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事物のしるし 方法について 単行本 – 2011/5/11
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フーコーを契機に、パラダイム、しるし、考古学という三つについて発展的可能性を検討し、諸学の方法をその根源から問い直すアガンベン版「方法論序説」。
- 本の長さ200ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2011/5/11
- ISBN-104480847189
- ISBN-13978-4480847188
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登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2011/5/11)
- 発売日 : 2011/5/11
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 200ページ
- ISBN-10 : 4480847189
- ISBN-13 : 978-4480847188
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,203,944位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年10月20日に日本でレビュー済み
ジョルジョ・アガンベンの『事物のしるし』は、フーコーで言えば、『知の考古学』に該当する著作であろう。フーコーの知の考古学をトマス・クーンが『科学革命の構造』で提起した知全体の枠組み=パラダイムと比較しながら、アガンベンはフーコーの知の考古学を高く評価する。クーンのパラダイム論は地動説の登場が中世までの天動説に代表されるパラダイムの劇的転換を科学革命として論じることを可能にしたといわれている。フーコーはどうか。クーンのパラダイムの転換を意識しつつも、そのような文脈ではなく、人文科学のエピステーメ(認識)の転換をフーコーは知の考古学によって提起した。これがフーコーとクーンの決定的差異である。古典主義時代から近代への転換は、エピステーメ(認識)の転換であった。法学(刑法)や懲治監獄体制といった統治体制ではなく、一望監視装置(パノプティコン)による囚人の身体の直接的拘束、合理的な権力装置による囚人の一望監視である。近代理性は非理性(狂気)を権力装置によって統制する技法を考案したのである。
このようにアガンベンはフーコーを評価・継承しながら自身のホモ・サケルプロジェクトを展開したことが述べられる。
本書はフーコーの継承者を自認するアガンベンの知の考古学である。アガンベン思想の総論として有益だ。各論は『ホモ・サケル』などの研究書を読めばよい。
お勧めの一冊だ。
このようにアガンベンはフーコーを評価・継承しながら自身のホモ・サケルプロジェクトを展開したことが述べられる。
本書はフーコーの継承者を自認するアガンベンの知の考古学である。アガンベン思想の総論として有益だ。各論は『ホモ・サケル』などの研究書を読めばよい。
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