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自閉症の親として―アスペルガー症候群と重度自閉症の子育てのレッスン 単行本(ソフトカバー) – 2009/6/5
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この本では、私たちが不安を感じた未来と異なった未来にどのように対処し、進んできたかを記しています。また、本書では全く異なった特徴をもっている二人の自閉症児の親として、私たちが体験したことや学習したものだけではなく、自分自身に対する驚くべき癒し方なども示しています。子どもたちが自閉症と診断されたときに知りたかったこと、私たちが現在知っていることのすべてを著しています。その当時の私たちと今の私たちの対話に耳を傾ける機会をいただきました。エリックとジャスティンが診断されてから自閉症者の住む世界が急速に、また劇的に変化してきています。一九八〇年代は、自閉症の発症率は五千人に一人(一万人に二人)と言われており、公には広く知らされていませんでした。私たちが子どものことを「自閉症(Autistic)」であると紹介すると、「芸術的(Artistic)」ごな才能を持っていると捉える人が数多くいて、コングラチュレーション(おめでとう)と言われることさえありました。二〇〇五年になって、自閉症の発症率は約一六六人に一人(一万人あたり六十人)となりました(疾病予防センター、出産.障害および発達障害センター)。現在では、一般の人たちにも自閉症のことが知られるようになってきました。しかしながら、変化が進んでいけばいくほど、同じような問題が存在するという事実もあります。一九八〇年代に私たちが直面した四つの問題は、現在でも新しい母親たちに残されています。1自閉症の原因についてのコンセンサスが得られていないこと、2自閉症が治るかどうかについての論争が継続していること、3どの教育や治療プログラムが最も効果的であるかについて意見が十分に広がっていないこと、4苦しんでいる親に対して、どのようなサポート体制を実施するかを決定することなどです。「もしあなたがひとりの自閉症児と出会ったなら、あなたはその一人の自閉症児しか知らない」とよく言われています。同じような特性は母親に対しても言えます。結局は、どの親でも自分のやり方を発見するしかないのです。私たちの物語は、ある意味では、ちょっと楽にして、あまり心細くないようにする旅の同行者になるでしょう。(「まえがき」より)
- 本の長さ216ページ
- 言語日本語
- 出版社岩崎学術出版社
- 発売日2009/6/5
- 寸法2 x 14.8 x 21 cm
- ISBN-104753309061
- ISBN-13978-4753309061
商品の説明
著者について
著者
アン・パーマー
ノースカロライナ州自閉症協会地域支援部部長。元TEACCHセンターセラ ピスト、700家族以上に親メ ンタープログラムのサポートをし、現在、組織化と展開に全力を注いでいる。
モリーン・F・モーレル
ノースカロライ ナ州自閉症協会地域支援コー ディネイター。20年以上自閉症家族の権利のために活動を続けている。
訳者
梅永 雄二
1955年福岡県に生まれる。1983年慶應大学文学部社会・心理・教育学科卒業。1983年障害者職業センター勤務。1987年筑波大学大学院教育研究科障害児教育専攻修了。現在宇都宮大学教育学部教授。
著訳書
青年期自閉症へのサポート―青年・成人期のTEACCH実践(編著,岩崎学術出版社)親・教師・施設職員のための自閉症者の就労支援(エンパワメント研究所)自閉症者の職業リハビリテーションに関する研究(風間書房)その他多数。
私は、2006年8月から2007年9月までの約1年1カ月間、ノースカロライナ州アッシュビル市にあるアッシュビルTEACCHセンターで自閉症者支援に関する研修を受けました。このアッシュビルTEACCHセンターには、ディレクターと呼ばれるセンター長はじめ六人のセラピストが乳幼児の診断から成人期の就労までさまざまなサポートを行っていました。そのなかの一人にクリス・リーガンという女性のセラピストがいました。彼女には四人の息子がおり、一番下の息子ティムが消防士で、もうすぐ結婚するという時期でした。そのすぐ上に大学院で哲学を勉強しているアンディがおり、またその上に考古学を勉強しながら森林レインジャーになったジェームスがいました。そして長兄として当時27歳になるバッキーがいたのですが、そのバッキーは知的障害を伴う自閉症でした。バッキーは家から離れてグループホームに居住しながら働いており、絵を描くのとマラソンが大好きなとても素敵な青年でした。クリスの夫マイクは父親が朝鮮戦争に従軍していたため、小さいときに日本の別府に住んでいたためか、とても日本が好きなのだそうです。クリスとマイクは学生時代にボランティアで英語を教えに行ったアフリカで知り合い、アメリカに帰ってきて結婚しました。そして最初に生まれたバッキーが自閉症だったのです。私がTEACCHセンターで研修を受けてふた月ほど経過したころでしょうか、そのクリスが私のところへやって来て、「この本はとてもいい本よ、ぜひ読んでみるといいわよ」と手渡されたのが、『自閉症の親として』でした。
アン・パーマー
ノースカロライナ州自閉症協会地域支援部部長。元TEACCHセンターセラ ピスト、700家族以上に親メ ンタープログラムのサポートをし、現在、組織化と展開に全力を注いでいる。
モリーン・F・モーレル
ノースカロライ ナ州自閉症協会地域支援コー ディネイター。20年以上自閉症家族の権利のために活動を続けている。
訳者
梅永 雄二
1955年福岡県に生まれる。1983年慶應大学文学部社会・心理・教育学科卒業。1983年障害者職業センター勤務。1987年筑波大学大学院教育研究科障害児教育専攻修了。現在宇都宮大学教育学部教授。
著訳書
青年期自閉症へのサポート―青年・成人期のTEACCH実践(編著,岩崎学術出版社)親・教師・施設職員のための自閉症者の就労支援(エンパワメント研究所)自閉症者の職業リハビリテーションに関する研究(風間書房)その他多数。
私は、2006年8月から2007年9月までの約1年1カ月間、ノースカロライナ州アッシュビル市にあるアッシュビルTEACCHセンターで自閉症者支援に関する研修を受けました。このアッシュビルTEACCHセンターには、ディレクターと呼ばれるセンター長はじめ六人のセラピストが乳幼児の診断から成人期の就労までさまざまなサポートを行っていました。そのなかの一人にクリス・リーガンという女性のセラピストがいました。彼女には四人の息子がおり、一番下の息子ティムが消防士で、もうすぐ結婚するという時期でした。そのすぐ上に大学院で哲学を勉強しているアンディがおり、またその上に考古学を勉強しながら森林レインジャーになったジェームスがいました。そして長兄として当時27歳になるバッキーがいたのですが、そのバッキーは知的障害を伴う自閉症でした。バッキーは家から離れてグループホームに居住しながら働いており、絵を描くのとマラソンが大好きなとても素敵な青年でした。クリスの夫マイクは父親が朝鮮戦争に従軍していたため、小さいときに日本の別府に住んでいたためか、とても日本が好きなのだそうです。クリスとマイクは学生時代にボランティアで英語を教えに行ったアフリカで知り合い、アメリカに帰ってきて結婚しました。そして最初に生まれたバッキーが自閉症だったのです。私がTEACCHセンターで研修を受けてふた月ほど経過したころでしょうか、そのクリスが私のところへやって来て、「この本はとてもいい本よ、ぜひ読んでみるといいわよ」と手渡されたのが、『自閉症の親として』でした。
登録情報
- 出版社 : 岩崎学術出版社 (2009/6/5)
- 発売日 : 2009/6/5
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 216ページ
- ISBN-10 : 4753309061
- ISBN-13 : 978-4753309061
- 寸法 : 2 x 14.8 x 21 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,125,831位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 4,828位子育て (本)
- - 151,198位ノンフィクション (本)
著者について
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