松井先生の物権法及び担保物権法は評価が高いし、実際に使用して、理論的で、とてもわかり易いですが、債権総論に関しても同じことが言えます。
債権総論の学習を進める中で、なぜそういう解釈になるのか、ほかの教科書には書かれていないことがこの本には書かれている事が多くみられました。
一つだけ例をあげると、特定物の引渡しに関する民法483条に関して、何故この条文から、特定物を引き渡すのに欠陥がない物を引き渡さなければならないという解釈になるのか理解できず、いくつかの本をあたりましたが、そのへんの説明はありませんでした。
松井先生の債権総論を参照したところ、そこは反対解釈からそう導かれるということが記載されており、そういうことなんだと理解でき、感動したことがあります。このように目からウロコが落ちる記載がこの教科書にはところどころに記載されています
おすすめできる一冊だと思います。
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