエンジニアは、これらの「バッドデータ」と正面から向きあわなければならないことが多々あります。
本書では、これらの問題のあるデータのパターンを紹介し、その対処法を解説しています。
19人のデータ分析の専門家が、自らの経験を通して得た、さまざまな教訓、実践的な方法論等を詳述した本書は、
ビッグデータ時代のエンジニアにとって必携の一冊となるでしょう。
- 本の長さ310ページ
- 言語日本語
- 出版社オライリージャパン
- 発売日2013/9/26
- 寸法2.5 x 15 x 21 cm
- ISBN-104873116406
- ISBN-13978-4873116402
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
著者について
Q. Ethan McCallum (Q・イーサン・マッカラム):コンサルタント、作家、テクノロジー熱狂者。O’Reilly NetworkやJava.netなどのサイトや、C/C++ Users Journal、Doctor Dobb’s Journal、Linux Magazineなどの雑誌に記事を執筆。プロフェッショナルとして、企業がデータやテクノロジーに関してスマートな判断を下せるよう支援している。
登録情報
- 出版社 : オライリージャパン (2013/9/26)
- 発売日 : 2013/9/26
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 310ページ
- ISBN-10 : 4873116406
- ISBN-13 : 978-4873116402
- 寸法 : 2.5 x 15 x 21 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 640,259位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,605位コンピュータサイエンス (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2017年9月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2013年12月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日頃悩んでいることをスッキリまとめてあり、注意すべき視点からの読み物として有用な1冊です。
2014年11月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
どこかの桂木桂馬さんのようなコメントですいません。
バッドデータというのはどこにでもあるものです。
ですが、品質工学で有名な一節にあるように
「幸せなデータはどれも似たようなものだが、不幸なデータは各個の事情があって不幸なのである」
というのも真実です。
この、各個の不幸な事情をどのように解きほぐして幸せに近づけるか、というのが本書の課題です。
正直、これは事例集として見るべきかと考えます。実際のバッドデータはとても社外に出せないようなひどいデータが多いものです。
今から手さぐりで社内データの整理をやらなきゃ、という方は読んで損はないと考えます。高いけどね。
バッドデータというのはどこにでもあるものです。
ですが、品質工学で有名な一節にあるように
「幸せなデータはどれも似たようなものだが、不幸なデータは各個の事情があって不幸なのである」
というのも真実です。
この、各個の不幸な事情をどのように解きほぐして幸せに近づけるか、というのが本書の課題です。
正直、これは事例集として見るべきかと考えます。実際のバッドデータはとても社外に出せないようなひどいデータが多いものです。
今から手さぐりで社内データの整理をやらなきゃ、という方は読んで損はないと考えます。高いけどね。
2014年11月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
タイトルはバッドデータだが、実際には現実世界のデータに関する様々なアドバイス等が書かれた本。内容は広く浅くで、これからデータ分析を始める人にとっては役に立つが、既に関わっている人なら知っていることが多いはず。ただし読み物としても面白いので、後者の人も(監訳者まえがきにあるとおり)「あるある」ネタとして楽しめる。また1トピックが10~25ページと短いのでさくさく読める。
2013年11月17日に日本でレビュー済み
書名通り、この本ではバッドデータを扱っています。
Excelに書かれているデータやテキストエンコーディングの問題など技術的なバッドデータも紹介されていますが、おかしなところがあるデータに対して「このようなおかしなデータは何故発生しているのか?」という一見バッドデータに見えるものもデータが集められた背景がわかると必ずしもバッドデータとは言い切れない、「データサイエンティストは自分が取り扱っているデータが何物なのか理解すべし」ということを説いた章もあり参考になります。
一つ残念なのは、誤字・脱字が非常に多く本書自体がバッドデータになってしまっていることです。(笑)
Excelに書かれているデータやテキストエンコーディングの問題など技術的なバッドデータも紹介されていますが、おかしなところがあるデータに対して「このようなおかしなデータは何故発生しているのか?」という一見バッドデータに見えるものもデータが集められた背景がわかると必ずしもバッドデータとは言い切れない、「データサイエンティストは自分が取り扱っているデータが何物なのか理解すべし」ということを説いた章もあり参考になります。
一つ残念なのは、誤字・脱字が非常に多く本書自体がバッドデータになってしまっていることです。(笑)
2014年1月8日に日本でレビュー済み
普段から様々なタイプのバッドデータによく遭遇します。
本書で紹介されている悪いやつらにも何度も遭遇してきました。
また、本書で取り扱われていない悪いやつらの中には良い解決策がないものもあります。
悪いやつらと戦う中で、過去自分なりに対処してきたり、本書と同様の切り口で対応してきたものもありました。
そんなバッドデータについて、自分とは別の視点からのアプローチで解説されているものは非常に参考になります。
本書を読んでいて一番良かったと感じたことは、自分の経験と近い内容が紹介されているので私と同様に苦しんだ仲間がいるのだと勇気をもらえたことです。
本書で紹介されている悪いやつらにも何度も遭遇してきました。
また、本書で取り扱われていない悪いやつらの中には良い解決策がないものもあります。
悪いやつらと戦う中で、過去自分なりに対処してきたり、本書と同様の切り口で対応してきたものもありました。
そんなバッドデータについて、自分とは別の視点からのアプローチで解説されているものは非常に参考になります。
本書を読んでいて一番良かったと感じたことは、自分の経験と近い内容が紹介されているので私と同様に苦しんだ仲間がいるのだと勇気をもらえたことです。