本書も、絶版立ったのでとりあえず,購入した。今後こういうケースは増えるのではないかと考えている。
こういう場合は、アマゾンは有用と考える。
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エドワード三世 単行本 – 2004/12/20
ウィリアム・シェイクスピア
(著),
河合 祥一郎
(翻訳)
- 本の長さ191ページ
- 言語日本語
- 出版社白水社
- 発売日2004/12/20
- ISBN-104560035881
- ISBN-13978-4560035887
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商品の説明
出版社からのコメント
~ シェイクスピアの作品でまだ邦訳されていないものがあるといえば、驚かれる読者も多いと思います。本書は昨年1月に刊行の『二人の貴公子』と同様、新たにシェイクスピア作と認められた歴史劇です。
主人公はイングランドの古き良き時代を象徴するエドワード三世。この王の子孫たちの対立(赤薔薇を紋章とするランカスター家と白薔薇を紋章とするヨーク家~~)により、歴史上名高い薔薇戦争は起こりました。
さて、国を挙げてフランスと戦う百年戦争の最中、エドワード三世は美女の誉れ高いソールズベリー伯爵夫人に恋をして、戦争のことさえうわの空になってしまいます。彼女の父、ウォリック伯爵に娘を差し出すように命じますが、逆に夫人に不義を説かれて目を覚まし、再び、戦争へと心を向けるようになります~~(この伯爵夫人と王との駆け引きが巧みに描かれた第2幕は、本書の読みどころの1つです)。
ほかに、フランス人貴族ヴィリエが敵方のソールズベリー伯爵と結んだ誓約を守るという騎士道を讚える話や、ブラック・プリンス(黒太子)の異名をもつ王子エドワード・プランタジネットが、初陣にもかかわらず単独で敵陣に乗り込み、見事に勝利を収めるという見せ場~~もあります。劇はフランス王ジャンが捕虜になったところで幕を閉じます。
騎士道の華であるエドワード三世の豪気さや伯爵夫人とのロマンス、また、王子の スリルある冒険活劇などが作品の基調になっています。
本邦初訳の壮大な歴史劇を是非ご堪能ください。~
主人公はイングランドの古き良き時代を象徴するエドワード三世。この王の子孫たちの対立(赤薔薇を紋章とするランカスター家と白薔薇を紋章とするヨーク家~~)により、歴史上名高い薔薇戦争は起こりました。
さて、国を挙げてフランスと戦う百年戦争の最中、エドワード三世は美女の誉れ高いソールズベリー伯爵夫人に恋をして、戦争のことさえうわの空になってしまいます。彼女の父、ウォリック伯爵に娘を差し出すように命じますが、逆に夫人に不義を説かれて目を覚まし、再び、戦争へと心を向けるようになります~~(この伯爵夫人と王との駆け引きが巧みに描かれた第2幕は、本書の読みどころの1つです)。
ほかに、フランス人貴族ヴィリエが敵方のソールズベリー伯爵と結んだ誓約を守るという騎士道を讚える話や、ブラック・プリンス(黒太子)の異名をもつ王子エドワード・プランタジネットが、初陣にもかかわらず単独で敵陣に乗り込み、見事に勝利を収めるという見せ場~~もあります。劇はフランス王ジャンが捕虜になったところで幕を閉じます。
騎士道の華であるエドワード三世の豪気さや伯爵夫人とのロマンス、また、王子の スリルある冒険活劇などが作品の基調になっています。
本邦初訳の壮大な歴史劇を是非ご堪能ください。~
登録情報
- 出版社 : 白水社 (2004/12/20)
- 発売日 : 2004/12/20
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 191ページ
- ISBN-10 : 4560035881
- ISBN-13 : 978-4560035887
- Amazon 売れ筋ランキング: - 953,361位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 314位イギリス・アメリカの戯曲・シナリオ
- - 2,181位古典文学 (本)
- - 9,980位英米文学研究
- カスタマーレビュー:
著者について
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(1564-1616)ストラトフォード・オン・エイヴォンに生る。20歳頃出郷、初めロンドンで役者、後に座付作者として活躍。『ロミオとジュリエット』をはじめ約37編の史劇・悲劇・喜劇を創作。詩作にも秀で、エリザベス朝ルネサンス文学の巨星となる。47歳で突如隠退、余生を故郷で送った。
東京大学大学院総合文化研究科教授(表象文化論)。専門はシェイクスピア。
東大英文科の学部・大学院修士課程を経て、イギリスのケンブリッジ大学に学び、博士号取得、東京大学でも博士号取得。文学博士。ケンブリッジ博士論文を基にした『ハムレットは太っていた!』でサントリー学芸賞受賞。東大名誉教授だった高橋康也の女婿。祖母の大叔父がシェイクスピア戯曲を初めて全訳した坪内逍遙。
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2015年5月7日に日本でレビュー済み
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シェイクスピアの作品は、長いあいだ 37 篇とされてきたが、近年の研究によって、
新たに『エドワード三世』『サー・トマス・モア』『二人の貴公子』の3作品がシ
ェイクスピア作品として認められた。
エドワード三世は、母イザベラがフランス王フィリップ四世(端麗王)の娘であり、
母の兄弟に後継ぎがいなかったことから、自分にフランスの王位継承権があると主
張してフランス王ジャンに宣戦を布告する(百年戦争の勃発)。ところが、折しも
スコットランド王デイヴィッドが叛乱を起こした。エドワードはスコットランド王
に捕らえられたソールズベリ伯爵夫人を救出したが、その美貌の虜になり、夫人の
父ウォリック伯に娘を愛人として差し出せと命じる。
貞淑で聡明な伯爵夫人にたしなめられて目が覚めたエドワード三世は、フランス出
陣にあたり、嫡子エドワード・プランタジネット(黒太子)に初陣を命じた。王子
がフランスの大軍に囲まれて窮地に陥ったとき、王は「脱出できたらすばらしい名
誉を勝ち取ることになる」として救援しなかった。この場面 (第三幕第五場) は、
黒田官兵衛の逸話を思い出させる。官兵衛の嫡子吉兵衛 (長政) は、初陣のとき、
敵に谷の上から大石を落とされ、絶望のあまり切腹しようとした。官兵衛は高い丘
の陣地からこれを笑って眺め、助けようとしない。「これを切り抜けられれば、あ
っぱれな武将になれるが、駄目なら所詮は凡くら。育てたとてせん方ない。ほって
おけ」と言ったと伝えられている。黒太子はフランスの戦線で二度にわたる絶体絶
命のピンチを切り抜けてフランス王を捕らえ、後世に名を残した。
『エドワード三世』は、フォールスタッフのようなハチャメチャな騎士とその仲間
が悪さを繰り返す『ヘンリー四世』ほどの面白さはないが、有名な黒太子の大活躍
もあり、歴史劇としては英仏百年戦争の始まりの経緯がよくまとめられている。
新たに『エドワード三世』『サー・トマス・モア』『二人の貴公子』の3作品がシ
ェイクスピア作品として認められた。
エドワード三世は、母イザベラがフランス王フィリップ四世(端麗王)の娘であり、
母の兄弟に後継ぎがいなかったことから、自分にフランスの王位継承権があると主
張してフランス王ジャンに宣戦を布告する(百年戦争の勃発)。ところが、折しも
スコットランド王デイヴィッドが叛乱を起こした。エドワードはスコットランド王
に捕らえられたソールズベリ伯爵夫人を救出したが、その美貌の虜になり、夫人の
父ウォリック伯に娘を愛人として差し出せと命じる。
貞淑で聡明な伯爵夫人にたしなめられて目が覚めたエドワード三世は、フランス出
陣にあたり、嫡子エドワード・プランタジネット(黒太子)に初陣を命じた。王子
がフランスの大軍に囲まれて窮地に陥ったとき、王は「脱出できたらすばらしい名
誉を勝ち取ることになる」として救援しなかった。この場面 (第三幕第五場) は、
黒田官兵衛の逸話を思い出させる。官兵衛の嫡子吉兵衛 (長政) は、初陣のとき、
敵に谷の上から大石を落とされ、絶望のあまり切腹しようとした。官兵衛は高い丘
の陣地からこれを笑って眺め、助けようとしない。「これを切り抜けられれば、あ
っぱれな武将になれるが、駄目なら所詮は凡くら。育てたとてせん方ない。ほって
おけ」と言ったと伝えられている。黒太子はフランスの戦線で二度にわたる絶体絶
命のピンチを切り抜けてフランス王を捕らえ、後世に名を残した。
『エドワード三世』は、フォールスタッフのようなハチャメチャな騎士とその仲間
が悪さを繰り返す『ヘンリー四世』ほどの面白さはないが、有名な黒太子の大活躍
もあり、歴史劇としては英仏百年戦争の始まりの経緯がよくまとめられている。