前書きから断言口調で自分の主張を押し出してくるのでもしやと思いましたが、全編に渡って明確なソースも示さずに自分の思い込みを事実かのように語る酷い本でした。アマチュア歴史家にありがちな「俺は歴史の真実を知っている」という態度が鼻につきます。
解説も専門家ではなく全く門外漢に書いてもらっていますし(専門家に相手にされていない証拠)、読むだけ時間の無駄です。
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軍事学入門 (ちくま文庫 ヘ 10-1) 文庫 – 2007/6/6
別宮 暖朗
(著)
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- 本の長さ302ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2007/6/6
- ISBN-104480423419
- ISBN-13978-4480423412
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登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2007/6/6)
- 発売日 : 2007/6/6
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 302ページ
- ISBN-10 : 4480423419
- ISBN-13 : 978-4480423412
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上位レビュー、対象国: 日本
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2013年8月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
戦争とはどのようなものでどのように起きるのかという、何となく分かっているようで
上手く説明できないことが実例をもとに分かりやすく説明されています。
著者の視点は大変冷徹で理論的であり、歴史に対する深い洞察に基づいています。この本
を読み終えれば、虚飾や偽善に騙されない思考力が身につきます。軍事について学ぶ機会
が極端に限られている日本人にとって貴重な一冊だと思います。
本書のタイトルは『軍事学入門』ですが、軍事学という学問を体系的に解説しているわけ
ではないので、文庫版として改題される前の『軍事のイロハ』と言うタイトルの方が本書
の内容のイメージに近い気がします。
上手く説明できないことが実例をもとに分かりやすく説明されています。
著者の視点は大変冷徹で理論的であり、歴史に対する深い洞察に基づいています。この本
を読み終えれば、虚飾や偽善に騙されない思考力が身につきます。軍事について学ぶ機会
が極端に限られている日本人にとって貴重な一冊だと思います。
本書のタイトルは『軍事学入門』ですが、軍事学という学問を体系的に解説しているわけ
ではないので、文庫版として改題される前の『軍事のイロハ』と言うタイトルの方が本書
の内容のイメージに近い気がします。
2016年11月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まず、軍事学とは
最も広い意味において、戦争または軍事に関する現象を研究する学問である。 総合的に見ると戦争、軍事力、戦略、戦術、統率、兵器さらに政治、地理、工学などの領域においても学際的な性格を持っているが、より厳密に捉えればそれは軍事力の運用に注目した社会科学的な狭義の軍事学を指す場合もある。(wikiより引用)
タイトルと表紙で期待させてくれるので読んでみたら…ただの19世紀以降の歴史のお勉強でした。
全10章で構成されており2章くらいまでは無知であった私にはなるほどって思えることが書いてあるのですが、それ以降は8章まで歴史の勉強です。(裏表紙の説明には歴史を参照すると記載がありますが)
もちろん歴史を知るのは大切でありますが、約300ページあるうち私が思うに軍事学は100ページにも満たないと思います。
"軍事学"を学びたいのならこの本は読むだけ時間の無駄だと思いますし、この作者ちょっとひねくれているのか歴史上の人物はもちろん
とある思想を持つ方に対する偏見が多く見られます。
最も広い意味において、戦争または軍事に関する現象を研究する学問である。 総合的に見ると戦争、軍事力、戦略、戦術、統率、兵器さらに政治、地理、工学などの領域においても学際的な性格を持っているが、より厳密に捉えればそれは軍事力の運用に注目した社会科学的な狭義の軍事学を指す場合もある。(wikiより引用)
タイトルと表紙で期待させてくれるので読んでみたら…ただの19世紀以降の歴史のお勉強でした。
全10章で構成されており2章くらいまでは無知であった私にはなるほどって思えることが書いてあるのですが、それ以降は8章まで歴史の勉強です。(裏表紙の説明には歴史を参照すると記載がありますが)
もちろん歴史を知るのは大切でありますが、約300ページあるうち私が思うに軍事学は100ページにも満たないと思います。
"軍事学"を学びたいのならこの本は読むだけ時間の無駄だと思いますし、この作者ちょっとひねくれているのか歴史上の人物はもちろん
とある思想を持つ方に対する偏見が多く見られます。
2010年5月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
なかなか素晴らしい本です。しっかりと軍事に対する疑問点を作者が解りやすく説明してくれます。戦争の理由がよくわかる素晴らしい本です。
2007年11月13日に日本でレビュー済み
大層なタイトルが付いているが、戦略や戦術等についての専門的な話が出て来る訳ではない。「戦争はどのように始まるか」「戦争の『大義』とは何か」「勢力均衡について」「戦争を起こさない法」等の設問をずらっと並べ、19世紀以降の戦争の事例を参考にしてそれらに回答すると云う内容。『戦争ってなに? なぜなに一問一答』とでもした方がいい。日本の学校教育ではこうした事柄を議論する場は略皆無に等しい為、企画自体は大変面白い。
但し答え方が余りにも恣意的でいい加減。大体、上記の様な非常に一般性の高い問題について、各々僅か2、3頁で本当に答えられると思っているのだろうか? 例えば、時には外交に於て軍事力が重要性を持つ局面があることは解るが、そこから「軍隊は平和を維持する唯一の積極的手段」などと一気に一般的結論に敷衍されては、首を傾げざるを得ない。また著者は「弱気」の外交はどうしても許せないらしいが、平和主義は他国からの侵略を招くから駄目だなどと、「銃を持たなければ強盗に襲われる」と考える一部のアメリカ人並みの発想で以て、武力の保持自体が攻撃の口実とされる現状をどう説明する積もりなのだろうか? いちいち挙げればキリが無いが、物事を単純化し過ぎて現実が見えていないか、見る気が無いかどちらかとしか思えない。
他にも、この著者は悪者を作るのが大好きらしく、「イスラム国家は侵略を容認する」「共産主義者は人がモノやカネだけで動くと思っている」「日本の平和運動家の多くはマルクス主義者」「中国は民族主義教育を行っているので、日本が友好を求めても無駄」等々の妄言がてんこ盛り。その一方で例えばイラク戦争を侵略戦争と認め乍らも、石油目当てではなくフセインが「かつて侵略戦争を実行し」「テロリストを匿い」「悪逆非道に統治した」からだなどと、アメリカに対しては忠犬的姿勢を崩さない。著者の頭は半世紀程前に成長を止めてしまったものと見える。本書を読んでも幾らか得るところが無い訳でもないが、「国際政治は食うか食われるかしか無い」と云う前提に立つ人ではなく、もっと相対的な視点を取れる方に書き直して貰いたい。
但し答え方が余りにも恣意的でいい加減。大体、上記の様な非常に一般性の高い問題について、各々僅か2、3頁で本当に答えられると思っているのだろうか? 例えば、時には外交に於て軍事力が重要性を持つ局面があることは解るが、そこから「軍隊は平和を維持する唯一の積極的手段」などと一気に一般的結論に敷衍されては、首を傾げざるを得ない。また著者は「弱気」の外交はどうしても許せないらしいが、平和主義は他国からの侵略を招くから駄目だなどと、「銃を持たなければ強盗に襲われる」と考える一部のアメリカ人並みの発想で以て、武力の保持自体が攻撃の口実とされる現状をどう説明する積もりなのだろうか? いちいち挙げればキリが無いが、物事を単純化し過ぎて現実が見えていないか、見る気が無いかどちらかとしか思えない。
他にも、この著者は悪者を作るのが大好きらしく、「イスラム国家は侵略を容認する」「共産主義者は人がモノやカネだけで動くと思っている」「日本の平和運動家の多くはマルクス主義者」「中国は民族主義教育を行っているので、日本が友好を求めても無駄」等々の妄言がてんこ盛り。その一方で例えばイラク戦争を侵略戦争と認め乍らも、石油目当てではなくフセインが「かつて侵略戦争を実行し」「テロリストを匿い」「悪逆非道に統治した」からだなどと、アメリカに対しては忠犬的姿勢を崩さない。著者の頭は半世紀程前に成長を止めてしまったものと見える。本書を読んでも幾らか得るところが無い訳でもないが、「国際政治は食うか食われるかしか無い」と云う前提に立つ人ではなく、もっと相対的な視点を取れる方に書き直して貰いたい。
2020年8月19日に日本でレビュー済み
非常に優れた本です。相当前に買った本ですが、今でも読み返すことが多い本です。
ある方が時代遅れの共産主義批判の本と言っていますが、2020年の今こそ、共産主義の怖さが身に染みて感じられるのでは?
ある方が時代遅れの共産主義批判の本と言っていますが、2020年の今こそ、共産主義の怖さが身に染みて感じられるのでは?
2009年5月14日に日本でレビュー済み
19世紀以降の戦史に詳しい別宮氏による軍事・戦争に関するQ&A集である。通常の大学の一般教養に国際政治学や戦争学がほとんど無いため、我々は世界諸国に比べて非常にこの分野への理解が乏しい。この本では、様々な疑問に歴史的事実を持って回答してくれる良書である。
「宣戦布告なしの開戦は合法?」
→「はい。宣戦布告とは国内及び中立国向けが主眼だからです。」
「クラウゼビッツの“戦争は他の手段をもってする政治の延長である”は本当ですか」
→「近代的参謀本部の設立以降、外交と関係しない戦争が発生したため、現代ではNOです。」
「民間人が軍隊に対抗できる?」
→「独裁者に率いられた軍に対しては不可能です。1万人集まっても、小銃で武装した200人に蹴散らされます」
「軍人は好戦的か?」
→「絶対に勝てる保証が無い限り、将軍というものは非常に臆病です」
「戦争になりやすい国は?」
→「隣国同士です」
といった具合で、その内容には唸らされるばかり。
止めの一発は、「ハト派のフリをして口先で平和を唱え、隣国と友好第一を唱える人物が、じつは平和にもっとも危険なのです。」
どっかの国にもいますね。
「宣戦布告なしの開戦は合法?」
→「はい。宣戦布告とは国内及び中立国向けが主眼だからです。」
「クラウゼビッツの“戦争は他の手段をもってする政治の延長である”は本当ですか」
→「近代的参謀本部の設立以降、外交と関係しない戦争が発生したため、現代ではNOです。」
「民間人が軍隊に対抗できる?」
→「独裁者に率いられた軍に対しては不可能です。1万人集まっても、小銃で武装した200人に蹴散らされます」
「軍人は好戦的か?」
→「絶対に勝てる保証が無い限り、将軍というものは非常に臆病です」
「戦争になりやすい国は?」
→「隣国同士です」
といった具合で、その内容には唸らされるばかり。
止めの一発は、「ハト派のフリをして口先で平和を唱え、隣国と友好第一を唱える人物が、じつは平和にもっとも危険なのです。」
どっかの国にもいますね。