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イマヌエル・ヴェリコフスキー
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衝突する宇宙 〈新装版〉 単行本 – 2014/3/3

5つ星のうち3.8 15個の評価
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紀元前15世紀、彗星が地球に大接近して太陽は停止し、海水は山と盛り上がった。さらに前8世紀には、彗星に軌道を乱された火星の接近により、さらなる宇宙大災変が起こる。旧約聖書をはじめとする、世界各地に伝わる神話・伝説・古記録などを渉猟してその事実(!?)を大胆に論証し、欧米に大論争を巻き起こした問題の書。
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  1. 本の長さ
    554ページ
  2. 言語
    日本語
  3. 出版社
    法政大学出版局
  4. 発売日
    2014/3/3
  5. ISBN-10
    4588350072
  6. ISBN-13
    978-4588350078
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商品の説明

著者について

イマヌエル・ヴェリコフスキー
(Immanuel Velikovsky)
1895年ロシアに生まれる。イギリスに渡ってエディンバラで自然科学を学んだ後ロシアに帰り、法律・経済・歴史を学び、雑誌Scripta Universitatisを創刊(これは世界のユダヤ人学者をまとめるのに大いに役立ち、エルサレム大学創立のきっかけとなった)。その後、パレスチナで医者を開業し、チューリッヒとウィーンで精神分析学を研究。1938年アメリカに渡り『衝突する宇宙』、『混沌時代』など、古代史に関する未解決の問題に取り組む。1979年没。

鈴木 敬信
1905年生まれ。東京大学理学部天文学科卒業。理学博士。科学博物館天文部主任。海軍水路部員、東京学芸大学名誉教授等を歴任。1993年1月に死去。
主な著書に『星の話』(筑摩書房)、『日食計算論』(恒星社)など、主な訳書に『神秘な宇宙』(岩波新書)、『混沌時代』『宇宙の本質』『天文学の最前線』『暗黒星雲』『宇宙と人間』(以上、法政大学出版局)などがある。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 法政大学出版局 (2014/3/3)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2014/3/3
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 554ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4588350072
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4588350078
  • カスタマーレビュー:
    5つ星のうち3.8 15個の評価

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イマヌエル・ヴェリコフスキー

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上位レビュー、対象国： 日本

  • 守屋　敏
    5つ星のうち5.0 出エジプト記の大海原が割れたモーセの奇跡
    2021年3月5日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    新人世も人類は火山噴火、大洪水、大地殻震動、巨大津波、大寒波、大熱波、火球飛来、などの持続サバイバル生存でありながら、光の神の存在を信じてきた。この本は紀元前の人類古代書に金星と火星が恐怖の角ある大魔王の到来した事実が、そしてゼウス神を崇拝
    それは出エジプト記とも符合する真実が、
    2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    役に立った
     レポート
  • Masa
    5つ星のうち3.0 奇書？
    2023年11月14日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    稀代の奇書ということで、近くの本屋には置いていませんでしたが、念願かなって購入いたしました。
    想像どおり、読み進めるのが大変ですが、気長に読んでます。
    役に立った
     レポート
  • 秋山
    5つ星のうち4.0 宇宙について興味ある人にはいい
    2020年6月4日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    宇宙の知識が増しました。
    参考になる本だと思います。
    7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    役に立った
     レポート
  • タッチ
    5つ星のうち3.0 世界古代神話・伝説を「宇宙災変テーマ」で繋いだ生真面目な異世界SF小説
    2022年10月10日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    【天体神と創造神】エジプト天体宗教に追い出された奴隷・浮浪者の一神宗教

    　ユダヤ人心理学者フロイトは、1939年に発表した『モーセと一神教』で、ユダヤ一神教の原点がアメンホテプ4世であると主張した。アメンホテプ4世（モーセの人物モデル）は、古代エジプト天体宗教に対抗して、太陽神アテンなる一神教宗教に変更するアマルナ改革を実行した。しかし、改革に失敗し王位継承争いにも破れ、エジプト奴隷を引き連れて逃げ出した（出エジプト）。40年間シナイ半島・カナンの荒野を彷徨う途中で、現地を荒らし回っていた浮浪者（盗賊）を引き入れながら大匪賊集団を形成し、ラムセス軍と戦った。イスラエル人＝ヘブライ人のヘブライとは、浮浪者（ヘブル）の意味であり、「モーセの十戒」とは、このモラルの低い盗賊を厳しく統率するための戒律だった。ヘブルの民は、最大の敵エジプトのラムセス二世の父（セティ）を悪魔（サタン）と呼び、エジプト天体神よりも更に上位にある天体創造神（一神）の存在を願ったようだ。

    　しかし、ユダヤ人シオニストの著者は、旧約聖書に記述された歴史とエジプト史や古代文献から構築された歴史を整合させ、このフロイトの主張に反証しようとした。旧約聖書の記録を前提に、レヴァント（東部地中海沿岸）地方のエジプト・シナイ半島・カナン・アナトリア・ギリシャ・ローマ、そしてアラビア半島・ペルシャ・インド・チベット・シナ・日本、更に北欧のアイスランド・フィンランド・北米・メキシコ・ペルー・太平洋諸島に纏わる、驚くほど豊富な古文献（573件）との類似性を指摘し、「地球規模の同期的災変」と「宇宙的災変」を関連付けようとした。膨大な文献の引用は、現代考古学・民族学・人類学を繋ぐ貴重な学際的偉業と称賛されている。

    【著者の時代精神】正統「斉一説 」科学者を批判し、徹底的に「天変地異説」に拘った

    　著者は、旧約聖書や世界中の神話・伝説・古文書に遺された突然の暴力的自然災害が、「天体衝突」の惨状を遺した真実の記録だと信じた。一方、科学者達は、19世紀以降ニュートン天体力学とダーウィン進化論という神聖にして侵すべからざる呪縛にかけられ、「天地が常に安定で調和的な法則運動と漸進的進化を続ける：斉一説」を従順に信じていた。当然、聖書や古文書の記述にある「宇宙から石が降る」ようなことなど信じなかった。著者は、そのような時代精神に徹底的に反駁する異端者になった。ロシア生まれの著者が13歳の時に経験した「ツングースカ大爆発」の強烈な天変の記憶が、潜在意識「天変地異説」を沸き立たせたのかもしれない。エジプト・ヒッタイト・ミケーネ・ヴェーダ・殷の古代文明が同時崩壊した後に、新たな文明が創造される「紀元前1200年カタストロフイーから古代ギリシャ暗黒時代終了」までの時代を、宇宙災変をテーマに解き明かそうとしたのである。

    　しかし、1951年に本書が出版されると、賛否の大論争が巻き起こった。宗教関係者、特にシオニストからの称賛を得たことがむしろ災いとなり、一般読者の誤解と敬遠が始まり、更に、「彗星（金星）は木星から作られた」とする主張があまりにも突飛な空想似非科学だとされ、当時の天文学者から不良図書と否定された。

    ---------------------------------------　突飛な主張　-------------------------------------------------
    ①　紀元前15〜14世紀「出エジプト記」のころ、太陽が空中で停止し海の水が山と盛り上がる世界的大災変が起こった。これは、木星から生まれたばかりの大彗星（現在の金星）が地球に大接近したためだ、と主張。
    ②　紀元前8〜7世紀頃の世界的災変は、再びこの大彗星によって軌道を乱された火星が地球に大接近したためだと主張。
    ③　その大彗星は、火星と地球との接近によって軌道が楕円から円になり、水星との間の軌道に入り、現在の金星になったと主張。
    ------------------------------------------------------------------------------------------------------------

    【異端者の現代評価】現代科学に強烈な刺激を与え続けたSF小説

    　ところが、本書出版の4年後の1955年、斉一説批判者であった米国数学者ホイットニーが、構造安定性を破る不連続分岐（突然変異）を数学的に証明し、世界中の人文・自然科学者へ「カタストロフィー理論」を急速に浸透させた。まさに宇宙災変による文明崩壊・生物絶滅変異は、いつでも起こりうるという「新たな時代精神」が生まれたわけだ。

    -------------------　本書を宇宙災変の見地から取り扱うことを要求　-------------------------
    　・マンモス最終絶滅の時期と原因　⇒　紀元前15世紀の宇宙災変
    　・ダーウィン進化論の見直し　　　⇒　宇宙災変による生物絶滅と突然変異
    　・巨人の住んでいた時代　　　　　⇒　神話・伝説に現れる巨人の生存と絶滅
    　・恐竜が地上に跋扈した時代　　　⇒　巨大恐竜の生存と突然の絶滅
    　・ギザのピラミッドの建設時期　　⇒　赤道直下に建設したが北緯30°へシフト
    ------------------------------------------------------------------------------------------------------------

    　1980年には「小惑星衝突が恐竜を絶滅させた」という突然の自然災変仮設の立証が始まり、1996年には、アーサー・C・クラークのSF小説『宇宙のランデヴー』に因んでスペースガードが発足、ついに、2022年9月にはNASAが、無人探査機（DART）を小惑星に衝突させ、地球を脅かす可能性のある隕石の軌道を安全に変えることができるかどうかを確認する実験をするまでに至った。本書が、似非科学という蔑称を受けながら、70年後の現代でも尚、人文科学者を「宇宙災変」の立証作業に煽り、また、読者を神秘的魅力で誘惑し続ける所以なのだろう。
    4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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  • オズ
    5つ星のうち5.0 天文学者必読の書。更には一般人も。
    2021年1月5日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    かつては馬鹿にされていた理論。今や天文学者は大きく、頭を垂れるべきだ。
    2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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  • DORI
    5つ星のうち5.0 旧約聖書の出エジプト記の記述は本当なのか？事実だとすれば、それはどのような自然現象だったのか
    2018年2月6日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    初版は１９５１年。
    恐竜の「隕石落下絶滅説」なんて、生まれてもいない頃です。
    旧約聖書の記述は本当なのか？事実だとすれば、聖書以外の古文書等にも痕跡があるのではないか？ということから、世界中の古文書、神話伝承を読み解き、その時何が起こったのかを類推します。
    少し記述が読みづらいのは、訳者のせいもあると思いますが、古代史や神話・伝承についてちょっと覚えのある方なら面白く読めると思います。
    インターネットもない時代にどうやってこんなに資料を集めたんだろう？と、感嘆します。
    巻末に付いている「訳者注釈」も、本文中に番号が出てくるたびに確認したくなるので、「しおり」は２つ用意して読むことをおススメします。
    15人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    役に立った
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  • いりえ
    5つ星のうち5.0 Immanuel Velikovsky −Shine on you Crazy Diamond
    2009年9月16日に日本でレビュー済み
    ヴェリコフスキーは紀元前十五世紀頃と紀元前八世紀頃に天変地異が地球を襲った、と主張していましたが、
    最近の炭素年代測定や年輪年代測定によると、紀元前八世紀頃の約百年間に、全地球規模の突発的環境変動があったのは事実のようであります。
    また、古代の人々が、金星を尻尾や牛の角を生やした「軍神」として畏れ奉っていたことや、金星が実際に彗星と同じプラズマの尻尾を持っているのも事実であります。（ちなみに日本の祇園祭の祭神「牛頭天王」や、ギリシア神話の「牛頭ミノタウロス」も金星と関係があります。）

    現在、物理学が１１次元や２６次元といった数学的虚妄の世界を、天文学が観測不能の「暗黒ナントカ」の世界をさ迷う中、実験観測に基づく「プラズマ宇宙論」の台頭とともに、重力よりも電磁気力を重視したヴェリコフスキーを再評価する動きもあります。

    [・・・]
    [・・・]
    ヴェリコフスキーは古代史に関する本を何冊か書いていて、そちらが彼のライフワークだったのですが、
    先覚者に敬意を表してそれらの日本語版も出版して欲しいものです。
    その内容はかなり大胆で、本書の姉妹版でもある、
    「Ages in Chaos」（これは「混沌時代」という邦訳版があります）では、古代エジプト年代から虚構の六百年を、ギリシアから虚構の「暗黒時代」を差っ引き、
    「Oedipus & Akhnaton」では、ギリシアのオイディプス神話は、エジプトのアクエンアテン王家の悲劇（近親相姦、足の障害等）を直接に伝えるものだと論じ、
    「Ramses２ & His Time」では、ラムセス二世の正体は「カルケミシュの戦い」で敗れたネコ二世、ヒッタイトの正体は新バビロニアのカルデア人だと論じ、
    「Peoples of the Sea」では、ラムセス三世らが戦った「海の民」というのはペリシテ人のことではなく、遥か後代のペルシア軍のことだと論じています。

    シュリーマンは「ホメロスの叙事詩の実在性を信じて、トロイアの発掘に成功した」と自画自賛していましたが、ヴェリコフスキーはそれ以上の発見をしていると思います。ミケーネ文明は「紀元前十二世紀」に「海の民」なる神出鬼没の野蛮人に敗れたのではなく、紀元前八世紀に世界災変によって自滅したのであります。この時期に新たな建国者となった人々は、「征服者」というよりも難民や火事場泥棒の類であります。

    金星がおうし座の付近でじっと動かず、火星と出会いました。金と火が交わりあうのは、天命の改まる証拠です。
    漢の命運は尽きましょう。晋・魏に興隆する者があるに違いありません。
    （三国志〜魏書〜武帝紀）
    火星と金星は戦士のような神である。火星、金星と北斗七星の七名の老人が人間と家畜の増殖を助けているという。
    （シベリア民話〜天の戦士）
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  • しにも
    5つ星のうち5.0 旧版読んだけどこれって「星を継・・・・・・
    2016年6月18日に日本でレビュー済み
    トンデモ本の「書評が面白いが本そのものは退屈」ってことの見本みたいな本。
    この本の”信者”ではない科学者が翻訳したせいかもしれない。その筋の古典なので興味ある人なら目を通したほうが良いけど……
    ・
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    ・
    以下ネタバレ。
    小説『星を継ぐ者』（J・P・ホーガン）が既読で、更に「と」が好みの人は買って損しない本です。そういう意味で星５。
    安価な本じゃないので購入前に身近な図書館で内容の確認したほうがいい。確認してグッと来たらAmazonでご購入ください＾＾。
    7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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