全体は約240ページあります。そこへ22人の方の論文が収められています。書かれていることは実態と理論が交差するものなので読み通すのは簡単ではないと思われます。テーマは目次にあるタイトルに目を通すとわかります。
私が強い関心を持てたのは次の論文でした。
第2章 日本・韓国・中国造船業の発展過程と課題(飯島正義)
第5章 多国籍製薬企業の特質と産業分析(田村八十一)
第6章 21世紀・ベトナム産業の展開(大西勝明)
第9章 日本企業の競争力低下と「国際競争力ランキング」(那須野公人)
第10章 成長なき経済,企業の余剰資金,対外M&A(國島弘行)
第12章 不正会計と監査制度(谷江武士)
第19章 東京オリンピックと地域経済(内野一樹)
東京オリンピックの経済効果の推計のいい加減さや、東芝の不正問題を監査と内部統制という側面からの分析結果は、企業と経済問題の複雑さを知るには良い素材となります。
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