雑誌・映画パンフレット・新聞などに掲載された主に1960年代の論評をまとめたもので、『映像の発見』に次ぐ第二評論集です。
軽重・長短さまざまですが映画を創る側の者として、同時に批判する側の者として、それらの対象を細部に拘りながら主体的に見て創り批判することが重要であることの主張は変わりません。
内容は『アンダルシアの犬』、『気狂いピエロ』、『赤い砂漠』、『市民ケーン』など映画史に残る名作を論じた映画論のほか、演劇、文学、写真、アンダーグラウンド・アートについての論評、また雑誌記事等に対する賛同や反論など、幅広いテーマに関してラディカルな観点からラディカルな言葉でとらえた芸術論集です。
この中で紹介された映画作品は日本ではほぼ見るのが不可能な作品が多く、まとめてDVDボックスを作って欲しい気がします。
古くはありますが若い人たちにもお勧めの一冊だと思います。
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