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ボディ&ソウル: ある社会学者のボクシング・エスノグラフィー 単行本 – 2013/2/5

5.0 5つ星のうち5.0 7個の評価

本書の大きな特徴のひとつに、ヴァカン自らがボクシングのトレーニングをおこない、さらには伝統あるシカゴ・ゴールデングローブ大会に出場した点が挙げられる。ボクサーとしてリングに上った体験を持つ社会学者は、世界中を見渡しても片手で数えられる程度だろう。アメリカでもよほど珍しかったらしく、ニューヨーク・タイムズでは特集記事が組まれた(A Professor Who Refuses To Pull His Punches, New York Times, 二〇〇三年一一月八日)。このような対象への没入は、ヴァカンにとって、いかなる意味で重要だったのだろうか。こうした姿勢は対象に深く入り込んだ研究として賞賛されがちである。しかしヴァカンは、単に深く入り込むためにボクサーになったのではない。そこで目指されたのは、よく言われるような「生きられた経験」を得るためではなく、「生きられた経験」をもたらす可能性の条件について理論的に思考することだった。(「訳者解説」より)
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新曜社 (2013/2/5)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2013/2/5
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 406ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4788513196
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4788513198
  • 寸法 ‏ : ‎ 14 x 3.1 x 19.4 cm
  • カスタマーレビュー:
    5.0 5つ星のうち5.0 7個の評価

著者について

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田中 研之輔
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法政大学教授/博士/専門:キャリア開発

一般社団法人 プロティアン・キャリア協会 代表理事

株式会社 キャリアナレッジ 代表取締役社長 個人投資家

著書33冊 社外取締役・顧問35社 歴任

UC.Berkeley 元客員研究員

メルボルン大学 元客員研究員

日本学術振興会特別研究員

(DC2・PD:一橋大学・SPD:東京大学)

企業研修/登壇 200社以上

ソニーG  NTT東日本 NTT西日本 三菱UFJ SBG ダイキン みずほFG 富士通 Amazon  ソフトバンクG NTTドコモ NTTデータ NTTcom 東京海上日動 パーソルキャリア デンソー コンセント MKI オムロン GDO ブラザー工業 みずほ銀行 北國銀行 協和キリン、三井情報 三井物産 三菱商事 住友商事 丸紅 伊藤忠商事 リクルート 野村証券 中外製薬 田辺三菱製薬 ダイキン工業 花王 ポーラ化成 エーザイ 日本ハム NTT東日本 ファミリーマート 花王 オムロン 電通デジタル アステラス パナソニックコネクト パナソニックインダストリー パナソニックオートモーティブ、パーク24、旭化成、ソニーセミコンダクタソリューションズ(登壇企業一部リスト、順不同)

集団・組織のダイナミックな相互作用

分析を得意とする。

日経ビジネス記事/

日経STYLE U22 連載/

プレジデントオンライン連載 /

NewsPicks特集記事/

JobPicks連載/

BUSINESS INSIDER 連載/

日本の人事部 連載/

日経doors 連載/

毎日新聞 連載/

専門分野:

①都市エスノグラフィー

②組織エスノグラフィー

③キャリアエスノグラフィー

2018年 日本の人事部「HRアワード:書籍部門」入賞

『先生は教えてくれない就活のトリセツ』

2015年 法政大学 ベストティーチャー賞 受賞

2006年 第一回地域社会学会研究論文学会表彰(奨励賞)

     論文:田中研之輔『若年滞留層の社会的排除』

ソフトバンクアカデミア外部一期生

専門:社会学 社会調査論

関心:経営×キャリア×社会

特技:テニス (コーチ暦 23年)

趣味:読書漁→ひたすら本を読み漁る

講演・著書執筆等 依頼:

ktanaka76※hosei.ac.jp

→※を@に変換

プロフィール:

 一橋大学大学院(社会学)、日本学術振興会特別研究員(DC2・PD:一橋大学・SPD:東京大学)を経て、メルボルン大学大学院政治学部社会学プログラム・カリフォルニア大学バークレー校社会学部で、計4年間客員研究員をつとめ、2008年3月末に帰国。

 2008年4月より現職。これまでに、一橋大学・慶應大学・早稲田大学・立教大学・デジタルハリウッド大学・駒沢大学・東洋大学・東京家政学院大学でも、兼任講師として教壇に立つ。教育・研究活動の傍ら、グローバル人材育成・グローバルインターンシップの開発等の事業も手がける。

 一般社団法人 日本国際人材育成協会 特任理事。

 Global Career人材育成組織TTC代表アカデミックトレーナー兼ソーシャルメディアディレクター。

デジタルハリウッド大学客員准教授。

著者HP: http://tanaken.info

オンライン講座schoo担当科目: https://schoo.jp/teacher/490

カスタマーレビュー

星5つ中5つ
5つのうち5つ
7グローバルレーティング

この商品をレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2016年4月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
シカゴゲットーのボクシングジムに著者自ら入会し、試合に出るまで身体修練を行っていく。
ストリートとの関係、ボクシングジムの規律、身体を磨き上げていく日々、著者の成長記録を追体験できるのが興味深い。
さらに、ドキュメンタリータッチで描かれながらも、社会学理論も十二分に活かさせていく。
お勧めの著作
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年1月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
シカゴのあるボクシングジムにおけるフィールドワークに基づく、ボクシングジムと地域の関係、ボクサーの社会的または私的な生活実態、ジムに集う人々の交流とその有機的なネットワークなどについて、ボクサーの身体とボクシングトレーニングを基点として論じている社会学文献であると同時に、著者自身の3年以上に渡るボクシング修行記でもあります。社会学者の客観的な視点がその基調にありますが、自分自身が調査対象の人々と一緒に厳しい練習を乗り越え、苦楽を共にしていますので、特に人物に関する描写は生き生きとして、血の通った温かみを感じさせます。またボクシングそのものについての論考も経験者ではないと書けないリアリティがあり、ボクシング実践者としても楽しめる内容でした。「ボクシングする身体(とそれに分かちがたく結びついた精神)」という窓を通してアメリカ社会の一側面を活写した作品とも言えるかもしれません。ディーディーやカーティスのその後の人生も気になります。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年2月20日に日本でレビュー済み
古今東西を問わず、筆力のあるボクサーは少ない。
したがって、四六時中ボクサーに密着するのでなければ、著者のように筆が立つ人がボクサーになるしかないのかもしれない。

ボクシングジムとは学校であり、教会であり、家族であり、工場である。そして、ジムはまた-何よりも-夢を生み出す機械だ(P355)。
ボクシングジムがなんたるかの根幹は日本や東南アジアとかわらないだろう。しかしながら、これを見事に言葉に変換している点でこの本は出色だ。

そして、シカゴならではの事情。この時期のシカゴでは、麻薬中毒になるかチンピラ同士の小競り合いで命を落とすか、さもなくば、刑務所の中にいるか。ボクシングジムは、自身をこれらと断絶する数少ない施設だそうだ。選手の層が厚いわけだ。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年2月12日に日本でレビュー済み
フランス出身のカリフォルニア大学教授である社会学者が、自らも入会したボクシングジムでのフィールドワークに基づき、ボクサーにとっての身体と社会とは何かについて綿密に論述した作品である。社会的底辺に位置するストリートあるいはゲットーとその近傍にあるジムとの関係、ボクサーが行っている日常的なトレーニングのもつ意味、複数のボクサーやトレーナーが織りなすジムという空間の構造と機能、ジムにおいて育まれるボクサーとしての規範や道徳、あるいは名誉の感覚について論じているのが本書の前半であり、後半は、著者が仲間の試合に参加したときに見聞したことの内容をまとめた文章と、それから本人が自らリングに立ち実際に戦った際の体験記からなる。鮮明な記述に満ちたフィールドノートをもとに展開される、ボクシングという「野蛮」なスポーツあるいは統制された「暴力」のコミュニケーションに関する真相究明、といった趣で、とても面白く読めた。
とりわけ圧巻なのは、ボクシングジムにおいて構築されるボクサーの身体&精神についての考察であり、ジムという特異な空間での反復的な練習と、仲間たちとの会話や無言のやり取り、トレーナーからの示唆などが、ともすれば社会的落伍者になっていたかもしれない個々の人間を、自他ともに承認された立派なボクサーたらしめていく過程についての分析である。ボクサーの「工場」であり、「道徳の学校」でもあるジムで、ボクシングという複雑な技法を成り立たせている「主体」である身体がどのように形成され、また自らの欲望を巧みに制御し生活を設計していく精神が発動していくのか、その詳細を、社会学・人類学的な理論を駆使しつつ、だがそれ以上に現場での透徹した観察や聴き取り調査を通じて明らかにしていく言葉の表現には、学ばされるところが非常に多い。
社会学的なボクサー論として優れているのはもちろんのこと、他のスポーツにおける身体&精神について社会学する際にも、あるいはさらに拡げて何らかの協同的実践に関する人間の本性について議論する際にも、必ず役に立つ知見が満載の本であるといってよい。
15人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年12月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まださわりしか読んでいませんが、じっくり読みたいと思います。