現場を知り医者としての確信からまとめ上げられた非常に理解しやすいチエルノブイリ原発爆発事故による放射能被害の惨状を
詳しいデーターと共に分かりやすい文書で記されています紛れもなく福島の今後への正しい提言と信じるに足る名著だと思います
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チェルノブイリの長い影―現場のデータが語るチェルノブイリ原発事故の健康影響 (SUS-KEN BOOKS) 単行本 – 2013/3/30
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ウクライナとベラルーシの医師たちが、1986年の事故当時から2006年まで、継続して住民の健康調査、診療を行ってきた結果の報告書。
子どもの甲状腺がん、内分泌系疾病、胎児への影響などの増加を客観的データを挙げて示し、低線量の継続的な被曝への対策と治療体制の確立を提言する。
子どもの甲状腺がん、内分泌系疾病、胎児への影響などの増加を客観的データを挙げて示し、低線量の継続的な被曝への対策と治療体制の確立を提言する。
- 本の長さ128ページ
- 言語日本語
- 出版社新泉社
- 発売日2013/3/30
- ISBN-104787712209
- ISBN-13978-4787712202
登録情報
- 出版社 : 新泉社 (2013/3/30)
- 発売日 : 2013/3/30
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 128ページ
- ISBN-10 : 4787712209
- ISBN-13 : 978-4787712202
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,114,082位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2014年7月14日に日本でレビュー済み
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2013年12月28日に日本でレビュー済み
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我々はもっと、もっとチェルノブイリの事を知らねばならない。原発推進派は、意図的にチェルノブイリを軽く見ようとして宣伝している。その様な人にもこの本を薦めたい。
2013年9月21日に日本でレビュー済み
本書は、ウクライナの医師が、ウクライナ、ロシア、およびベラルーシにおける、チェルノブイリ原発事故(1986年)の健康被害をまとめたものである。チェルノブイリ子ども救援開発基金の援助を受けたプロジェクトでもあり、特に子供や女性への影響に重点を置いているところに特徴がある。チェルノブイリ原発事故の健康被害については、アレクセイ・V・ヤブロコフ他『調査報告−チェルノブイリ被害の全貌』(岩波書店)が刊行されているが、本書はコンパクトに健康被害の全貌を理解できる。
『調査報告−チェルノブイリ被害の全貌』と同様、本書も、国際原子力機関(IAEA、WHOなど)が2005年に発表した国連報告『チェルノブイリの遺産−健康、環境、社会経済への影響』が、事故の影響をあまりにも過少評価していることへの抗議を込めて刊行されたものである。国連報告では、「放射線被曝によるがん死は4000人にすぎず、それ以外の健康被害の増加はチェルノブイリ事故とは無関係である」と結論して、事故の幕引きを図った。
しかし、本書が明らかにした健康被害は、国連報告とはかけ離れて、甚大かつ深刻である。子供たちには、甲状腺がんはもちろん、中枢神経系疾患(精神発達の遅れを含む)、代謝異常、骨と筋肉の疾患、循環器系疾患など、ありとあらゆる病気が多発しており、健康な子供がほとんどいないという痛ましい状況にある。また、妊婦ばかりでなく、事故後に生まれた子供たちの健康被害も同様である。注意すべきことは、これらの健康被害が、年間5ミリシーベルトという「比較的低汚染」の地域でも生じていることである。
本書のタイトル『チェルノブイリの長い影』が示唆しているように、チェルノブイリの事故後、成人して結婚し、生まれた「チェルノブイリの孫」たちまでにも健康被害が現れ始めているとのことである。放射線被曝の影響が子孫にまで及ぶことは、最近の広島・長崎の原爆被害者についての研究で明らかにされているが、チェルノブイリ事故でも同様だったということになる。本書が明らかにしたチェルノブイリ事故の健康被害の状況は、東京電力福島原発事故後の放射線被曝影響に関して、特に子供たちや女性たちへの影響に関して、細心の対策が必要であることを教えている。
『調査報告−チェルノブイリ被害の全貌』と同様、本書も、国際原子力機関(IAEA、WHOなど)が2005年に発表した国連報告『チェルノブイリの遺産−健康、環境、社会経済への影響』が、事故の影響をあまりにも過少評価していることへの抗議を込めて刊行されたものである。国連報告では、「放射線被曝によるがん死は4000人にすぎず、それ以外の健康被害の増加はチェルノブイリ事故とは無関係である」と結論して、事故の幕引きを図った。
しかし、本書が明らかにした健康被害は、国連報告とはかけ離れて、甚大かつ深刻である。子供たちには、甲状腺がんはもちろん、中枢神経系疾患(精神発達の遅れを含む)、代謝異常、骨と筋肉の疾患、循環器系疾患など、ありとあらゆる病気が多発しており、健康な子供がほとんどいないという痛ましい状況にある。また、妊婦ばかりでなく、事故後に生まれた子供たちの健康被害も同様である。注意すべきことは、これらの健康被害が、年間5ミリシーベルトという「比較的低汚染」の地域でも生じていることである。
本書のタイトル『チェルノブイリの長い影』が示唆しているように、チェルノブイリの事故後、成人して結婚し、生まれた「チェルノブイリの孫」たちまでにも健康被害が現れ始めているとのことである。放射線被曝の影響が子孫にまで及ぶことは、最近の広島・長崎の原爆被害者についての研究で明らかにされているが、チェルノブイリ事故でも同様だったということになる。本書が明らかにしたチェルノブイリ事故の健康被害の状況は、東京電力福島原発事故後の放射線被曝影響に関して、特に子供たちや女性たちへの影響に関して、細心の対策が必要であることを教えている。