住友銀行から大阪の中小銀行である関西銀行に頭取として赴任した伊藤忠彦さんの物語。
関西銀行(現・関西アーバン銀行)は、親銀行から多額の増資を受け、なんとか生きていける
というギリギリの状態から全国でもトップクラスの業績をあげる元気な銀行へ変貌をとげた。
その秘密は、伊藤頭取の脱「常識」経営にあった、という内容だ。
その具体的な中身は、
「業容拡大のために、むしろ営業担当者を削減」「100以上のプロジェクトを連続で立ち上げる」「不況期に、あえて店舗をリニユーアルし、立地を裏通りから表通りへ」
などなどがあげられる。
しかしながら、全体を通して感じたのは、こうした表面的なことではなく、
この人は、実に主体的にことにあたったのだな、ということだ。
親会社から子会社の社長になっている人は、何百人、いや過去を振り返れば数千人いるだろう。そのような人が、伊藤さんのように主体的に想い、考え、行動することができれば、日本のビジネス界は現在とは全く違った様相を呈していることだろう。
往々にして、子会社の社長や役員になった人は、左遷だとか最後のご奉公などという
消極的な捉え方をする人が多い気がする。それでは、意味がないのだ。
臨済禅師の「随所に主となれば、立つ処皆真なり」は、座右の銘だが、実践例を見た思いがした。

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脱「常識」の銀行経営: 関西ア-バン銀行・伊藤忠彦の発想・戦略・施策 単行本 – 2007/10/1
前田 裕之
(著)
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- 本の長さ238ページ
- 言語日本語
- 出版社日本経済新聞出版
- 発売日2007/10/1
- ISBN-104532352819
- ISBN-13978-4532352813
登録情報
- 出版社 : 日本経済新聞出版 (2007/10/1)
- 発売日 : 2007/10/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 238ページ
- ISBN-10 : 4532352819
- ISBN-13 : 978-4532352813
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,787,267位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 3,558位銀行・金融業 (本)
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