「秋葉原は理系の心の故郷」である。
そして「神保町は文系の心の故郷」「上野公園は芸術系の心の故郷」。
なるほど、評者のような地方在住の文系人間にも、そう言ってもらうとよくわかる。
神田神保町が文系人間にフェロモンを発しているように、秋葉原は理系人間を蠱惑するのだ。
そして秋葉原はサブカルチャーの「趣都」でもある。
こう考えてみると秋葉原という「まち」は、これからの日本の「可能性」を代表しているが
ごとき存在であることがよくわかる。
その証拠に、「アキバ」はきわめて多数の外国人を誘引している。
全世界のオタク(海外では必ずしも悪い意味ではない)の聖地が秋葉原なのである。
本書は、産学連携のプロが秋葉原を面白くするために取り組んだプロジェクトの記録である。
それが面白くないわけがない。
秋葉原or「アキバ」に少しでも興味がある人には、きわめて面白いはずだ。
もちろん産学連携や地域おこしの参考にもなる。オススメである。
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アキバをプロデュース 再開発プロジェクト5年間の軌跡 (アスキー新書 035) 新書 – 2007/11/12
妹尾 堅一郎
(著)
- 本の長さ256ページ
- 言語日本語
- 出版社アスキー
- 発売日2007/11/12
- ISBN-104756150551
- ISBN-13978-4756150554
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登録情報
- 出版社 : アスキー (2007/11/12)
- 発売日 : 2007/11/12
- 言語 : 日本語
- 新書 : 256ページ
- ISBN-10 : 4756150551
- ISBN-13 : 978-4756150554
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,233,538位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2008年1月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2006年3月にオープンした秋葉原再開発ビル、秋葉原クロスフィールドにプロデューサーとしてかかわった筆者が、その5年間の活動と今後のビジョンをまとめた本。
街作りにかかわった経験のある人、仕事に(筆者はNPOだが)している人はなかなかいないと思うので、そういった職業につく人たちの情報共有、経験の共有という意味で、とても意味がある本だった。
マーケッターに対して、あちこちで辛口なコメントが出ているので、読んで少ししゃきっとした気持ちになった。
街にでないといけないし、新鮮な心でもって、ものを見ないといけないって事ですね、やはり基本は。
個人的には読み返しはしないかもしれない。
しかし、秋葉原に行ってみたくなったし、この本も街作りにかかわる友人に貸して見ようかと思ったので、星は4つ。
街作りにかかわった経験のある人、仕事に(筆者はNPOだが)している人はなかなかいないと思うので、そういった職業につく人たちの情報共有、経験の共有という意味で、とても意味がある本だった。
マーケッターに対して、あちこちで辛口なコメントが出ているので、読んで少ししゃきっとした気持ちになった。
街にでないといけないし、新鮮な心でもって、ものを見ないといけないって事ですね、やはり基本は。
個人的には読み返しはしないかもしれない。
しかし、秋葉原に行ってみたくなったし、この本も街作りにかかわる友人に貸して見ようかと思ったので、星は4つ。
2008年1月15日に日本でレビュー済み
著者ならではの言葉遊び(私・共→「わたくしども」)や、
ポイントまとめ(3つ、5つ、7つ)および(3×3グリッド)などが
散らばっていて、とても楽しく、一気に読めてしまいました。
だけど読んでみて最も印象的&センセーショナルだったのは、
レビュータイトルにもある「ICタグおでん」でしょう。
日立と(どこでも良いけれど)是非とも実現して欲しいと思います。
ポイントまとめ(3つ、5つ、7つ)および(3×3グリッド)などが
散らばっていて、とても楽しく、一気に読めてしまいました。
だけど読んでみて最も印象的&センセーショナルだったのは、
レビュータイトルにもある「ICタグおでん」でしょう。
日立と(どこでも良いけれど)是非とも実現して欲しいと思います。
2008年6月3日に日本でレビュー済み
近年大幅な変容を遂げつつある秋葉原、そのアキバたる特徴を再開発やまちづくりを通じてプロデュースする試みの楽しい報告です。
六本木を文化、丸の内をビジネス、上野を芸術としたら、秋葉原は筑波学園都市や各大学と結びついた、テクノ都市だ。ここでは技術をめぐる市場、発明、製品化などの全てが多くの人々の交流から生まれてくる。そういう方向性で開発されたのが2棟のビル「クロスフィールド」であった。
また、ロボット開発をはじめとする新技術の蓄積と創成をコンセプトに構想されたのがまちづくり基本方針である「テクノタウン」構想であった。ここでも秋葉原はまず何よりも技術の街として特化すべきことが目指されている。
話題は広がりを持つが、よく読めば話題はベンチャービジネスの揺籃のあり方と、ロボットをめぐる産学連携のあり方に話題が絞られているように思う。
逆にいえば、オタクによる文化については、行政や専門家が下手に手を入れるべきではないという議論がなされ、実際これについては話題にならない。これも見識だとは思うが、オタクによる活気となんらかの連携がとれれば面白いだろうとは思った。
六本木を文化、丸の内をビジネス、上野を芸術としたら、秋葉原は筑波学園都市や各大学と結びついた、テクノ都市だ。ここでは技術をめぐる市場、発明、製品化などの全てが多くの人々の交流から生まれてくる。そういう方向性で開発されたのが2棟のビル「クロスフィールド」であった。
また、ロボット開発をはじめとする新技術の蓄積と創成をコンセプトに構想されたのがまちづくり基本方針である「テクノタウン」構想であった。ここでも秋葉原はまず何よりも技術の街として特化すべきことが目指されている。
話題は広がりを持つが、よく読めば話題はベンチャービジネスの揺籃のあり方と、ロボットをめぐる産学連携のあり方に話題が絞られているように思う。
逆にいえば、オタクによる文化については、行政や専門家が下手に手を入れるべきではないという議論がなされ、実際これについては話題にならない。これも見識だとは思うが、オタクによる活気となんらかの連携がとれれば面白いだろうとは思った。
2008年4月1日に日本でレビュー済み
●現在のアキバを俯瞰するときに読んでおくべき一冊
・変貌をとげる「アキバ」
・秋葉原とアキバ テクノとオタクの街の特徴
・秋葉原クロスフィールド構想
・アキバテクノタウン構想
・安心して楽しめる街づくりへ
●この本を読んで秋葉原に行きたくなったあなた。オタクの世界へようこそ!!
・変貌をとげる「アキバ」
・秋葉原とアキバ テクノとオタクの街の特徴
・秋葉原クロスフィールド構想
・アキバテクノタウン構想
・安心して楽しめる街づくりへ
●この本を読んで秋葉原に行きたくなったあなた。オタクの世界へようこそ!!
2007年11月19日に日本でレビュー済み
1953年に生まれ、秋葉原近辺に育ち、富士写真フィルム勤務の後、英国に留学し、NPO産学連携推進機構理事長を務める、問題学・知財マネジメント・先端人材育成・産学連携等を専門とする研究者が、数年間にわたる秋葉原再開発・産学連携と街づくりに関する自己の構想と実践と知見の記録として、2007年に刊行した本。秋葉原(外神田)は、戦後のラジオ街から高度成長期の家電の街へ(テクノオタク中心)、更に低成長期以降はパソコン街(ハードウェアオタク、ソフトウェアオタク中心)となり、今やオタクとロボットの街(コンテンツオタク、萌え系オタク中心)に変身しつつあるが、変遷の底流にあるのは一環して部材の街としての特性であるとして、著者は技術と産業活性化(インフォマティクス)と街づくり(共・私領域の形成)の結合を、秋葉原再開発の主題に据える。そのため、著者は第2章で秋葉原の街の特性を把握した後に、地元や行政との地道な話し合いを通じて、具体的な提案・実践を多々行っている。例えば、ベンチャー企業の発展段階に即した多様な支援、共同利用可能な経営管理会社の創出、国際的な科学技術関係者の社交場づくり、技術の常設市場ないし定期市の設置、多様な用途をもつアキバタウンカードの発行、技術(特にロボット)の体験教育と実演販売のイベントの開催、理科教材・教具専門店の設置、電子ペーパーによる避難方法の表示、神田川親水空間形成、安宿・観光案内所・エスニック屋台の整備、バリアフリーマップ作成等々の提案・実践である。著者の幅広い知見に基づくこれらの具体的な構想の数々は、興味深く説得的であり、本書の大きな魅力である(防犯カメラ活用の提案については保留したいが)。また本書では、再開発失敗の要因についてもしばしば指摘されており、街づくりを考える上で参考になる。
2007年12月20日に日本でレビュー済み
この本は、私の読みでは、妹尾先生の専門分野であるSSM(ソフト・システムズ方法論)の実践版である。あの発想力は、SSMから来ているのではないかと思った。
明るく前向きにアキバの開発した様子が、活き活きと描かれており、読んで楽しい新書であった。
明るく前向きにアキバの開発した様子が、活き活きと描かれており、読んで楽しい新書であった。