図書館で偶然見かけて読み始めました。
上巻を読み終えたところです。
最初は、あまり馴染みがないイスラム系の人が登場し、退屈な感じですが、
徐々に登場人物が立体的になってきて、引き込まれていきました。
チェイニーやラムズフェルドなど、新保守主義者（ネオコン）が画策し実行に移した戦争。
国防総省の命令監督をショートカットするための、特殊作戦部隊の活用と拡大。
ブッシュからオバマに代わっても結局は変わらなかった、無人機攻撃と特殊作戦コマンドを使った、
テロとの戦いという「見えない戦争」。
この本を書くにあたっては、膨大な資料の読み込みと、膨大なインタビューがベースとなっていると思います。
この著者に対して、畏敬の念を覚えます。
日々、新聞やテレビで知らされるニュースを、面や流れで理解するための上質な本だと思います。
しかし、イスラムと十字軍の時代から約１０００年が経った今、
現代の姿を変えた、イスラム国と欧米及びロシアの戦いは、どうすればよいのか、
その答えは、容易には見えて来ません。
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