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花王の経理パーソンになる 単行本 – 2020/1/18

4.0 5つ星のうち4.0 69個の評価
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創業130年を超える老舗企業でありながら、持続的成長を続ける日本を代表する企業の「花王」。その優れた経理の秘密をストーリー仕立てにより、図表を用いて明らかにする。

本書の特長
花王の経理はここがすごい! ユニーク! おもしろい!
本書は、入社から6年間のストーリー仕立ての構成で、誰が、いつ、どこで、何を学ぶのかというキャリアパスを念頭に、各部署(工場経理部門~本社管理部管理会計グループ~本社財務部~経理企画部)での花王の会社経理の全体的取り組みを紹介する。
各章の「ココがすごい! 」コーナーでは、多くの企業実践に精通している観点から、花王の取り組みのすごさと、ユニークさを解説する。

目次
序章 入社から研修期間前半
第1章 研修期間後半
第2章 工場経理
第3章 本社管理部管理会計グループ
第4章 本社財務部
第5章 経理企画部
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  1. 本の長さ
    147ページ
  2. 言語
    日本語
  3. 出版社
    中央経済社
  4. 発売日
    2020/1/18
  5. 寸法
    15.2 x 1.5 x 21 cm
  6. ISBN-10
    4502331619
  7. ISBN-13
    978-4502331619
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 中央経済社 (2020/1/18)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2020/1/18
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 147ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4502331619
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4502331619
  • 寸法 ‏ : ‎ 15.2 x 1.5 x 21 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 69個の評価

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吉田 栄介

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上位レビュー、対象国： 日本

TLT
5つ星のうち5.0 優良企業の経理がよくわかる
2020年2月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
優良企業の経理の取り組みを広く解説した良書。

コンサルタントが売り出すような斬新な管理手法などを使わなくても、標準原価や直接原価、EVAなど誰もが聞いたことがあるものを工夫しながら使うことで、緻密な管理ができることに気づかされる。

企業の経理部と大学の研究室が手を組んで執筆した書籍というのもありそうでなかった。取組を説明したパートと、何がユニークなのかを解説するパートがあり、具体と抽象が行き来するのでイメージしやすい。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
 レポート
じろー麿
5つ星のうち3.0 優良企業「花王」の経理財務の大枠が分かる
2020年7月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私自身は経理が本職ではないが、管理会計に関心があり、本書を手に取った。一言で感想を言えば、買ってよかった、である。優良企業「花王」の経理財務の大枠が分かるため。

本のコンセプトが、新入社員が6年間で学んでいく様子となっているため、初歩的な内容も多いと思うが、そもそもの読者ターゲットのメインが学生故だろう。
本書はブックマーケティングの要素が多分にあると思うので、「ココがすごい！」はヨイショも多いと思う。ただ、素直にすごいと思う部分もあった（EVAを愚直に使い続けている点、IFRS15号早期適用（世界でも6社目）、グローバルで経営情報システムを統合している点など）。

期待していた管理会計の部分も、さすがに詳細は不明だが、どのような枠組みで対応しているのかが分かったのは、参考になる。が、あくまで参考。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
 レポート
Y
5つ星のうち5.0 実践的
2020年2月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
企業経理の全体像が分かりやすく書いてあるので、基本を学ぶのにとても向いている。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
 レポート
toramile
5つ星のうち2.0 良くも悪くも典型的日系製造業の経理
2020年2月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
当書籍は１企業の原価計算実務を詳細にヒアリングし、恐らく苦心して社内用語と学問的用語を照らし合わせてまとめ上げた取材資料として価値がある。
感想としては、花王の経理というのは何かとてつもなく先進的なことをやっているというより、現場との双方向コミュニケーションをしながら真面目に原則を浸透させてきた会社であり、特に原価計算と営業利益といったPL管理を徹底しているのだということが分かった。
以下やや辛口な書き方になっている箇所があるが、本書の著者への苦言ではないためご容赦願いたい。

【良い点】
花王の経理パーソンとして働くことは、伝統的日系企業のお家芸とも言えるオペレーショナルエクセレンスを数値面から支えるという経験をできるということである。
つまりはPL営業利益（＋その大きな内訳として製造業ならではの製造原価）の管理である。
特に原価計算については、これを単なる数値集計業務に終わらせず、製造部門との未来を向いた双方向コミュニケーションにより生きた数値として扱っているのだということが読み取れた。
これは経理部門の真面目さに加えて、愚直な理系化学屋文化を持つ製造部門に拠るところが大きいのであろうと推測する。経理だけの独り相撲で決して成し得ることではない。
他部門と協働して事業を支える姿は、オペレーションサポート型の事業会社経理としてのお手本のような姿と言えよう。
（一朝一夕にできることではなく花王の長い歴史での多数のＯＢＯＧ達の積み上げの上に成り立っている関係性であり、厳しい言い方をすると本書の所々にインタビューとして出てくる若手経理パーソンは蓄積された関係性に乗っかっているだけ、とも言えなくもない）
原価差異分析も基本に忠実で、京セラのようにアクも強すぎず、確かにこうした教科書チックにまとめるのに向いた企業と言える。

【悪い点】
反面、典型的な日系製造業の管理会計にありがちな特徴として、業務と視点が単年度の単体PL、特に原価計算に偏りすぎている感は否めない。カウンターパートの部署についても製造部門に偏っている。
それが最も表れているのは本書籍全体に占める記述の割合である。
序盤の研修の章を除いた花王の経理実務に関する約110頁を分母とすると、その50%近くを原価計算を中心とした工場経理が占め、続く管理会計の章を加えると合計で65%ほどがPL単体営業利益に関する業務である。残りのページにはシステム関係の記述も含まれるため、つまりは実務分野はほぼ原価計算について書かれているということである。
恐らく実際の経理職の実務の現状もこれと同じであろう。

子会社のコントローラーを担うためにBSやCFを見ることが必要との記述も見られたが、少なくとも実務編の記載からは業務でBSやCFに関わるシーンが殆ど読み取れなかった。
花王は純粋持株会社に小粒な事業子会社をぶら下げる形態の企業ではないため、恐らく経理パーソン1人で1つの会社の全体像を見れる機会は少なく、親会社である花王という１つの巨大な会社組織のPL・原価計算を大勢で細かく分担しながら回しているのであろう。

管理会計の章についても出てくるのはあくまで営業利益であり、ブランドの社長とされるブランドマネージャーもPL責任を負うのみでBSについては一切言及されていない。 BS投資責任まで負って初めて「経営」と言える。
戦略や経営寄りのＥＶＡやキャッシュマネジメントの章もあるが記述が少なく、序章に掲載されている経理部門の組織図からしても極一部の人間・極一部の部署が関わる業務であろう。殆どの経理パーソンは原価計算の分野に関わっているということである。

さらに声を大にして言いたいのが、オペレーション分野に限ったとしても経理パーソンが関わる分野が偏っていることである。なぜ「販売」について一切触れられていないのだろうか。全国の卸や小売業に対して大量の人間が関わる現場、ひいてはそこに必要とされる管理会計が相当な影響度を持って存在して然るべきであろう。
販売のような「短期目線で雑巾絞りして削ればそれで褒められる」わけではない分野には滅法弱いのが日系製造業の管理会計の典型的な姿である。

花王はマーケティングや研究を中心として戦略面でも大変優れた会社であるし、海外展開も進み子会社も多いはずだが、それら戦略的分野に経理パーソンが積極的に関わっていっている姿は残念ながら本書からは読み取れない。
マーケティング施策や研究費の戦略的資源配分・全体最適視点からの子会社ガバナンス等といった、単年度営業利益・国内単体思考だけでは測れない、日系企業の経理部が苦手としてきた戦略思考を要する世界に対しては及び腰な姿が透けて見えるのは私の見方が意地悪すぎるからであろうか。

日系企業はオペレーション（現在の延長線上としてのカイゼン）は上手いが戦略とグループガバナンスが下手と言われており、これとセットの話として管理会計の中でも歴史的に原価計算だけが異常発達して、その他についてはおざなりな会社が多い。
原価計算は誤解を恐れずに言えば、メーカー経理屋にとって難しいには違いないとしても手と口を出しやすい分野である。
原価管理の上手さそれはそれで大変称賛されるべきことであるし、花王のように需要変動の比較的少ない消費財業界でマーケットポジションに恵まれ、90%の人間がオペレーションのアクセルを踏み続けることだけに注力できる会社に在籍し続ける限りはそれで良いが、それ一辺倒で乗り切れる業界は消費財・食品・飲料・タバコなど極一部ではないだろうか。
さらに、その手の大手企業で長年在籍し育った経理パーソンは戦略的フェーズの異なる会社に転職などで移籍すると視野の狭さ・視点の低さにより活躍の幅が限られることが多い（原価しか分かりません、営業利益までしか見れません）

花王の経理はオペレーションの維持改善コスト削減を至上命題とし、これを前提として精緻に仕組みを作り上げて社内にフィードバックや働きかけをするセクションであり、このような業務の性質上、影響力を発揮しやすい相手セクションはほぼ製造部門・工場なのである。
こうしたオペレーショナルエクセレンス型の経理で働くことは反面で経営的・戦略的視点は経験しにくいし身に付きにくい。

また所々に「花王」の経理のここがすごい！という記述が出てくるが、内容自体は管理会計知識がコモディティ化しＩＴが発達した2020年の現代においてはもはや特別珍しいというものではなく、他業界・他業種もそれぞれ創意工夫と現場の現実との揉み合いの中でそれなりに独自の仕組みを作り上げてきている。
あと10数年早く出版していればかなりの参考になる部分は多かったと感じる。
もちろんそれをフルセットで早期に導入してきた花王は製造業の中でも珍しいのであろうが、そもそも恵まれた業界で上位マーケットポジションを源泉とした余裕のある社内資源に拠るところもかなり大きいと思われる。
あまりに「花王ならでは」と連呼するところには他社を知らない一種の村社会的な内輪ノリへの配慮を感じて鼻白んでしまった。
96人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
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takataka
5つ星のうち3.0 一企業の経理業務の詳細を紹介する貴重な一冊
2021年4月22日に日本でレビュー済み
2019年まで30期連続増配という東証一部上場企業最長記録を更新し続けている花王。創業130年を超える老舗企業でありながら、持続的に成長をし続けている日本を代表する会社と言えるでしょう。

この本では、断片的な企業の実践事例の寄せ集めではなく、花王という非常に優れた一企業の管理会計や原価計算・原価管理を中心とした経理業務の全体的取り組みから学べることがユニークです。

また、入社後の研修期間を経て、工場経理部門への配属、入社3年目に本社管理部（管理会計グループ）への転属、4年目に本社財務部への転属、6年目に本社経営企画部（プロジェクト推進）への転属、というキャリアパスを経ていくストーリーで構成されています。

花王は、日本における管理会計発展史を1社で体現しているような貴重な事例です。

読者の皆さんの自社の取り組みと比較する上でのリアリティの高さから、有用性を発揮できる1冊になると思います。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
 レポート
Amazon カスタマー
5つ星のうち2.0 少し期待外れでした
2020年3月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
上場メーカーの財務・経理部に10年ほど勤務する経理マンです。”花王の優れた経理の秘密”というワードに魅かれ、当社や自分の仕事に活かしたいと思い、購入しました。

内容としては、よくもわるくも中途半端な印象です。
小難しいロジカルなことは全体的に省かれており、読みやすいです。花王ではどのような管理会計を使われているか、ということにフォーカスされています。
但し、そこには目新しいことはとくに無く、また私が期待していた様な実務的なノウハウが書かれていることも無かったです。また原価計算の項は多いのに対し、ファイナンスは薄っぺらく、バランスが悪いです。
あと所々、同じ事を繰り返し述べている箇所が気になりました。

本書のターゲットは経理職希望の就活生や経理所属１~３年の新人向けかなと思います。一流企業の経理はどんなことをしているのか、それにどんな意味があるのか、ということが理解できると思います。

参考図書のページは参考になりました。各項目をもっと深耕したい人は別の本を読んでね、ということなんだと思います。
17人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
 レポート
Dai
5つ星のうち1.0 BOOKOFFへGO！
2020年7月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
学生さんが読むには良いかもしれないが、経理実務者にとっては、退屈な内容である。まず、それなりの会社であれば、程度の差や内容の違いはあるが、同じ様な取り組みは、30年位前かもっと前から行われており、目新しくともなんともない。次に花王を褒めすぎである。おそらく本書の内容の八がけ、いや七がけ位で読む方が良いと思う。正直言って、私にとっては、お金と時間の無駄であった。BOOKOFF行きです。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
 レポート
ktaz
5つ星のうち2.0 花王の経理に興味がある場合は読むと良いです
2020年5月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
経理の全体業務フローの理解のために購入
参考書が随所にかかれているため、非常に助かるのと
経理の業務フローがなんとなくイメージができた
ただ、少し目的とは違うテイストの文章が多く
（花王の事がメインに書かれているので当然ではあるが）
自社に置き換えながら読む必要と、花王ならではの歴史があてはめづらいので
経理に関する本であれば別の本のほうが良い印象
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
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