京都大学の教養課程で開講されている名物授業である「文化人類学調査実習」の授業へのレポートを著者が読み解きながら、果敢にフィールドワークに挑んだ学生たちの失敗、躓き、発見を紹介しつつ、フィールドワークとはなにか、人類学的想像力とはどのようなものか、などを極めて具体的な事例群から学べるようになっている。
実習に参加した学生たちが面白いモノやコトを見つけ出すのは、意外にも徒歩や自転車でアプローチできるような身近な場所が多いが、それゆえに濃厚な観察が可能になっている。著者による学生レポートへのコメントは容赦なく鋭いが、それはあくまで学生たちを知の探究者として対等にあつかっているからだ。「知の制度化」を嘆く著者の教育へのスタンスがうかがえる一冊である。
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フィールドワークへの挑戦―“実践”人類学入門 単行本 – 2006/4/20
英語版
菅原 和孝
(著, 編集)
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購入オプションとあわせ買い
●「フィールドワークに必要なセンスやこだわりを語る優れた入門書」好井裕明(『週刊読書人』2006年8月18日号)
●「こんなに面白い本は近年まれ」三原弟平(『みすず』2007年1・2月合併号)
●「研究室で指導を受けている気分になってくる。先生、アツいです!」ミミ中野(『本の雑誌』2007年7月塩辛きもだめし号)
●「講義スタイルの持つ独特の躍動感」芹沢知広(『文化人類学』2007年72巻3号)
●「フィールドワークに体当たりで挑んだ学生たちの知的格闘の痕跡」石岡丈昇(『社会と調査』2009年第2号)
●「こんなに面白い本は近年まれ」三原弟平(『みすず』2007年1・2月合併号)
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●「フィールドワークに体当たりで挑んだ学生たちの知的格闘の痕跡」石岡丈昇(『社会と調査』2009年第2号)
- ISBN-104790711889
- ISBN-13978-4790711889
- 出版社世界思想社
- 発売日2006/4/20
- 言語英語
- 本の長さ323ページ
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商品の説明
レビュー
フィールドワークに必要なセンスやこだわりを語る優れた入門書だ --好井裕明, 『週刊 読書人』2006/08/18
こんなに面白い本は近年まれ --三原弟平, 『みすず』2007年1・2月合併号
研究室で指導を受けている気分になってくる。先生、アツいです! --ミミ中野『本の雑誌』2007年7月塩辛きもだめし号
こんなに面白い本は近年まれ --三原弟平, 『みすず』2007年1・2月合併号
研究室で指導を受けている気分になってくる。先生、アツいです! --ミミ中野『本の雑誌』2007年7月塩辛きもだめし号
著者について
菅原 和孝
1949年東京生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科教授。同総合人間学部で人類学関係の全学共通科目を開講し、フィールドワーク(調査演習)の授業をもっている。京都大学大学院理学研究科博士課程修了。理学博士。
1949年東京生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科教授。同総合人間学部で人類学関係の全学共通科目を開講し、フィールドワーク(調査演習)の授業をもっている。京都大学大学院理学研究科博士課程修了。理学博士。
登録情報
- 出版社 : 世界思想社 (2006/4/20)
- 発売日 : 2006/4/20
- 言語 : 英語
- 単行本 : 323ページ
- ISBN-10 : 4790711889
- ISBN-13 : 978-4790711889
- Amazon 売れ筋ランキング: - 215,834位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2020年8月15日に日本でレビュー済み
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2012年9月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書は、学生によるレポート事例を紹介し、それにコメントを加えながら著者が持論を展開し、フィールドワーカーの持つべき姿勢を説く構成となっており、その意味では、本書は人類学を実践する入門書として機能しています。
著者の主張する「持つべき姿勢」とは、方法論的なジャンルにとどまるモノではなく、なかば教育的、価値論的なジャンルにも言及がなされており、通り一遍のノウハウ提供本ではありません。
上記のように著者のフィールドワーク論が展開されていますが、本書のおもしろいところは、フィールドワーカーの感じたリアリティの追体験可能性の高さ、にあります。
本書に掲載されているレポートは、学生により書かれたものであり、各レポートには、学生たちの感想が書かれています。
感想には、フィールドワークの過程を通じて得られた様々なことがら、たとえば、他者との関係性、疑問、暖かい交流、失敗、自己の変容、後悔、好奇心などが詳細に書かれています。
これらはいずれも率直な感想であるように思え、だからこそ学生たちのフィールドワークの臨場感、リアリティを追体験しやすくなっています。
このようなスタイルで、臨場感のない方法論の紹介に終始するのでなく、フィールドワークという行為の実践、それ自体のリアリティを追体験できる点はフィールドワーク入門書として画期的な手法だと思います。
著者の主張する「持つべき姿勢」とは、方法論的なジャンルにとどまるモノではなく、なかば教育的、価値論的なジャンルにも言及がなされており、通り一遍のノウハウ提供本ではありません。
上記のように著者のフィールドワーク論が展開されていますが、本書のおもしろいところは、フィールドワーカーの感じたリアリティの追体験可能性の高さ、にあります。
本書に掲載されているレポートは、学生により書かれたものであり、各レポートには、学生たちの感想が書かれています。
感想には、フィールドワークの過程を通じて得られた様々なことがら、たとえば、他者との関係性、疑問、暖かい交流、失敗、自己の変容、後悔、好奇心などが詳細に書かれています。
これらはいずれも率直な感想であるように思え、だからこそ学生たちのフィールドワークの臨場感、リアリティを追体験しやすくなっています。
このようなスタイルで、臨場感のない方法論の紹介に終始するのでなく、フィールドワークという行為の実践、それ自体のリアリティを追体験できる点はフィールドワーク入門書として画期的な手法だと思います。
2015年7月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
菅原先生が学生のレポートを詳細に評価した前半は、レポートを読む仕事をする人間にとり納得できる内容である。後半の学生たちのレポートは優秀すぎてなにも言えない。とにかく菅原先生が「わざわざ外国に行って何かを見た気になっても、全くなにも見えていないレポートはこれである」と指ししめすレポートの視点は上からであり、そうすると場に入り込んで見えてくるものが一切かけてしまうことが徹底的に批判されている。ここだけでも切り取って各分野の専門家が机の前に貼り付けて、読み直すと、日本の文化もましになると思われる。そうしないと文部科学省のいいなりになる人ばかりになるので、危険だと思われる。抜け道や獣道は目の前に開けています。
2012年4月18日に日本でレビュー済み
フィールドワークは近年人類学のみならずさまざまな分野で用いられるようになった
質的調査の代表的な手法ですが、本書はこれを、実際の演習をなぞるかたちで紹介する、わりと珍しい(?)本です。
前半は、長年京都大学の人類学者として教鞭をふるってきた菅原先生が、
これまで溜まりに溜まった調査演習のレポートを振り返って、
学生達が調査計画を立て、フィールドワークをし、レポートにまとめ上げるまでの過程を振り返って論評。
後半は菅原ゼミで実際に卒論・修論を書いた学生達が、
その調査の動機づけ、始まりの苦労から論文としてまとめ上げるまでの過程を、その成果を含めて
わかりやすくまとめています。
本書がすばらしいのは、まず先生が率直にフィールドワークとはなにかという自身のフィールドワーク観、
およびどのようなことを自身の担当してきた演習授業に対して考えているかを述べている点です。
授業に対して(そして著書に対して)しっかりしたポリシーがある、というのは教師として不可欠ですが
それだけでなく、読者がどうこの本を読めばよいのかみちすじをつけてくれるという点でもありがたいところ。
もうひとつ私がよいと思うのは、本書後半部分の筆者たちを含め、
本書に登場する学生がかならずしもその後研究者への道を歩んだわけではなく、
だからといって、研究者を目指さなかった学生が学問的に劣ったレポートを書いたわけでもなければ、
研究者を目指すかどうか出先生の態度が変わっているわけでもないという点です。
大学の教科書を書くのは大学の先生(=研究者)なので、どうしても視点が研究者びいきになります。
しかし実際、大学でフィールドワークの授業を取る学生の大半は普通に学部生を終えれば企業に就職します。
そういう(普通の)人たちが、大学のこの授業でなにをしたのか、なにを得たのかが公平な視点からわかるというのは
多くの学生にとってひとつのロールモデルを提供するのではないかと思います。
そんなわけで、本書は学部生向けの教科書として、またフィールドワークの楽しさを知る事のできる一般向けの本として
かなり優れているのではないでしょうか。
質的調査の代表的な手法ですが、本書はこれを、実際の演習をなぞるかたちで紹介する、わりと珍しい(?)本です。
前半は、長年京都大学の人類学者として教鞭をふるってきた菅原先生が、
これまで溜まりに溜まった調査演習のレポートを振り返って、
学生達が調査計画を立て、フィールドワークをし、レポートにまとめ上げるまでの過程を振り返って論評。
後半は菅原ゼミで実際に卒論・修論を書いた学生達が、
その調査の動機づけ、始まりの苦労から論文としてまとめ上げるまでの過程を、その成果を含めて
わかりやすくまとめています。
本書がすばらしいのは、まず先生が率直にフィールドワークとはなにかという自身のフィールドワーク観、
およびどのようなことを自身の担当してきた演習授業に対して考えているかを述べている点です。
授業に対して(そして著書に対して)しっかりしたポリシーがある、というのは教師として不可欠ですが
それだけでなく、読者がどうこの本を読めばよいのかみちすじをつけてくれるという点でもありがたいところ。
もうひとつ私がよいと思うのは、本書後半部分の筆者たちを含め、
本書に登場する学生がかならずしもその後研究者への道を歩んだわけではなく、
だからといって、研究者を目指さなかった学生が学問的に劣ったレポートを書いたわけでもなければ、
研究者を目指すかどうか出先生の態度が変わっているわけでもないという点です。
大学の教科書を書くのは大学の先生(=研究者)なので、どうしても視点が研究者びいきになります。
しかし実際、大学でフィールドワークの授業を取る学生の大半は普通に学部生を終えれば企業に就職します。
そういう(普通の)人たちが、大学のこの授業でなにをしたのか、なにを得たのかが公平な視点からわかるというのは
多くの学生にとってひとつのロールモデルを提供するのではないかと思います。
そんなわけで、本書は学部生向けの教科書として、またフィールドワークの楽しさを知る事のできる一般向けの本として
かなり優れているのではないでしょうか。