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食卓を変えた植物学者―世界くだものハンティングの旅 単行本 – 2021/4/28
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購入オプションとあわせ買い
大豆、アボカド、マンゴー、レモンから日本の桜まで。
世界の農産物・食卓を変えたフルーツハンター伝。
第一次世界大戦前のアメリカで、自国の農業と食文化発展のために、
新たな農作物を求めて世界中を旅してまわった男、植物学者デヴィッド・フェアチャイルド。
アメリカに初めてアボカドを持ち込んだのは彼だし、マンゴーや種なしブドウ、ダイズなど、
後にアメリカで大規模に栽培されるようになった植物が根付いたのも彼のおかげである。
スパイと間違われたり、カニバリズムの残る地を訪れたり、苦労と驚きに満ちた旅を繰り広げ、
エキゾチックな果物を世界に紹介した男の一代記。
―――――――――――
*築地書館のwebページで更に詳しい内容(プロローグ・訳者あとがき)をお読みいただけます*
―――――――――――
[原著書評より抜粋]
著者は、植物学、食の歴史、そして紀行文をバランス良く織り込んだ気持ち良い語り口で、
登場人物を生き生きと描き、テンポの良い冒険物語を繰り広げる。
――ウォール・ストリート・ジャーナル
鮮やかな筆致と豊かな表現力を持った著者の文章が、添えられた写真とともに、
アメリカの植物に多様性をもたらすことに重要な貢献をした人物の生涯を蘇らせる。
これは、食の世界のパイオニアの、学問的かつ娯楽性に富んだ一代記である。
――カーカス・レビュー
情報に富み、同時に娯楽性に富んだ本書には、美食家も科学者もともに満足することだろう。
――パブリッシャーズ・ウィークリー
この魅惑的な一冊は、アメリカ史と食文化、旅行記、
そして農業に関心のある人々のすべてを惹き付けるだろう。
――ライブラリー・ジャーナル(星付きレビュー)
世界の農産物・食卓を変えたフルーツハンター伝。
第一次世界大戦前のアメリカで、自国の農業と食文化発展のために、
新たな農作物を求めて世界中を旅してまわった男、植物学者デヴィッド・フェアチャイルド。
アメリカに初めてアボカドを持ち込んだのは彼だし、マンゴーや種なしブドウ、ダイズなど、
後にアメリカで大規模に栽培されるようになった植物が根付いたのも彼のおかげである。
スパイと間違われたり、カニバリズムの残る地を訪れたり、苦労と驚きに満ちた旅を繰り広げ、
エキゾチックな果物を世界に紹介した男の一代記。
―――――――――――
*築地書館のwebページで更に詳しい内容(プロローグ・訳者あとがき)をお読みいただけます*
―――――――――――
[原著書評より抜粋]
著者は、植物学、食の歴史、そして紀行文をバランス良く織り込んだ気持ち良い語り口で、
登場人物を生き生きと描き、テンポの良い冒険物語を繰り広げる。
――ウォール・ストリート・ジャーナル
鮮やかな筆致と豊かな表現力を持った著者の文章が、添えられた写真とともに、
アメリカの植物に多様性をもたらすことに重要な貢献をした人物の生涯を蘇らせる。
これは、食の世界のパイオニアの、学問的かつ娯楽性に富んだ一代記である。
――カーカス・レビュー
情報に富み、同時に娯楽性に富んだ本書には、美食家も科学者もともに満足することだろう。
――パブリッシャーズ・ウィークリー
この魅惑的な一冊は、アメリカ史と食文化、旅行記、
そして農業に関心のある人々のすべてを惹き付けるだろう。
――ライブラリー・ジャーナル(星付きレビュー)
- 本の長さ392ページ
- 言語日本語
- 出版社築地書館
- 発売日2021/4/28
- ISBN-104806716200
- ISBN-13978-4806716204
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商品の説明
著者について
ダニエル・ストーン(Daniel Stone)
ニューズウィーク誌の元ホワイトハウス特派員。
科学雑誌サイエンティフィック・アメリカンやワシントン・ポスト紙などで執筆、CBS テレビのドキュメンタリー番組にも出演している。
ボタニカルライター。
三木直子(みき・なおこ)
東京生まれ。国際基督教大学教養学部語学科卒業。
外資系広告代理店のテレビコマーシャル・プロデューサーを経て、1997 年に独立。
訳書に『CBD のすべて:健康とウェルビーイングのための医療大麻ガイド』(晶文社)、
『アクティブ・ホープ』(春秋社)、『コケの自然誌』『錆と人間』『植物と叡智の守り人』
『英国貴族、領地を野生に戻す』(ともに築地書館)、他多数。
ニューズウィーク誌の元ホワイトハウス特派員。
科学雑誌サイエンティフィック・アメリカンやワシントン・ポスト紙などで執筆、CBS テレビのドキュメンタリー番組にも出演している。
ボタニカルライター。
三木直子(みき・なおこ)
東京生まれ。国際基督教大学教養学部語学科卒業。
外資系広告代理店のテレビコマーシャル・プロデューサーを経て、1997 年に独立。
訳書に『CBD のすべて:健康とウェルビーイングのための医療大麻ガイド』(晶文社)、
『アクティブ・ホープ』(春秋社)、『コケの自然誌』『錆と人間』『植物と叡智の守り人』
『英国貴族、領地を野生に戻す』(ともに築地書館)、他多数。
登録情報
- 出版社 : 築地書館 (2021/4/28)
- 発売日 : 2021/4/28
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 392ページ
- ISBN-10 : 4806716200
- ISBN-13 : 978-4806716204
- Amazon 売れ筋ランキング: - 701,837位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,191位植物学
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
星5つ中4.8つ
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2024年2月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
1800年代に、若い植物ハンターが、危険と隣り合わせで、アメリカ本土の農業を豊かにしようと世界中を走り回った記録です。今私たちが何気なく食べている野菜や果物にはこのような隠れた先人の努力があったのだと感慨深いものがあります。築地書館さんの本は興味深く面白いものが多いので大好きです。
2021年7月16日に日本でレビュー済み
Daniel Stoneの『The Food Explorer』(2018年)の翻訳。
著者はサイエンス・ライター。
本書は、20世紀前半にアメリカ農務省で、世界各地からの食用植物・果物の導入に努めたデヴィッド・フェアチャイルドの伝記だ。
プラントハンターの20世紀版であり、なおかつアメリカで、政府の側に立って活動すると、こんなふうになるのかと興味深く読んだ。世界各地から植物を集めてくるものの、密林で原種を探すというよりは、すでに現地で栽培されているなかから吟味し、もってこようとしている。
またアメリカ国内での商業的栽培や消費者の好みの問題にまでふみこんでいるあたりが、本書の価値を高めていると思う。
書きぶりは、フェアチャイルドの個人的な側面に寄り添って描こうとするもの。ちょっと入れこみすぎの感はあるものの、最後まで飽きさせずに引っ張っていってくれる。
訳文は、とても読みやすい。
著者はサイエンス・ライター。
本書は、20世紀前半にアメリカ農務省で、世界各地からの食用植物・果物の導入に努めたデヴィッド・フェアチャイルドの伝記だ。
プラントハンターの20世紀版であり、なおかつアメリカで、政府の側に立って活動すると、こんなふうになるのかと興味深く読んだ。世界各地から植物を集めてくるものの、密林で原種を探すというよりは、すでに現地で栽培されているなかから吟味し、もってこようとしている。
またアメリカ国内での商業的栽培や消費者の好みの問題にまでふみこんでいるあたりが、本書の価値を高めていると思う。
書きぶりは、フェアチャイルドの個人的な側面に寄り添って描こうとするもの。ちょっと入れこみすぎの感はあるものの、最後まで飽きさせずに引っ張っていってくれる。
訳文は、とても読みやすい。
2021年8月5日に日本でレビュー済み
本書を読むまでは外来種と聞けば、侵入者として在来種を駆逐し、絶滅危惧種に追いやったり、或いは作物を食べ散らかしたりする悪者としてその姿を頭に浮かべていた。
もちろんそういった負の側面が否定できるものではないにせよ、少なくともこんにちの私たちの食卓がこうもレパートリー豊かになっているのは、紛れもなく外来種のお陰でもあるのだ。
そんな外来種を巡り、世界中を旅して回っては自国に持ち帰って栽培する、いわば植物ハンターの元祖となる人物たちの紀行文があるとすれば、スリリングな読み物になりそうではないか。
本書はまさしくそんな一冊である。
植物学者である主人公フェアチャイルドは、パトロンでありながら旅のパートナーという特異な関係を続けるもう1人の主人公、22歳年上のラスロップと50ヶ国を旅する。
学者気質の強いフェアチャイルドは行く先々で目にする固有の植物をつぶさに観察し、長時間にわたって足を止める。
一方のラスロップはそんなのんびりとしたフェアチャイルドに業を煮やしながらも、この一味の旗振り役として針路を決める。
ときに感染症を患って瀕死となり、下船を余儀なくされながら、ときに乗っていた馬が凍てつく地面に足を滑らせ、断崖から落ちる寸前で踏みとどまる危機一髪をくぐり抜けながら、2人の植物ハンターは新たな植物に出会うべく旅を進めていく。
限られた食材しか存在しなかった当時のアメリカ人二人にとって、土地土地で出会う植物はどれだけ異彩を放っていたことだろうか。辛い旅路を続けるに値するほど、それはきっと刺激的な一瞬であったに違いない。
そんな2人の旅はフェアチャイルドの結婚という、エキサイティングな旅に似つかわしくない、思わぬ形で静かに幕を下ろす。
当初は諍いが絶えなかった2人の関係性は、お互いを理解しようとする2人の努力によって敬意に満ちた、深い友情関係へと発展する。結婚することになったフェアチャイルドに向けたラスロップの手紙がとても粋だった。
もちろんそういった負の側面が否定できるものではないにせよ、少なくともこんにちの私たちの食卓がこうもレパートリー豊かになっているのは、紛れもなく外来種のお陰でもあるのだ。
そんな外来種を巡り、世界中を旅して回っては自国に持ち帰って栽培する、いわば植物ハンターの元祖となる人物たちの紀行文があるとすれば、スリリングな読み物になりそうではないか。
本書はまさしくそんな一冊である。
植物学者である主人公フェアチャイルドは、パトロンでありながら旅のパートナーという特異な関係を続けるもう1人の主人公、22歳年上のラスロップと50ヶ国を旅する。
学者気質の強いフェアチャイルドは行く先々で目にする固有の植物をつぶさに観察し、長時間にわたって足を止める。
一方のラスロップはそんなのんびりとしたフェアチャイルドに業を煮やしながらも、この一味の旗振り役として針路を決める。
ときに感染症を患って瀕死となり、下船を余儀なくされながら、ときに乗っていた馬が凍てつく地面に足を滑らせ、断崖から落ちる寸前で踏みとどまる危機一髪をくぐり抜けながら、2人の植物ハンターは新たな植物に出会うべく旅を進めていく。
限られた食材しか存在しなかった当時のアメリカ人二人にとって、土地土地で出会う植物はどれだけ異彩を放っていたことだろうか。辛い旅路を続けるに値するほど、それはきっと刺激的な一瞬であったに違いない。
そんな2人の旅はフェアチャイルドの結婚という、エキサイティングな旅に似つかわしくない、思わぬ形で静かに幕を下ろす。
当初は諍いが絶えなかった2人の関係性は、お互いを理解しようとする2人の努力によって敬意に満ちた、深い友情関係へと発展する。結婚することになったフェアチャイルドに向けたラスロップの手紙がとても粋だった。
2021年9月11日に日本でレビュー済み
アメリカ合衆国が1890年頃にフロンティア消滅を迎えた当時、農家が生産していたのは、トウモロコシ、小麦、綿花ばかりで、生産量が増えても豊かにならない状況(=市場価格が低下して採算割れ)に陥っていた。アメリカ農業には新しい作物の導入が必要だった。
主人公の植物専門家D.フェアチャイルドは、旅行好きで気まぐれな大金持ちと世界を旅しながら、アメリカ農業に有用そうな作物を自ら探す。キヌアの発見は時代に受け入れられるには早すぎたが、アボカドなどの導入に成功する。結婚後は、更に嗅覚の鋭い部下マイヤーが彼に代わって世界を回り、大豆、アスパラガス、丸っこいマイヤーレモンなどを導入する。植物探しの旅の描写はエキサイティング。
フェアチャイルドやマイヤーの植物ハンティングがアメリカ農業を救ったのは確かだが、後半では「海外からの植物導入は、害虫、病原菌まで侵入させるから危険だ」と警戒する昆虫専門家が登場して風向きが変わる。この植物検疫のエピソードとして、戦前、東京市からアメリカ(ワシントンDC)に贈られた桜の苗木の話に触れられている。東京市が最初に贈った苗木は検疫で焼却処分になっていたとは知らなかった。余談であるが、読者は、2000年前後に岐阜県が同県内にある国の天然記念物『薄墨桜』の苗木をワシントンDCに贈った際の関係者から「少しでも土がついていたらダメ」など検疫が非常に厳格だったと聞いたことがある。
マイヤーの最期が哀れであり、植物ハンターが主役の本書では昆虫学者は悪役っぽく描かれてしまうわけであるが、後者の業績も『植物検疫』(Plant Protection and Quarantine)として今に残っており、重要なものだったのである。今後、スーパーマーケットでマイヤーレモンを見かけたら、マイヤーの業績を想い出すだろう。合掌
主人公の植物専門家D.フェアチャイルドは、旅行好きで気まぐれな大金持ちと世界を旅しながら、アメリカ農業に有用そうな作物を自ら探す。キヌアの発見は時代に受け入れられるには早すぎたが、アボカドなどの導入に成功する。結婚後は、更に嗅覚の鋭い部下マイヤーが彼に代わって世界を回り、大豆、アスパラガス、丸っこいマイヤーレモンなどを導入する。植物探しの旅の描写はエキサイティング。
フェアチャイルドやマイヤーの植物ハンティングがアメリカ農業を救ったのは確かだが、後半では「海外からの植物導入は、害虫、病原菌まで侵入させるから危険だ」と警戒する昆虫専門家が登場して風向きが変わる。この植物検疫のエピソードとして、戦前、東京市からアメリカ(ワシントンDC)に贈られた桜の苗木の話に触れられている。東京市が最初に贈った苗木は検疫で焼却処分になっていたとは知らなかった。余談であるが、読者は、2000年前後に岐阜県が同県内にある国の天然記念物『薄墨桜』の苗木をワシントンDCに贈った際の関係者から「少しでも土がついていたらダメ」など検疫が非常に厳格だったと聞いたことがある。
マイヤーの最期が哀れであり、植物ハンターが主役の本書では昆虫学者は悪役っぽく描かれてしまうわけであるが、後者の業績も『植物検疫』(Plant Protection and Quarantine)として今に残っており、重要なものだったのである。今後、スーパーマーケットでマイヤーレモンを見かけたら、マイヤーの業績を想い出すだろう。合掌
2021年7月17日に日本でレビュー済み
19世紀末から20世紀初頭、世界中をめぐって、アメリカの農業を豊かにするために、様々な植物の種、挿し木などをアメリカに送り、持ち帰った植物学者デヴィッド・フェアチャイルドの伝記。
フェアチャイルドの少年時代、アルフレッド・ラッセル・ウォレスに憧れ、マレー諸島に行くことを夢見たこと、イタリアに行く船旅の途上で、バーバー・ラスロップと偶然知り合い、やがて彼と世界中をめぐることになったこと、暇つぶしとも言えるラスロップと目的を持ったフェアチャイルドは旅の途上で幾度となく衝突しながらも、アボカド、マンゴーなどの優れた品種をアメリカにもたらしたことなどが綴られていく。グラハム・ベルの娘と結婚、その結果として自身が海外に出かけることが減り、後任となるフランク・マイヤーの孤独な旅、幼なじみで昆虫学者のチャールズ・マーラットとの植物検疫を巡る確執など、私生活が充実していく反面、仕事面で露わになる苦闘が、後半には描かれている。
それなりに波乱万丈だとは思うのだが、フェアチャイルドの生涯を辿る限り、血沸き肉躍る部分は少ない。そういった方面は本書を読む限り、マイヤーの方が多く体験していただろう。また、親の財産を使いながら旅の日々を続けたラスロップの方に私は強く惹かれる(可能なら、ラスロップの評伝を読みたい)。だから、興味深いエピソードが多い割に、意外と面白さが迫ってこないというのが実感だ。ただ、それでもプラントハンターに興味がある人、また果物や野菜の伝播などに興味がある人は、様々な知識を含め得るものは少なくないと思う。
なお、訳者が「あとがき」の374ページで、フェアチャイルドを「「プラントハンター」の草分け的存在」としていることには違和感を覚える。18世紀あたりから様々なプラントハンターがイギリスなどのために活躍しているし、フェアチャイルドの旅の半世紀以上も前に日本に来ていたシーボルトも、そういった役割を担っている。
フェアチャイルドの少年時代、アルフレッド・ラッセル・ウォレスに憧れ、マレー諸島に行くことを夢見たこと、イタリアに行く船旅の途上で、バーバー・ラスロップと偶然知り合い、やがて彼と世界中をめぐることになったこと、暇つぶしとも言えるラスロップと目的を持ったフェアチャイルドは旅の途上で幾度となく衝突しながらも、アボカド、マンゴーなどの優れた品種をアメリカにもたらしたことなどが綴られていく。グラハム・ベルの娘と結婚、その結果として自身が海外に出かけることが減り、後任となるフランク・マイヤーの孤独な旅、幼なじみで昆虫学者のチャールズ・マーラットとの植物検疫を巡る確執など、私生活が充実していく反面、仕事面で露わになる苦闘が、後半には描かれている。
それなりに波乱万丈だとは思うのだが、フェアチャイルドの生涯を辿る限り、血沸き肉躍る部分は少ない。そういった方面は本書を読む限り、マイヤーの方が多く体験していただろう。また、親の財産を使いながら旅の日々を続けたラスロップの方に私は強く惹かれる(可能なら、ラスロップの評伝を読みたい)。だから、興味深いエピソードが多い割に、意外と面白さが迫ってこないというのが実感だ。ただ、それでもプラントハンターに興味がある人、また果物や野菜の伝播などに興味がある人は、様々な知識を含め得るものは少なくないと思う。
なお、訳者が「あとがき」の374ページで、フェアチャイルドを「「プラントハンター」の草分け的存在」としていることには違和感を覚える。18世紀あたりから様々なプラントハンターがイギリスなどのために活躍しているし、フェアチャイルドの旅の半世紀以上も前に日本に来ていたシーボルトも、そういった役割を担っている。