ジバゴとラーラを中心とする物語の読み解きは、その平明で真摯な語り口によって、説得的に展開されている。パステルナーク、及びロシア民族の心性について、丁寧に解説されているので、物語を読み終えた後、その世界を追慕するには最適である。
ただ、惜しむらくは、1巻の前半までの記述で終わっていることで、後述が待ち望まれる。
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ドクトル・ジバゴ論攷 単行本 – 1990/1/25
工藤 正広
(著)
現代人の 「死と愛」 の原風景と世紀末の出口なき魂の地平が, 詩人パステルナークのロマンに書き記された「生」のイメージにより切り拓かれる.作品の背後にあるスラブ的精神風土の深淵を,いま世界に先駆けて読み解く,詩的解体の「歌」!
- 本の長さ468ページ
- 言語日本語
- 出版社北海道大学出版会
- 発売日1990/1/25
- ISBN-104832953710
- ISBN-13978-4832953710
商品の説明
著者について
北海道大学言語文化部教授 ○主要著書: わが妹人生―1917年夏 (鹿砦社,1972) パステルナークの詩の庭で (白馬書房,1976) 眠る故郷 (白馬書房,1980) パステルナーク研究・詩人の夏 (北海道大学図書刊行会,1988) ロシア/詩的言語の未来を読む―現代詩1917~1991 (北海道大学図書刊行会,1993) ○主要訳書: ロープシン 「蒼ざめた馬」 (晶文社,1967) ロープシン 「漆黒の馬」 (晶文社,1968) オレーシャ 「愛」 (晶文社,1971) ロシア幻想小説 (共訳,白水社,1973) ビリニャーク 「機械と狼」 (共訳,白水社,1973) ジョーミン 「日は鉄格子に昇る」上・下 (講談社,1976) イヴィンスカヤ 「パステルナーク・詩人の愛」 (新潮社,1982)
登録情報
- 出版社 : 北海道大学出版会 (1990/1/25)
- 発売日 : 1990/1/25
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 468ページ
- ISBN-10 : 4832953710
- ISBN-13 : 978-4832953710
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,825,905位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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