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わたしは花火師です: フーコーは語る (ちくま学芸文庫 フ 12-9) 文庫 – 2008/9/10

4.2 5つ星のうち4.2 8個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 筑摩書房 (2008/9/10)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2008/9/10
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 222ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4480091653
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4480091659
  • カスタマーレビュー:
    4.2 5つ星のうち4.2 8個の評価

著者について

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ミッシェル・フーコー
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カスタマーレビュー

星5つ中4.2つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2008年9月27日に日本でレビュー済み
本書はフーコーの思索をより深く理解に導く著者フーコー自身による解説である。
フランスの出版における伝統で、知識人へのインタビューが単行本としてしばしば出版される。慨して書評誌やインテリ向けに編集された雑誌など掲載され、のちに出版されている。本書も同様のスタイルでフランスで出版され、今回邦訳されたもの。
フーコーは自嘲気味に、哲学者でもなく歴史家でもなく、花火師と揶揄して見せながらも、自らの力強い思索をディスクールした意図を懇切に応えている。フーコーの主要著作を読んでいる読者が自らの読解を確認したり、補足したりするのに絶好の著作。特に知と権力の関係性をどのように理解すべきかの説明は明快で判りやすい。フーコーが自らの思想体系をどのように考えていたかがわかり、現在膨大なコーレジュ・ド・フランスでの講義草稿などが邦訳されている現在、本書で全体像を把握するのに便利である。訳も明快で読みやすい。
本書から名言を一つ紹介しよう。「哲学にはある種のびっくりするような陽気な愚行を突きつけることによって、理解しがたいある種の爆笑によって、最終的には理解することですし、いずれにしても(哲学を)破壊することなのです」(p.66)というくらいにパンチ力がある。
14人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年2月24日に日本でレビュー済み
翻訳がわかりやすいというコメントが多いが、それはこの訳者が原文を無視しているからである。一例だけ挙げると、「いずれにしてもこの方法によって、20世紀の特定の哲学者、たとえばディルタイやハーバーマスなどが理解したのと同じような形で、18世紀の複数の哲学者を理解できるようになるのです。」(p. 100)という箇所。これは本来なら「いずれにしても18世紀の複数の哲学者、またディルタイやハーバーマスなどは、問題をこのように理解したのです。」と訳すべきところである。きわめて簡単な構文であるのに、原文にはない「20世紀の特定の哲学者、たとえば・・・」という言葉を勝手に挿入し、無理矢理「18世紀の哲学者」を目的語にして訳している。なぜわざわざそんなことをするかというと、この文を含む一節全体の意味を訳者が完全に取り違えているからである。この節でフーコーは、18世紀以来、ディルタイやハーバーマスに至るまで採用されてきた分析手続きを批判しているのだが、訳者はフーコーがこの手続きを肯定していると思い込んでいる。それゆえ、上の引用文の前後の文もすべて逆のニュアンスに訳されている。その他、単語や熟語レベルでの単純誤訳も極めて多く、語学力の無さを勝手な想像で補っていることが明白である。原文を無視してやりたい放題に変形しているために表面上わかりやすく見えるだけ。だまされてはいけない。
50人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年2月9日に日本でレビュー済み
小冊子ながら、内容はスリリング。訳注にあるように、「花火師」というより、「爆破」する人、といった意味合いだと思う。要するに、既成の「哲学者」「歴史家」ではなく、人々の既成概念を砕き、人々の観念体系を変更する、そんな仕事をする人、という意味合いだと思う。個々人が「権力」の結節点であり、「権力」を行使する媒体なのだ、と言い切るとき、フーコーの思想の面目躍如足るものがある。翻訳は読みやすく、しかし、なぜ、今まで翻訳が無かったのか、不思議なぐらい、フーコーの思想や、アプローチの仕方、フーコーの性質みたいなものが、とても分かりやすく端的に出ているのに驚く。翻訳者がいかに具眼の士であったかが、証明される。「言葉と物」「狂気の歴史」「臨床医学の誕生」などを、とにかく通読してから読んだほうが、余計に、インパクトがあってスリリングだと思うが、先に本書を読んでから、主著に向かっても良いと思う。翻訳者の卓抜な翻訳能力を考えると、主著の群も、もう一度、この翻訳者に訳しなおして貰いたいと思えてくる。ところで、結構意外だったのは、本書ではフランクフルト学派やハーバーマスやポパーの名前が挙がり、表面的には、先駆者的な意味合いを述べている賞賛のように見えるが、私の思い込みかもしれないが、実はこれは、フーコーの痛烈な肘鉄に思える。おまえらのしていることにおまえらは無自覚で、本当は、「啓蒙」と「批判」の「ずれ」、「知の権力の過剰さ」という面で、もっと自覚的に語るべきだった、と言っているように思えた。巻末の「医療の歴史」に関する小編は、それだけで、フーコーの歴史に対するアプローチが良く出ていて、ぞくぞくした。それにしても、自身が特殊な趣味(ホモ)の持ち主であったがゆえに、「異常者」「分けられたもの」としての自覚がフーコーには痛烈で、その感覚を本物の思想にまで昇華しているところが凄いと思う。見た目も、なにやら「宇宙人」のような異質性があった人で、20世紀の本物の思想家といえば彼ではないかと思うし、20世紀において思想家とはそういう「特殊な趣味」の人でなければならなかったようにさえ思える。
19人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年5月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
権力は毛細血管のように