★3.5/2023年55冊目/6月2冊目/『「競争優位」のシステム―事業戦略の静かな革命』(PHP新書/PHP研究所)/加護野 忠男/P.221/1999年/657円+税 #読書 #読書2023 #読了 #読了2023
本書の「事業システム」は、今で言う「ビジネスモデル」であり、その競争優位性の基礎的な部分を説明する。1999年の本だが、今に読んでも違和感なく学びが多かった(ECは的外れだが仕方がない)。数多くの企業が引用されている点も良い(当時のミスミは人事を外出ししていたが、今では内製化している)。この頃から「価値創造プロセス」に言及しているのは興味深い。競争優位の根本は「人」であり「小さな工夫の積み重ねから作られた能力」だと思う。また、「顧客の声を聞きつつ迎合しない」とは真理。私も日々の仕事で痛感する。
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競争優位のシステム: 事業戦略の静かな革命 (PHP新書 92) 新書 – 1999/10/1
加護野 忠男
(著)
- 本の長さ221ページ
- 言語日本語
- 出版社PHP研究所
- 発売日1999/10/1
- ISBN-104569608515
- ISBN-13978-4569608518
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商品の説明
メディア掲載レビューほか
企業の競争優位の源泉となるビジネスモデルについて,その革新の方向性や自ら改革していくための条件を解説
企業間における競争優位の源泉とは何か。優れた商品やサービス,ブランド・イメージの確立が重要であることは言うまでもない。しかし決して見逃してはならないのが,事業の仕組み(ビジネスモデル)である。著者は,優位性が持続するという点では,商品やサービスよりもビジネスモデルの方が上だという。本書は,昭和の終わりからビジネスモデルを巡って繰り広げられてきた企業間の興亡をひもとき,その優劣を決めるポイントは何か,どんな方向性をもって革新されてきたのか,企業が自らのビジネスモデルを持続的に革新していくにはどうすればよいか,といったことを探っていく。
企業間における競争優位の源泉とは何か。優れた商品やサービス,ブランド・イメージの確立が重要であることは言うまでもない。しかし決して見逃してはならないのが,事業の仕組み(ビジネスモデル)である。著者は,優位性が持続するという点では,商品やサービスよりもビジネスモデルの方が上だという。本書は,昭和の終わりからビジネスモデルを巡って繰り広げられてきた企業間の興亡をひもとき,その優劣を決めるポイントは何か,どんな方向性をもって革新されてきたのか,企業が自らのビジネスモデルを持続的に革新していくにはどうすればよいか,といったことを探っていく。
ただし,ビジネスモデルに関する最近の話題がすっぽりと抜け落ちていることが残念だ。たとえば,ビジネスモデルが特許として認められるようになってきたことや,インターネットによってはじめて可能になった新しいビジネスモデルが次々と生まれていることにはほとんど言及していない。本書の初版は99年11月の発行だが,どうやら原稿の執筆時期はそれより何年も前だったのが原因のようだ。 (ブックレビュー社)
(Copyright©2000 ブックレビュー社.All rights reserved.)
-- ブックレビュー社
内容(「MARC」データベースより)
部品や原材料の調達・生産・販売と流通・アフターサービスなどの事業システムの発達により、企業間に新たな競争が生まれてきている。多くの実例をもとに、競争優位に立ち続けるための企業戦略を論ずる。
登録情報
- 出版社 : PHP研究所 (1999/10/1)
- 発売日 : 1999/10/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 221ページ
- ISBN-10 : 4569608515
- ISBN-13 : 978-4569608518
- Amazon 売れ筋ランキング: - 423,368位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 460位企業革新
- - 1,091位PHP新書
- - 1,454位オペレーションズ (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年5月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
比較的きれいでしたし、早く届きました。
丁寧な梱包です。
ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いします。
丁寧な梱包です。
ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いします。
2014年12月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書は1999年に書かれたものだが、
たとえばCCCが躍進したのはビデオレンタルの顧客データを取り、
それを商品ラインナップに反映させたためであり、
事業システムが競争の優位性であることを述べている。
今も色褪せない経営戦略の本質が書かれていますが、
外側から見たシステムの分析や紹介に終始しており、
200頁超を割くのであれば、
オペレーションにも踏み込んでほしかった。
たとえばCCCが躍進したのはビデオレンタルの顧客データを取り、
それを商品ラインナップに反映させたためであり、
事業システムが競争の優位性であることを述べている。
今も色褪せない経営戦略の本質が書かれていますが、
外側から見たシステムの分析や紹介に終始しており、
200頁超を割くのであれば、
オペレーションにも踏み込んでほしかった。
2010年7月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
プレジデント誌の経営持論のコーナーでおなじみの加護野先生が11年前(1999年)に出版された至高の一冊である。
一般的な企業の優位性(価格や品揃え、人材教育)といった視点ではなく、もっと大きな枠組みでの競争優位性について捉えた本である。出版されてから10年以上たった今、先生の経営論の正しさをこの本に取り上げられた企業が実績で証明している。
大企業で働く人ではなく、中小企業のオーナーや役員にこそ読んで欲しい一冊です。
斜陽の日本を元気にするヒントがこの本には溢れています。
657円の投資で、1億円のリターンが期待できます。
一般的な企業の優位性(価格や品揃え、人材教育)といった視点ではなく、もっと大きな枠組みでの競争優位性について捉えた本である。出版されてから10年以上たった今、先生の経営論の正しさをこの本に取り上げられた企業が実績で証明している。
大企業で働く人ではなく、中小企業のオーナーや役員にこそ読んで欲しい一冊です。
斜陽の日本を元気にするヒントがこの本には溢れています。
657円の投資で、1億円のリターンが期待できます。
2011年6月15日に日本でレビュー済み
企業の競争と言われると、熾烈な新商品や新サービスの開発をイメージしますが、現在は「事業の仕組み」「事業システム」による競争が始まっていると筆者は言います。
つまり、商品やサービスはそれらを研究すればある程度似たものが作れるために競争優位があまり働かないということです。
一方、事業システムは企業の外からは見えにくく、真似がしにくいために競争優位を維持しやすいのです。
今まで主流だった「規模の経済」から、新たに台頭したシステムに共通するのは「スピード」「組み合わせ」「集中特化」の論理の利用。
それぞれの論理を、章ごとに、実際の企業の事業システムを参考に解説する。
事業システムの性質(進化の背景、適応力と発展可能性、優劣、事業システムの改良の難しさ)等について筆者の考えもまとまっていて、読みやすい文章・逸話で面白いと思いました。
情報化のパラドックス(情報化があるところまで発展すると、情報化そのものが優位とならなくなること)から、「情報」についての考察と、情報を活かすための仕組みづくりを考える。
そして、「競争優位を維持するためには」ということで、勝ち企業が陥りやすい間違いを紹介し、それらへの対処法をあげています。
薄い本ですが、読みやすくてお勧めです(^O^)
つまり、商品やサービスはそれらを研究すればある程度似たものが作れるために競争優位があまり働かないということです。
一方、事業システムは企業の外からは見えにくく、真似がしにくいために競争優位を維持しやすいのです。
今まで主流だった「規模の経済」から、新たに台頭したシステムに共通するのは「スピード」「組み合わせ」「集中特化」の論理の利用。
それぞれの論理を、章ごとに、実際の企業の事業システムを参考に解説する。
事業システムの性質(進化の背景、適応力と発展可能性、優劣、事業システムの改良の難しさ)等について筆者の考えもまとまっていて、読みやすい文章・逸話で面白いと思いました。
情報化のパラドックス(情報化があるところまで発展すると、情報化そのものが優位とならなくなること)から、「情報」についての考察と、情報を活かすための仕組みづくりを考える。
そして、「競争優位を維持するためには」ということで、勝ち企業が陥りやすい間違いを紹介し、それらへの対処法をあげています。
薄い本ですが、読みやすくてお勧めです(^O^)
2008年2月17日に日本でレビュー済み
これまでは,商品そのものやサービスの競争でしたが,これからはスピードが価値を生み,事業の組合せが勝敗を分けるようになります.すなわち,「事業の仕組み」,所謂ビジネスモデルの勝負になるとのことです.スピードの経済や事業の組合せといったものは,アイデア自体は新しいものではありませんが,これらをうまく事業システムに組み込むことに新しさがあるようです.
本書のポイントは,スピード・組合せ・集中特化と外部化というアイデアがどのような形で事業システムに取り入れられてきたか,そして最後は,新しい事業システムを如何に持続していくかというところです.事業システムも生き物と同じで常に進化しており,変化の中に晒されています.完璧に見える事業システムもある日突然出現した別の事業システムに圧倒されてしまうかもしれません.
事業システムを変化の中で如何に進化させていくべきかを考える際に読まれると参考になるかもしれません.まだまだアイデアを入れていく余地はありそうです.
本書のポイントは,スピード・組合せ・集中特化と外部化というアイデアがどのような形で事業システムに取り入れられてきたか,そして最後は,新しい事業システムを如何に持続していくかというところです.事業システムも生き物と同じで常に進化しており,変化の中に晒されています.完璧に見える事業システムもある日突然出現した別の事業システムに圧倒されてしまうかもしれません.
事業システムを変化の中で如何に進化させていくべきかを考える際に読まれると参考になるかもしれません.まだまだアイデアを入れていく余地はありそうです.
2003年5月19日に日本でレビュー済み
お仕事の仕組み(事業システム)について述べた本。製品での競争優位ではなく、お仕事のしくみで競争優位を築く方法を考察しています。
事業システムとは、どんなものか?何を考えなければいけないのか?から始まります。強い事業システムのポイントが中心の話題です。競争優位を持続するために、や、情報化・情報利用の方法に関する考察もあります。業種業態に特化している部分も、読むための前提知識もありません。
やさしい所からスタートし、例も豊富に引いてあり、文章も読みやすく、非常に理解しやすいようになってます。
やさしいだけではなく、納得させられる内容、考えさせられる点も、多々ありました。「わかりやすい」けど本格化、といった印象です。
書かれてから3年近くたっている本で!すが、まだ有効な面が多かったです。
変化の速い世界で、何が、どうかわったか?など、考えながら読むと、興味深いと思います。
事業システムとは、どんなものか?何を考えなければいけないのか?から始まります。強い事業システムのポイントが中心の話題です。競争優位を持続するために、や、情報化・情報利用の方法に関する考察もあります。業種業態に特化している部分も、読むための前提知識もありません。
やさしい所からスタートし、例も豊富に引いてあり、文章も読みやすく、非常に理解しやすいようになってます。
やさしいだけではなく、納得させられる内容、考えさせられる点も、多々ありました。「わかりやすい」けど本格化、といった印象です。
書かれてから3年近くたっている本で!すが、まだ有効な面が多かったです。
変化の速い世界で、何が、どうかわったか?など、考えながら読むと、興味深いと思います。
2004年10月17日に日本でレビュー済み
コンパクト新書ながら、加護野先生のエッセンスがつまっています。要するに「(商品、技術などでなく)顧客に商品やサービスをうまく提供するための仕組み、顧客に価値を届けるための『事業の仕組み』の競争」の時代ということです。競争の焦点は「商品から、事業の仕組みへと移ってきている」ということです。事業の仕組みの差別化。その論理は「スピードの経済、組み合わせの経済、集中特化と外部化」の3つであると提示しています。内容は高度な経営戦略論ですが、文章は平易で、事例も少なからずとりあげられ、コンセプトと実例のバランスもたいへん理解できるものとなっています。トヨタ、花王、コンビニ、CCC、丸井、任天堂、フェデックス(米)、ヤマト運輸、ミスミ、GM(米)、ソレクトロン(米)などなど、多数の企業が登場します。ただし、加護野先生の警鐘は「情報システムは競争優位の源泉にはならないこと」「一旦競争優位を得た事業システムは組替えが難しく」他の競争優位のシステムに劣勢になっていく危険性とその理由も述べています。ページ数にだまされてはいけない「事業戦略」の優れた啓蒙書です。