この本の117ページに、コンセンサス・ビルディングが成立させられる前提がいくつか上がっているが、
なかでも「不信感の棚上げ」といったところの事前合意は、なかなかに、悩ましいと感じる。
「同じ舟に乗っている」もしくは「同じ舟に乗っていると認識できる」シチュエーションならば、
工夫によって、それは成り立つだろうが、
そのコミュニティの中で、勝者と敗者が決まってしまう、
もしくは、コミュニティからの、美味しいところを先取りしての先抜け/フリーライドが 可能、
というシチュエーションでは、
「不信感を棚上げする」
のは、なかなか難しいのではないか。
Amazon.comのレビューでも、代議制の成り立ちと関連づけたコメントをされていた方がいらっしゃったが、
「立場の違い」がもたらす、さまざまな可能性に、より目配りして読んでいかないと、
実際の応用場面で、少しでも上手に使いこなすことは叶わない、そう感じた。
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コンセンサス・ビルディング入門 -公共政策の交渉と合意形成の進め方 単行本 – 2008/4/11
多数決ルールに従い投票でものごとを決めることが,集団意思決定の最良の方法だろうか。そこでは,少数者の意見が無視されてしまってはいないだろうか。はたして,ステークホルダー(利害関係者)の誰もが満足できる意思決定の方法はあるのだろうか。「コンセンサス・ビルディング」は,こうした問題を乗り越えるために考え出された,意見を異にするステークホルダーの共存をはかり,ほぼ全員の合意(コンセンサス)をめざして議論や交渉を進める,集団意思決定の手法である。
第I部では,ある町の誕生記念祭の事例を用い,この手法の理論と手順をわかりやすく紹介する。第II部では,5つのステップからなる標準的な手順を詳しく説明する。巻末には,参考資料として,この手法を用いる際に出てくるであろう疑問とそれに対する回答,具体的な議論の進め方などを示した。
アメリカにおける交渉・紛争解決手法の第一人者が,マサチューセッツ工科大学やハーバード大学における教育・研究成果と,公共政策の紛争解決に多数かかわってきた体験をふまえて書き下ろしたテキスト。会議の運営や合意形成の方法を学ぶ際にどうぞ。
第I部では,ある町の誕生記念祭の事例を用い,この手法の理論と手順をわかりやすく紹介する。第II部では,5つのステップからなる標準的な手順を詳しく説明する。巻末には,参考資料として,この手法を用いる際に出てくるであろう疑問とそれに対する回答,具体的な議論の進め方などを示した。
アメリカにおける交渉・紛争解決手法の第一人者が,マサチューセッツ工科大学やハーバード大学における教育・研究成果と,公共政策の紛争解決に多数かかわってきた体験をふまえて書き下ろしたテキスト。会議の運営や合意形成の方法を学ぶ際にどうぞ。
- ISBN-104641163189
- ISBN-13978-4641163188
- 出版社有斐閣
- 発売日2008/4/11
- 言語日本語
- 本の長さ250ページ
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登録情報
- 出版社 : 有斐閣 (2008/4/11)
- 発売日 : 2008/4/11
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 250ページ
- ISBN-10 : 4641163189
- ISBN-13 : 978-4641163188
- Amazon 売れ筋ランキング: - 330,752位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,888位政治入門
- カスタマーレビュー:
著者について
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2006 Ph.D. (Urban and Regional Planning, MIT)
1998 Master in City Planning (MIT)
2016/4~
明治大学専門職大学院ガバナンス研究科 教授
2008/11〜2016/3
東京大学公共政策大学院 特任准教授
2007/1〜2008/10
東京大学公共政策大学院 客員講師
2006/9 〜 2006/12
Postdoctoral Fellow,
Massachusetts Institute of Technology,
Department of Urban Studies and Planning
2002/9 〜 2006/8
Ph.D. Candidate,
Massachusetts Institute of Technology,
Department of Urban Studies and Planning
1998/10 〜 2002/8
(株)三菱総合研究所 研究員(社会・公共系)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2010年1月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
(本書に比較対象で少し登場するが、)一連の「ハーバード流交渉術」シリーズに通じる具体的実践的事例を体系化した内容で、論理的で読みやすい。ただ、多少ステレオタイプな解説も否めない。ハーバード系(著者はPONだったかな?)っぽい。特別新しい発見ではなく、「まあ、そりゃそうだな」かもしれないが、論理的かつ体系的にまとめられており、「へぇー(知らなかった)」よりも「そうそう」「んだんだ」「うまくまとめられてるな」って感じ。
positions、interests辺りはまさに交渉術やメディエーション。
全体をそのまま実践するにはある程度の訓練が必要かもしれませんが、視点、アプローチとしては知っていて損はない!簡単に取り組めそうな部分もあるので、少しずつ取り入れていってもいいのではないでしょうか。
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