2001年に同じ編者の手に成る「栽培植物の自然史―野生植物と人類の共進化」が発刊され、十二年を経て続刊が発売されました。幾つかがんばっている大学出版会の中でも北海道大学出版会は最近、東海大と並んで自然科学系の出版で抜きん出て興味深い本が目白押しです。特に「何とかの自然史」シリーズは充実しています。
佐賀平野における、ツルマメとダイズの交雑個体群の消長追跡の話題が載っています。
私が一番興味を惹かれ、考えさせられたのは閑話休題的なコラムの記事です。
キクは交雑し易い植物の一つらしいですが、法面緑化で吹き付け工法に使われた緑化植物の種子に外来のキクの種子が混入し、それが開花して直ぐ傍に咲く在来の野菊に交雑し、調査の結果相当に遺伝子浸透が進んでいるとの事。確かに山間の墓地に供えられた花束のキクは外来ではないにせよ在来野生種を手折ったものではあり得ず、その脇に咲く路傍の野菊から訪花昆虫が訪れるのは必然です。筆者は雄性不稔キク品種の育成を訴えておりましたが、時すでにかなり晩しという感じです。
かなり絞り込んだのでしょうがそれでも話題が多く、それぞれが調査研究結果の発表会の感があり今ひとつ筆者の考えが語られていない印象を受けました。
雲南省の少数民族の食用植物調査の記事で、珍しく美しいであろう植物の貴重な写真が数多く掲載・紹介されているのですが、とても残念なことに全て白黒印刷なのです。ツルマメとかダイズの写真などはまあ白黒で全然いいと思いますが、これは総天然色で観たかった。
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栽培植物の自然史II ―東アジア原産有用植物と照葉樹林帯の民族文化― 単行本(ソフトカバー) – 2013/9/26
山口裕文
(著, 編集)
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栽培植物の成立という課題は、人間の定住生活をもたらした農耕の期限にかかわる農作物、どのような担い手によってつくられたのか。栽培植物が文明の発祥にどのようにかかわり、結果としてどのような特徴が栽培植物に組み込まれているのか。本書では、好評の全書『栽培植物の自然史―野生植物と人類の共進化―』に引き続いて、栽培化にかかわる諸問題を扱うとともに、栽培植物にまつわる文化的側面や自然とのかかわりに関する論考を加えた3部16章で構成されている。23人の第一線の研究者がそれぞれのフィールドを舞台にいきいきと物語る。
- 本の長さ384ページ
- 言語日本語
- 出版社北海道大学出版会
- 発売日2013/9/26
- ISBN-104832982060
- ISBN-13978-4832982062
商品の説明
著者について
1946年 長崎県佐世保市に生まれる 1977年 大阪府立大学大学院農学研究科博士課程修了 現 在 東京農業大学農学部教授,大阪府立大学名誉教授 農学博士 主 著 植物の自然史(分担執筆,北海道大学図書刊行会,1994),雑草の自然史(編著,北海道大学図書刊行会,1997)・栽培植物の自然史・雑穀の自然史(共編著,北海道大学図書刊行会,2001,2003),ヒエという植物(編著,全国農村教育協会,2001),バイオセラピー学入門(共編著,講談社,2012)など多数
登録情報
- 出版社 : 北海道大学出版会 (2013/9/26)
- 発売日 : 2013/9/26
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 384ページ
- ISBN-10 : 4832982060
- ISBN-13 : 978-4832982062
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,061,704位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,627位植物学
- カスタマーレビュー:
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