すでに百年の歴史がある「西洋と中国はどこで分岐したのか」論の末流。
分岐点は意外と最近、それも西洋の僥倖によるところが大きいというポメランツ以降の論調。
元が人種差別意識も背景にあったことの反動か、ややもすると中国信奉が過ぎる部分も見られる。
それに対する更なる揺り戻しというのが本書の位置づけで、直近の潮流はそんな感じなのだろうか。
歴史の黎明期の中近東を西洋の源流として扱うのは一応間違ってはいないのだが、
西洋 vs 東洋として1万年競わせるなかで「メソポタミアは俺の陣地な」というのはちょっと厚顔か?
北西ヨーロッパ人のルーツなら縄目文土器文化がせいぜいだろ、とイラっとくる部分がないでもない。
いずれにせよあれこれ指数の話をしているが、実質的には先に結論(ポメランツ反論)ありきだろう。
個人的な考えとしては、西洋から産業革命が生じるのは必然だったとは言えないにしても、
東洋から産業革命が生じるのは学問体系等々から相当厳しかっただろうと見立てているので、
両方が伸び悩むか西洋だけブレイクスルーするかの二択であったろうとは思っている。
そんな自分からしても結論はともかく、読み進んでいてイラっとくるところがなぜか多い本だった。
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人類5万年 文明の興亡(上): なせ西洋が世界を支配しているのか (単行本) 単行本 – 2014/3/19
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文明はなぜ衰退するか。圧倒的スケールで東西の歴史を俯瞰したとき見えてきたものとは──。スタンフォードの歴史学者が西洋終焉の未来図を明晰な論理で描きだす。
- 本の長さ404ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2014/3/19
- 寸法13.8 x 2.6 x 19.4 cm
- ISBN-104480861270
- ISBN-13978-4480861276
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登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2014/3/19)
- 発売日 : 2014/3/19
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 404ページ
- ISBN-10 : 4480861270
- ISBN-13 : 978-4480861276
- 寸法 : 13.8 x 2.6 x 19.4 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 630,960位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 9,001位世界史 (本)
- カスタマーレビュー:
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2014年10月13日に日本でレビュー済み
「銃、病原菌、鉄」に続く、人類史の本。
「銃・・」は主になぜ西洋が発達したかということが書かれていましたが
この本は「西洋」と「東洋」の発展の進捗について考察し
「なぜ西洋が、今世界を支配しているのか?」を
古代から現代まで延々と「西洋(の文明)コア」と
「東洋(の文明)コア」の発達を比較していきます。
世界史にうとい私にとっては、面白い本でした。
また、地球の気候変動(プチ氷河期)による
人口減少の影響なども考察されています。
今後の世界については「チャイナメリカ」(中国とアメリカの経済依存)が
どうなっていくのか?
中東から南西アジアにかけての「不安定の孤」が
地球温暖化の影響によって、収穫量が減り
より不安定化するのではないか?と。
それを防ぐのは「考古学」と「テレビ」と「歴史」。
過去に学ぶことの大切さを改めて感じました。
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中東から南西アジアにかけての「不安定の孤」が
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それを防ぐのは「考古学」と「テレビ」と「歴史」。
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2017年1月14日に日本でレビュー済み
私にとっては、永久保存版。これだけの書籍は滅多にお目にかかれない。赤青の鉛筆でマークをつけ、読むたびに印を追加し、既に10回以上読んでいる。この本の優れているところは、事象を記述するだけでなく、登場人物の描写・意欲、著者の意欲・意思といったものが表れており、我々の来し方・今の立ち位置・未来の予測のヒントを示している。万人に読んでもらいたい。
2014年8月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
人類誕生以来の遠大なドラマを読んだような気分であり、読み応えがあった。ただし、文章に「もしも・・・」の仮定や、蛇足が多く、また頻繁に東洋と西洋および現代との比較が多く、慣れないと極めて読み難い。 仮定や冗長を削除して、終始一貫した簡潔な文章にすれば、上下2巻は1巻に纏まるであろう。仮定や比較は、章を改め、巻末または別巻にすべきであろう。さらに、この本は、上下2巻で、7000円超の価格は、学生や社会人にとって、容易には手が出せない。全面改訂の廉価版が望まれる。
2014年7月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
人類の発展に対する見方が私とは少し異なるし、私の考えを変えるほどの根拠は見られなかった。しかし私の知らない知識をいろいろ与えてくれた。いずれにしても下巻も購入したい。
2014年10月13日に日本でレビュー済み
この種の類書に見られるように、膨大な資料を読み込んだ結果と著者の博学を駆使して大胆な推論を展開している。比喩とレトリックで満ち満ちている。ハードカバー上下2巻を合わせて800ページ余りの訳書を訳した翻訳者の労は多としますが、内容は欧米人特有の偏見に基づいていると感じます。 一見西洋文明の終焉を示唆しているように記述されてされているかのように見えるが、実の所はその優位性を誇っていることを隠している著作である。 しかし読んで損はない、多面的な見方があると確認するためにも有益であると考えます。
2020年1月2日に日本でレビュー済み
世界史を勉強するために購入しましたが、次から次に提示されるエピソードを読んでいるとなんの話をしているのか訳が分からなくなります。ある程度世界史の流れが頭に入っていないと、読むの難しい本だなと感じました。比喩的な表現が多いんですが、訳者のほぼ直訳に近い文章が、さらに読み難いものにしている。英語の比喩的表現をそのまま日本語に訳しているので、奇妙な日本語が散在しています。あまりに気持ち悪い文章は英語に訳し直して理解するようにしていました。
とはいえ、最後まで頑張って読めば、とても為になる本です。世界史の知識がある程度頭に入っている人には世界の成り立ちを西洋と東洋の相関から俯瞰的に捉えられるので良い本だと思います。
とはいえ、最後まで頑張って読めば、とても為になる本です。世界史の知識がある程度頭に入っている人には世界の成り立ちを西洋と東洋の相関から俯瞰的に捉えられるので良い本だと思います。
2015年9月6日に日本でレビュー済み
著者は、スタンフォード大学歴史学教授。1960年生まれ、古代地球学文明における都市形成研究が専門の、まだ若い歴史学者。
古代に基本的な足場を置いて、全世界を俯瞰し、本書上下巻で東西文明の興亡を論ずる。
イギリス生まれの著者は、当然西欧に詳しく、まっさきに西洋について語ってゆくが、東洋への視線は強く、細やかで、非常に深く勉強・研究していることが読み取れる。
なぜ、世界が現況のような状態にあるか、さらに未来はどう進んでゆくか。そのときの西洋の姿を、このように推測する、東洋は、このように歩むだろう。この興味深いテーマを、従来の歴史家とはまったく異質のツールを用いて論進する。とくにグラフを用いる手法は明快で説得力に富む。歴史学が新しい時代に入っていることが読み取れて、その意味からも必読の書と言えるのではないか。
著者は、気むずかしく、堅苦しく取り組んではいない。ときに余計なところで饒舌であり、楽しんで書いている。意欲的で活発な思考力が感じられる故に、この先に発表されるにちがいない著書に注目したい。
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なぜ、世界が現況のような状態にあるか、さらに未来はどう進んでゆくか。そのときの西洋の姿を、このように推測する、東洋は、このように歩むだろう。この興味深いテーマを、従来の歴史家とはまったく異質のツールを用いて論進する。とくにグラフを用いる手法は明快で説得力に富む。歴史学が新しい時代に入っていることが読み取れて、その意味からも必読の書と言えるのではないか。
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