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旅するニーチェ リゾートの哲学 単行本 – 2004/5/25
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- 本の長さ231ページ
- 言語日本語
- 出版社白水社
- 発売日2004/5/25
- ISBN-104560024448
- ISBN-13978-4560024447
商品の説明
出版社からのコメント
彼にとって、歩行はすなわち思考。スイスの湖畔、曲折した山道、泉、滝、洞窟などを歩き回ることで、「哲学的啓示」は生まれていった。ひたすら旅行者として生き抜いた10年間は、彼の著作活動の中で、もっとも多産なディケイドだったのだ。たとえそれがトリノでの発狂に至る病の進行とパラレルだったとしても……。
ニーチェ哲学の今日性は、身体的なものの具体的な再評価にある。その著作のアフォリズム形式は、渡り鳥のようにリゾートを巡回し、海水浴をし、温泉を飲み、散策と呼ぶには尋常でない距離を踏破する歩行など、絶えざる移動のなかでこそ生み出された。すなわち、「机上」で書かれる筋道のたった理論よりも、「他の場所・風景のなかで」触発される思考を重視したのだ。
本書は、ニーチェがたどった風土を実際にフィールド・ワークして思想家の体験をなぞった健脚の著者が、この「移動する思想」のノマディスムを解明しようと執筆した、単なる思想分析とも伝記とも一線を画した労作である。「リゾート」という概念が生まれ、鉄道開発が急速に発展した19世紀。その時代における旅行者ニーチェの視線を共有するために、著者撮影による風景写真を数多く収載した。
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- 出版社 : 白水社 (2004/5/25)
- 発売日 : 2004/5/25
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 231ページ
- ISBN-10 : 4560024448
- ISBN-13 : 978-4560024447
- Amazon 売れ筋ランキング: - 541,954位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 459位ドイツ・オーストリアの思想
- - 921位西洋哲学入門
- カスタマーレビュー:
著者について
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上位レビュー、対象国: 日本
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ニーチェの有名な「永遠回帰」の思想が宿ったといわれるスイスの山奥の地オーバーエンガディンを著者は訪ね、ホテルのロビーに当時のニーチェの宿帳が額に飾ってあるのを見て驚きます。評者もある感慨を覚えますが、では永遠回帰がなぜその地でニーチェの頭に閃いたのか、となると洞察・推察は簡単ではありません。
本書は労作と言えますが、ニーチェの作品が書かれた土地に脚を運んだ努力が大きな成果を挙げたかと問われると、その通りです、と素直に答えられませんでした。
最後は、恐らくは最も気に入ったトリノで発狂し、精神は闇の中に沈んでしまった。
この書はそんなニーチェの「身体の移動」と「健康・不健康の浮沈とパースペクティブ」に
視点を置いてまとめあげている。面白かった。
ただ原稿の紙数に制限があったのか、あるいは著者の研究不足か分からないが、
本書の中核とも言える「力への意志とパースペクティブ」そのものについての論の展開が
ないに等しかった。
「力への意志」について、著者がハイデガーの解釈を批判するまではいいが、ドゥルーズに
言及するに至っては「論が正しすぎる」と言うなんともわけのわからない「批判」となり、
恐らくは正面から取り上げねばならないミシェル・フーコーが「自己への配慮」以外について
ではまったく触れられていないのは残念であった。
ただニーチェの書簡集をあまり読むことがなかった私にとっては、あらためて書簡ならではの
思想のつぶやきのようなものに触れる面白さを教えてくれた。