2国家間のフェアな紛争だから、当事者間で決着をつけさせる。それがイス・パレ問題の根底にある誤解と欺瞞ではないだろうか?この本を読むと、強者イスラエルがどれほど狡猾にパレスチナの土地を乗っ取ったかがよく分かる。とはいえ、かつて脱帽したほどの狡猾な手口は見る影もなく、近年は露骨な犯罪者集団と化したイスラエルだ。今後のパレスチナ人が向き合う惨状を思うとやるせない。
個人的にはシオニズムがユダヤ教ではないという見解、少し疑問を持っている。ただの国家形成でよいのなら、なぜこの土地である必要があって、なぜ大イスラエルを作らなければならず、なぜ執拗にパレスチナ人を排除する必要があるのだろう。そこには、徹底的に歪んているとは言えユダヤ教回帰の姿勢が少なからずあるのではないか?結果論ではあるが、恐ろしいほどの執着、世代を超えた共通認識なくして、この国家犯罪は成り立たないだろう。

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イスラエルに関する十の神話 (サピエンティア 55) 単行本 – 2018/11/23
パレスチナは民なき土地ではなかったし、ユダヤ人は土地なき民ではなかった。パレスチナは植民地化されたのであって、ユダヤ人がイスラエルを回復したのではない。歴史の歪曲と情報操作によって生み出されてきたイスラエルに関する「神話」、すなわち虚偽にまみれた政治的プロパガンダの背景を読み解き、反証をあげて論駁する。イスラエル人の歴史家である著者のエッセンスを集約する入門書。
目次
序
第一部 過去の虚偽
第一章 パレスチナは無人の地であった
第二章 ユダヤ人は土地なき民族であった
第三章 シオニズムはユダヤ教である
第四章 シオニズムは植民地主義ではない
第五章 一九四八年にパレスチナ人は自ら居住地を捨てた
第六章 一九六七年六月戦争は「やむを得ない」戦争であった
第二部 現在の虚偽
第七章 イスラエルは中東で唯一の民主主義国家である
第八章 オスロー合意に関する諸神話
第九章 ガザに関する諸神話
第三部 未来の虚偽
第十章 二国解決案が唯一の道である
結 語 二十一世紀の殖民・植民地主義国家イスラエル
年 表
訳者あとがき
索 引
目次
序
第一部 過去の虚偽
第一章 パレスチナは無人の地であった
第二章 ユダヤ人は土地なき民族であった
第三章 シオニズムはユダヤ教である
第四章 シオニズムは植民地主義ではない
第五章 一九四八年にパレスチナ人は自ら居住地を捨てた
第六章 一九六七年六月戦争は「やむを得ない」戦争であった
第二部 現在の虚偽
第七章 イスラエルは中東で唯一の民主主義国家である
第八章 オスロー合意に関する諸神話
第九章 ガザに関する諸神話
第三部 未来の虚偽
第十章 二国解決案が唯一の道である
結 語 二十一世紀の殖民・植民地主義国家イスラエル
年 表
訳者あとがき
索 引
- 本の長さ308ページ
- 言語日本語
- 出版社法政大学出版局
- 発売日2018/11/23
- 寸法13.5 x 2.5 x 19.7 cm
- ISBN-104588603558
- ISBN-13978-4588603556
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商品の説明
著者について
イラン・パペ(パペ イラン)
(Ilan Pappe)
1954年、イスラエル・ハイファ市生まれのユダヤ系イスラエル市民。ハイファ大学講師を経て、英イギリス・エクセター大学教授、同大学パレスチナ研究所所長。パレスチナ・イスラエル史研究。日本語訳に『パレスチナの民族浄化』(田浪亜央江、早尾貴紀訳、法政大学出版局、2017年)、日本での講演録に『イラン・パペ、パレスチナを語る』(ミーダーン〈パレスチナ・対話のための広場〉訳、柘植書房新社、2008年)がある。
脇浜 義明(ワキハマ ヨシアキ)
1941年生まれ。1973年、神戸大学大学院文学研究科修士課程修了。著書に『ボクシングに賭ける』(岩波書店、1996年)、『教育困難校の可能性』(岩波書店、1999年)、編訳書に『アメリカの差別問題』(明石書店、1995年)、訳書にマン『GM帝国への挑戦』(第三書館、1993年)、セゲフ『エルヴィス・イン・エルサレム』(ミネルヴァ書房、2004年)、同『七番目の百万人』(ミネルヴァ書房、2013年)、キマーリング『ポリティサイド』(柘植書房新社、2004年)、ワイズ『アメリカ人種問題のジレンマ』(明石書店、2011年)、ワルシャウスキー『国境にて』(柘植書房新社、2014年)、ホワイト『イスラエル内パレスチナ人』(法政大学出版局、2018年)がある。
(Ilan Pappe)
1954年、イスラエル・ハイファ市生まれのユダヤ系イスラエル市民。ハイファ大学講師を経て、英イギリス・エクセター大学教授、同大学パレスチナ研究所所長。パレスチナ・イスラエル史研究。日本語訳に『パレスチナの民族浄化』(田浪亜央江、早尾貴紀訳、法政大学出版局、2017年)、日本での講演録に『イラン・パペ、パレスチナを語る』(ミーダーン〈パレスチナ・対話のための広場〉訳、柘植書房新社、2008年)がある。
脇浜 義明(ワキハマ ヨシアキ)
1941年生まれ。1973年、神戸大学大学院文学研究科修士課程修了。著書に『ボクシングに賭ける』(岩波書店、1996年)、『教育困難校の可能性』(岩波書店、1999年)、編訳書に『アメリカの差別問題』(明石書店、1995年)、訳書にマン『GM帝国への挑戦』(第三書館、1993年)、セゲフ『エルヴィス・イン・エルサレム』(ミネルヴァ書房、2004年)、同『七番目の百万人』(ミネルヴァ書房、2013年)、キマーリング『ポリティサイド』(柘植書房新社、2004年)、ワイズ『アメリカ人種問題のジレンマ』(明石書店、2011年)、ワルシャウスキー『国境にて』(柘植書房新社、2014年)、ホワイト『イスラエル内パレスチナ人』(法政大学出版局、2018年)がある。
登録情報
- 出版社 : 法政大学出版局 (2018/11/23)
- 発売日 : 2018/11/23
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 308ページ
- ISBN-10 : 4588603558
- ISBN-13 : 978-4588603556
- 寸法 : 13.5 x 2.5 x 19.7 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 447,566位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 930位東洋史
- - 1,753位アジア史
- - 2,367位その他の歴史関連書籍
- カスタマーレビュー:
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2020年5月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2021年11月23日に日本でレビュー済み
パレスチナとイスラエルに関する基本的な認識の枠組みを求めている人にとって、お勧めの本です。
通時的に歴史を追うのではなく、多くの人に信じられている事項に対して、明晰な批判をすることを意図して書かれている。シオニズム形成から現在までのスパンで考えます。読みやすく、理解しやすい。
学者であると同時に社会活動家らしく、次のように語ります。
「研究というものーーテーマが地球温暖化であろうと貧困であろうとパレスチナであろうとーーは、本来社会のために為すものであるから、学生や研究者たちは堂々と社会参加を打ち出すべきである。」
本書は、下記の10点に絞って、明晰に単刀直入に事実によって、建国以降の問題点を指摘します。
第一部 過去の虚偽
第一章 パレスチナは無人の地であった
第二章 ユダヤ人は土地なき民族であった
第三章 シオニズムはユダヤ教である
第四章 シオニズムは植民地主義ではない
第五章 一九四八年にパレスチナ人は自ら居住地を捨てた
第六章 一九六七年六月戦争は「やむを得ない」戦争であった
第二部 現在の虚偽
第七章 イスラエルは中東で唯一の民主主義国家である
第八章 オスロー合意に関する諸神話
第九章 ガザに関する諸神話
第三部 未来の虚偽
第十章 二国解決案が唯一の道である
結 語 二十一世紀の殖民・植民地主義国家イスラエル
ぜひ一読をお勧めします。
シュロモー サンドは、まず自分の体験を枕にし心理的な障壁を低くし受け入れやすいようにしています。そのあと、古代から現代まで記述していますが、ややわかりにくい書き方です。「ユダヤ人の起源: 歴史はどのように創作されたのか」 (ちくま学芸文庫)にわかりにくさを感じた方にも、この本がお勧めできます。
通時的に歴史を追うのではなく、多くの人に信じられている事項に対して、明晰な批判をすることを意図して書かれている。シオニズム形成から現在までのスパンで考えます。読みやすく、理解しやすい。
学者であると同時に社会活動家らしく、次のように語ります。
「研究というものーーテーマが地球温暖化であろうと貧困であろうとパレスチナであろうとーーは、本来社会のために為すものであるから、学生や研究者たちは堂々と社会参加を打ち出すべきである。」
本書は、下記の10点に絞って、明晰に単刀直入に事実によって、建国以降の問題点を指摘します。
第一部 過去の虚偽
第一章 パレスチナは無人の地であった
第二章 ユダヤ人は土地なき民族であった
第三章 シオニズムはユダヤ教である
第四章 シオニズムは植民地主義ではない
第五章 一九四八年にパレスチナ人は自ら居住地を捨てた
第六章 一九六七年六月戦争は「やむを得ない」戦争であった
第二部 現在の虚偽
第七章 イスラエルは中東で唯一の民主主義国家である
第八章 オスロー合意に関する諸神話
第九章 ガザに関する諸神話
第三部 未来の虚偽
第十章 二国解決案が唯一の道である
結 語 二十一世紀の殖民・植民地主義国家イスラエル
ぜひ一読をお勧めします。
シュロモー サンドは、まず自分の体験を枕にし心理的な障壁を低くし受け入れやすいようにしています。そのあと、古代から現代まで記述していますが、ややわかりにくい書き方です。「ユダヤ人の起源: 歴史はどのように創作されたのか」 (ちくま学芸文庫)にわかりにくさを感じた方にも、この本がお勧めできます。