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心の科学と哲学: コネクショニズムの可能性 単行本 – 2003/8/1

4.0 5つ星のうち4.0 3個の評価

商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

認知科学・情報工学の新たなパラダイム「コネクショニズム」。これまでの認知科学を吹き飛ばしてしまうような刺激的な「ものの見方」の持つ意味は何か。「コネクショニズム」に魅せられた哲学者・科学者たちの経験論集。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 昭和堂 (2003/8/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2003/8/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 300ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4812203155
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4812203156
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 3個の評価

カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2004年5月25日に日本でレビュー済み
専門的知識がなければほとんど理解不能な本である。序章はかろうじて理解できた気がする。7 章と 10 章は Damasio の Descartes' Error に出てくる somatic marker 仮説を連想させるものがあり、理解しやすかった、ように思える。
しかし、どうやら、ニューラルネットワーク屋が、生理学者や神経心理学者からいわれ続けている批判、すなわちニューラルネットワークは「砂上の楼閣」、「机上の空論」、「絵に描いた餅」にすぎないという批判を、哲学者たちに投げかけねばならないだろうと思う。
私は自分がそうした一分野の研究者であるから「もし、ニューラルネットワークモデルが機能していたなら、次に研究者はその事実を裏付けなければならない。この方法によってのみ、ニューラルネットワークは単なるおもちゃから真の科学という堅固な核心へと進める」と信じている。事実の裏付けとは、生理学的事実であったり、心理実験結果であったり、神経心理学的症状であったり、機能的脳画像研究の結果だったりする。
どうして古典的計算主義とコネクショニズムとの違いが大問題なのだろうか?もしかしたら大問題なのかもしれないが、理解するためには、かなりの哲学的知識と推論方法に習熟する必要があると思われる。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年12月23日に日本でレビュー済み
古典的計算主義とコネクショニズムとの違いがクローズアップされます。その重量感はかなりのもので、学ぶべき論点が多々表現されています。

そして、古典的計算主義と結びついている素朴心理学の現代(本書発刊2003年当時)的価値が批判されます。そこには認めるべき価値と捨て去るべき価値とがあると。

ただし、2003年当時、コネクショニズムあるいはニューラルネットワーク研究が我が国の既存の心理学研究領域の中でその価値を再検討すべきだったのは、素朴心理学、と名指しした主に米国等での既存の行動主義心理学等ではなく、我が国における教育心理学およびこれと結びついた教育方法学だったのではないでしょうか。

既存の教授理論は生理学とも関係がありました。神経細胞の次元まで下りていくニューラルネットワーク研究が従来の生理学研究を等閑視し、教育学における生理学の影響が運動学、体育学という身体中心の領域に限定されてしまった異常な状態が、この「素朴心理学」を念頭において何かものを言おうとするコネクショニズムの周囲の人々の性向にもよく反映されていると思います。

ここには医学、生理学、教育学の研究者が充分には関与していないのです。

惜しい気がします。本書は良書だとおもいますけれども、21世紀初頭の時代にあっても既に残念な状態だったことの史料にもなっていると思います。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2004年9月8日に日本でレビュー済み
 タイトルから連想するような、コネクショニズムに関する何らかのマニフェストを提起する本ではない。さまざまな分野の哲学者たちが集まってコネクショニズムの勉強会をして、その成果を論文集にまとめた(だけの)本。
 特に一貫した論調があるわけではなく、主張もぶつかり合ったまま。コネクショニズムについての理解・評価そのものが議論の対象になっており、寄稿者同士が批判しあっている部分も多々ある。その意味では論文集の作り方として、ややお手軽な印象も。
 ただし逆の言い方をすれば、百家争鳴の現状をそのまま反映しており、コネクショニズムについて現在どのような哲学的議論がなされているかを概観するには便利だとも言える。私の場合、その点がありがたかったが、基礎的な部分の解説は省略されているので、コネクショニズム入門を求める読者にはお奨めできない。
 議論の理解には、かなり哲学的素養を要する。コネクショニズムという面白いアイディアを使って、実証的に有効性を検証していこうという内容ではなく、「コネクショニズムって本当に面白いのか?」という、足元を掘っていくような原理的検討がエンエンと続いていく。つまり、哲学してるわけで、やや看板に偽りの影あり。
 編者代表の戸田山和久がまともに寄稿していない点も不満だったが、「シリーズ心の哲学・ロボット編」にまとまったものを書いており、興味のある人は併せて読まれるとよいかも。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート