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社会システム理論: 不透明な社会を捉える知の技法 (リアリティ・プラス) 単行本 – 2011/11/23
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▼社会システム理論によって、現代社会のリアリティはどのように捉えられるか?
その知見を踏まえ、私たちはどのような未来をつくることができるのか?
気鋭の社会学者・井庭崇が、宮台真司、熊坂賢次、公文俊平という当代きっての論客を迎え、徹底討論。
読者のリアリティに、新たな知をプラスする!
▼それぞれの対談の中で、各人が影響を受けたニクラス・ルーマン、タルコット・パーソンズや複雑系などを取り上げ、イラストも用いつつ、分かりやすく解説しているため、社会システム理論の入門書としても広く求められる好著。
- ISBN-104766418921
- ISBN-13978-4766418927
- 出版社慶應義塾大学出版会
- 発売日2011/11/23
- 言語日本語
- 本の長さ320ページ
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商品の説明
著者について
井庭 崇(Iba Takashi)
慶應義塾大学総合政策学部准教授
1974年生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒業後、同大学大学院政策・メディア研究科博士課程修了。博士(政策・メディア)。
日本学術振興会特別研究員(DC1)、千葉商科大学政策情報学部専任教員(助手)、慶應義塾大学総合政策学部専任講師、マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院 Center for Collective Intelligence 客員研究員等を経て、現職。
著書に、『複雑系入門:知のフロンティアへの冒険』(共著、NTT出版、1998年)等。
【著者】
宮台真司(みやだい しんじ)
1959年生まれ。首都大学東京教授、公共政策プラットフォーム研究評議員。社会学博士。援助交際、サブカルチャー、オウム問題、都市・郊外、少年犯罪、学級崩壊、盗聴法、天皇論、外交問題等、幅広い対象に対する発言を行っている。鋭い社会分析の背後には、ニクラス・ルーマンの社会システム理論等の理論社会学と思想史の裏付けがある。著書に、『権力の予期理論』(1989年)、『サブカルチャー神話解体』(1993年:共著)、『制服少女たちの選択』(1994年)、『終わりなき日常を生きろ』(1995年)、『まぼろしの郊外』(1997年)、『人生の教科書「よのなか」』(1998年)、『M2:われらの時代に』(2002年:共著)、『絶望から出発しよう』(2003年)、『限界の思考』(2005年:共著)、『14歳からの社会学』(2008年)、『日本の難点』(2009年)、『システムの社会理論』(2010年)など。
熊坂賢次(くまさか けんじ)
1947年生まれ。慶應義塾大学環境情報学部教授、元・環境情報学部学部長。財団法人 ソフトピアジャパン理事長。現代の複雑多様化した社会を理解するために、理解の方法をつくり直すところから取り組んでいる。企業との共同研究も活発に行い、大量のデータから意味を見出す研究を現場とともに行う。社会分析図式のベースには、タルコット・パーソンズの社会システム理論がある。著書に、『行動と社会』(1980年)、『インフォスケープ:情報と環境の新たな地平』(1994年:共著)、『知の風景:インフォスケープの展開』(1996年:共著)、『未来からの留学生』(1996年:共編)、『未来を創る大学:慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)挑戦の軌跡』(2004年:共編著)、『創発する社会』(2006年:共著)など。
公文俊平(くもん しゅんぺい)
1935年生まれ。多摩大学情報社会学研究所所長・教授。情報社会学会会長。経済学博士。東京大学教養学部教授、国際大学GLOCOM(グローバル・コミュニケーション・センター)所長などを歴任。近代化の最終発展段階としての情報社会の研究に取り組む。1970年代に独自の社会システム理論を提唱。著書に、『社会システム論』(1978年)、『文明としてのイエ社会』(1979年:共著)、『情報文明論』(1994年)、『文明の進化と情報化:IT革命の世界史的意味』(2001年)、『情報社会学序説:ラストモダンの時代を生きる』(2004年)、『情報社会学概論』(2010年:編著)、『情報社会のいま:新しい智民たちへ』(2011年)など。
登録情報
- 出版社 : 慶應義塾大学出版会 (2011/11/23)
- 発売日 : 2011/11/23
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 320ページ
- ISBN-10 : 4766418921
- ISBN-13 : 978-4766418927
- Amazon 売れ筋ランキング: - 111,394位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 13,705位社会・政治 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
1959年、宮城県生まれ。
社会学者、評論家。首都大学東京教授。公共政策プラットフォーム研究評議員。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了(社会学博士)。『日本の難点』(幻冬舎)、『14歳からの社会学』(世界文化社)、『中学生からの愛の授業』(コアマガジン)『<世界>はそもそもデタラメである』(メディアファクトリー)、『制服少女たちの選択』(朝日文庫)、『終わりなき日常を生きろ』(ちくま文庫)など多数。
井庭 崇(いば たかし)
慶應義塾大学総合政策学部 教授。
1974年生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒業後、2003年同大学大学院政策・メディア研究科博士課程修了。博士(政策・メディア)。株式会社クリエイティブシフト代表取締役社長、および、The HillsideGroup 理事も兼務。
著書に、『複雑系入門:知のフロンティアへの冒険』(NTT出版、1998年)、『(リアリティ・プラス)社会システム理論:不透明な社会を捉える知の技法』(編著、慶應義塾大学出版会、2011年)、『(リアリティ・プラス)パターン・ランゲージ』(編著、慶應義塾大学出版会、2013年)、『プレゼンテーション・ パターン』(慶應義塾大学出版会、2013年:2013 年度グッドデザイン賞受賞)、『旅のことば:認知症とともによりよく生きるためのヒント』(編著、丸善出版、2015年:オレンジアクト認知症フレンドリーアワード2015大賞、2015年グッドデザイン賞を受賞、2016 年度かわさき基準認証)、『プロジェクト・デザイン・パターン』(翔泳社、2016年)、『対話のことば:オープンダイアローグに学ぶ問題解消のための対話の心得』(丸善出版、2018年)、『おもてなしデザイン・パターン:インバウンド時代を生き抜くための「創造的おもてなし」の心得28』(翔泳社、2019年)、『クリエイティブ・ラーニング:創造社会の学びと教育』(編著、慶應義塾大学出版会、2019年)など。
2012年、NHK Eテレ「スーパープレゼンテーション」で解説を務める。
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人は決して組織の一部分(部品)ではない。人は人であって組織の歯車ではない。これが僕の考えだ。ならば、組織の構成要素とは何か?人と組織の関係は何なのか?
社会学の領域の一つに『社会システム論』という考えがある。これは複雑な社会の全体性を包括的に捉えようとする野心的な社会学理論である。この社会システム論の代表的社会学者であるニクラス・ル―マンの理論をご紹介したい。
彼は言う。社会の構成要素は「コミュニケーション」だけである。つまり、人は社会の構成要素ではないと。
ル―マンのこの考えは、一般的に捉えられていた「社会の構成要素は、人や主体や行為である」とは全く異なる視点である。人は社会に参加し関わってはいるが、「社会とは何か」と問われれば、それは「コミュニケーションの連鎖」であるとル―マンは言い切る。
また、ル―マンは「コミュニケーション」をこう定義する。コミュニケーションは、何かを伝えるという「伝達行為」のことではない。彼は、複数の人の間で「相互調整的に創発する出来事」のことを「コミュニケーション」としている。言い換えると、コミュニケーションは、ある「情報」が何かの「意図」を持って「伝達」されたと、相手に「理解」された時に生じる。そして、「理解」された時に生じるものなので、そのコミュニケーションは一瞬の出来事、一瞬で終わってしまう出来事となる。しかし、この出来事は一瞬で終わってしまうが、相手にそれは移り(連鎖し)、相手によってさらに新しいコミュニケーションとして自己創出(オートポイエーシス)されていく。
つまり、ル―マンは、「コミュニケーション」を「情報」「意図」「伝達」「理解」が揃った時のみに創発する、一瞬しか存在し得ない出来事であるとし、この「コミュニケーションの連鎖」が「社会の構成要素」であるとしている。
このル―マンの考えに照らすと、企業社会、つまり企業組織の構成要素は、社員同士、社員と顧客間などにおける「コミュニケーションの連鎖」ということができる。
人は決して組織の一部分(部品)ではない。人は人であって組織の歯車ではない。組織の構成要素は、「コミュニケーション(の連鎖)」であり、人は組織から区別された、組織にとっての「環境」とも言える。ここで言う「区別する」とは、切断し孤立させることではない。敢えて「組織」と「人」を区別することで、「組織」とは区別された存在としての「人」を重視し、独立した「人」同士の関係性をあらためて論ずることの可能性も見出している。「人」は組織の構成要素ではないが、「組織」にとって必要不可欠な存在、つまり「環境」である。
ところで、経営学者チェスター・バーナードが、組織の成立のための条件としての3要素を次のように述べているのは興味深い。
・共通の「ゴール」(共通目的)
・協働意欲
・コミュニケーション の3つである。
バーナードの組織のこの3つの要素も、ル―マンの考え方を適応すれば次のように言換えることができるのではないだろうか?
つまり、組織の要素は、
・社員と経営の間で、会社の理念(価値観)、ビジョン-目標-戦略について繰り広げられるコミュニケーションの連鎖
・メンバーと上司、メンバー同士で「共に協力して仕事を進めよう!」と日常的に交わされるコミュニケーションの連鎖 であると。
ル―マンやバーナードの知見に照らすと、組織の変革や組織の活性化のためには、「人」自体ではなく、「コミュニケーションの連鎖」を活性化し、変革する必要がある。そのために、どのような「情報」を、どのような「意図」を持って、どのように「伝達」し、どのように相手に「理解」してもらうかを意識したコミュニケーションが求められる。特に、「共通のゴール」が明確になるような、かつ「協働の意欲」を喚起するような「情報」が、その「意図」とともに相手に「伝達」され、「理解」されることが重要となる。
経営者、経営幹部、ミドルマネジャー、リーダーには、組織の変革に向けて、「人」自体ではなく、「コミュニケーションの連鎖」を活性化し、変革することが求められている。
この井庭氏の「社会システム理論」は、上記のような考えを思い起こさせるビジネスマンにとって知るべき知見であり、読むべき書籍である。
筆者のとらえなのか、原書で言われている内容のとらえなのか違和感を感じる箇所もちらほら
全体は井庭氏による(ルーマン)社会システム理論入門(序章)、宮台真司氏(ルーマン研究)との対談、熊坂賢次氏(パーソンズ研究)との対談、公文俊平氏(独自の社会システム理論の提唱)の4編に分かれている。
序章は(井庭氏が解するところの)ルーマンの社会システム理論の非常に簡明な解説であり、ルーマンに興味があるけどとてもじゃないけど読めない、という人は、パラットめくってみるのも面白いかもしれない。
その他三氏との対談はむしろシステム理論にまつわる話としてというよりは、昨今の情報社会の進展を2006年ごろという断面からみるという意味で興味深いものだった。
例えば、熊坂氏との対談における社会調査手法の話は今日言われる「ビッグデータ」的な手法にもつながってくるものであろうし、公文氏は最近ハフィントンポストで言及していた「ものづくり」的な問題に言及している。その他にも、今日的な議論を先取りにする話題が多くみられる。
ある主題について体系的に学ぶにはむかないかもしれないが、少しずつ世代のずれた4人の研究者の対話は現在の私たちにも示唆を与えてくれる。