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ペンと剣 (ちくま学芸文庫 サ 18-1) 文庫 – 2005/12/1
- 本の長さ292ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2005/12/1
- ISBN-104480089519
- ISBN-13978-4480089519
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登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2005/12/1)
- 発売日 : 2005/12/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 292ページ
- ISBN-10 : 4480089519
- ISBN-13 : 978-4480089519
- Amazon 売れ筋ランキング: - 391,598位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2006年11月21日に日本でレビュー済み
サイードの従来の議論と同じなので、その意味では新味はないが、翻訳が例によって見事で、訳注も親切で、その上もともとラジオ放送用インタビューなので全体にコンパクトで、本当にパレスチナ「問題」がわかりやすくまとめられている。親本がマイナー出版社だったので、いままで入手できないできたが、文庫本で、これだけ丁寧につくられているのは近頃稀れなので超お勧め。
2006年7月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
コミュニティラジオで年余に渡って放送されたインタヴューをまとめた本です。
私は、この本を読むまで「パレスチナ問題」というものをあまり理解していませんでした。でも、この本を読んで、時間の流れを追いながら広く、深く理解することができました。
喋り方が上手かったのか、翻訳もいいのかわかりませんが、文章は読みやすいのです。そして、聞き手と語り手のキャッチボールが、とても誠実で、真剣で、迷いが無い印象を受けます。知的好奇心がぐいぐいと刺激され、読み始めると一気に読んでしまいます。そして、今までぼんやりとしか分からなかったもの、敢えて見ないようにしていたものに、光を当ててくれるかのようでした。
TVでは隠された事実、当事者とコミットすることで生まれる視点、西欧(恐らく日本も)で見えないように、でも未だれっきとして存在している帝国主義…これらを見逃さない、見ない振りをしない、他者に伝えたいということ等々。それが今の世界で求められる本当に必要な知識人なんだろうなぁと感じます。
サイードの存在に、脅えつつも勇気をもらって下さい。
私は、この本を読むまで「パレスチナ問題」というものをあまり理解していませんでした。でも、この本を読んで、時間の流れを追いながら広く、深く理解することができました。
喋り方が上手かったのか、翻訳もいいのかわかりませんが、文章は読みやすいのです。そして、聞き手と語り手のキャッチボールが、とても誠実で、真剣で、迷いが無い印象を受けます。知的好奇心がぐいぐいと刺激され、読み始めると一気に読んでしまいます。そして、今までぼんやりとしか分からなかったもの、敢えて見ないようにしていたものに、光を当ててくれるかのようでした。
TVでは隠された事実、当事者とコミットすることで生まれる視点、西欧(恐らく日本も)で見えないように、でも未だれっきとして存在している帝国主義…これらを見逃さない、見ない振りをしない、他者に伝えたいということ等々。それが今の世界で求められる本当に必要な知識人なんだろうなぁと感じます。
サイードの存在に、脅えつつも勇気をもらって下さい。
2010年5月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
エドワードサイードが亡くなった後にようやくまとめて「ペンと剣」を読むことが出来ました。マフムード・ダルウィーシュ(彼も亡くなりました)と同様誠実にかつ苦悩を抱えながら生きてきた、私が敬愛する人物です。「オリエンタリズム」等まだまだ読まなければならない著作があります。誠実にパレスチナ、アラブ世界について発言してきました。もっとはやく読まなければならなかったと思っています。多くの人がサイードの著作を読まれることを願っています。
2017年12月3日に日本でレビュー済み
西洋文明の中心に帝国主義を据えた「オリエンタリズム」で一世を風靡したサイードのインタビュー集。
自身がパレスチナ難民としての経験を持つことから、パレスチナ問題には一貫して関心を持ち続けてきた。
サイードの特徴は、文学に内包されている政治的側面を取り出し、植民地支配の構造や歴史を形成する要素を対位法によって読み解いていくことにある。そうした自身の手法や、自著についての解説もこのインタビューでしている。
多様性に富んだアラブ世界やイスラム教世界に対する偏見がある中で、欧米のプロパガンダを分析するサイードの言論は今でも重要だと思われる。
「僕らの闘争の目標は、他の者たちを排除してパレスチナが意味するところを独占することではなく、パレスチナのなかにある数多くの共同体や文化の交錯によって形成されている豊穣性にパレスチナ人自身が参加することです。これまで僕たちが闘ってきた相手は、パレスチナは「イスラエル」という名でユダヤ人だけに属しているのであって、現にそこに存在し劣った地位に置かれている他の人々には属していないのだと主張する人々とその思想です。これこそが、僕らのシオニズムに対する闘いの本質です。」
(91年10月のインタビューより)
自身がパレスチナ難民としての経験を持つことから、パレスチナ問題には一貫して関心を持ち続けてきた。
サイードの特徴は、文学に内包されている政治的側面を取り出し、植民地支配の構造や歴史を形成する要素を対位法によって読み解いていくことにある。そうした自身の手法や、自著についての解説もこのインタビューでしている。
多様性に富んだアラブ世界やイスラム教世界に対する偏見がある中で、欧米のプロパガンダを分析するサイードの言論は今でも重要だと思われる。
「僕らの闘争の目標は、他の者たちを排除してパレスチナが意味するところを独占することではなく、パレスチナのなかにある数多くの共同体や文化の交錯によって形成されている豊穣性にパレスチナ人自身が参加することです。これまで僕たちが闘ってきた相手は、パレスチナは「イスラエル」という名でユダヤ人だけに属しているのであって、現にそこに存在し劣った地位に置かれている他の人々には属していないのだと主張する人々とその思想です。これこそが、僕らのシオニズムに対する闘いの本質です。」
(91年10月のインタビューより)
2013年5月1日に日本でレビュー済み
1987年から1994年にかけて行われた、5つのインタビューが掲載されている。
インタビューという形式のため、サイードの書いた他の本と違い、彼の意見がダイレクトに伝わってくる。
また、実際にイスラエルに自分の家を奪われた経験なども語られている。
日本では、もともと中東問題に関心が低い上に、イスラエル国内に住むパレスチナ人の悲惨な状況は全く伝わってこない。
サイードの口から、実際の状況を聞かされると、その不合理さに、愕然としてしまう。
アメリカにおけるイスラエルロビーの暗躍、知識階級の課題なども、紹介される。
この本は、国際政治の真の姿を伝える、生きた教科書だ。
インタビューという形式のため、サイードの書いた他の本と違い、彼の意見がダイレクトに伝わってくる。
また、実際にイスラエルに自分の家を奪われた経験なども語られている。
日本では、もともと中東問題に関心が低い上に、イスラエル国内に住むパレスチナ人の悲惨な状況は全く伝わってこない。
サイードの口から、実際の状況を聞かされると、その不合理さに、愕然としてしまう。
アメリカにおけるイスラエルロビーの暗躍、知識階級の課題なども、紹介される。
この本は、国際政治の真の姿を伝える、生きた教科書だ。
2007年5月9日に日本でレビュー済み
「オリエンタリズム(上・下)」にしろ、「イスラム報道」にしろ、サイードの著作を読むには、一語一語をかみ砕くようにして読む緊張感が必要です。ですので、私は未だに「オリエンタリズム」を読破していません。
しかし、本書はラジオ番組のインタビュー集ということもあって、大変読みやすい本です。それであって内容は充実しています。
初心者にお勧めです。
しかし、本書はラジオ番組のインタビュー集ということもあって、大変読みやすい本です。それであって内容は充実しています。
初心者にお勧めです。
2006年2月27日に日本でレビュー済み
本書はコミュニティラジオで行われたサイードのインタビューを収録したものである。収録された時期が長期にわたるため、サイードのパレスチナ問題に関する意見や自らの著作に関する意見を時系列的に読むことができる。
インタビューという形式であるため、サイードの議論が非常に分かりやすく、かつコンパクトにまとめられている。その点ではサイードの考え方を知るには非常に良い本だといえるが、本書の魅力はそれだけではない。パレスチナ問題に関わることでサイードの身辺は非常に危険な状態に追い込まれていくのだが、その中であっても現実に知的な誠実さをもって対峙していくサイードの姿を本書では垣間見ることができる。本書において我々は知識人の理想形を見出すことができるのではなかろうか。
本書はパレスチナ問題の本質を理解するのに最適な書物のひとつであるし、サイードという思想家の議論を知る非常に良い本でもあると思う。しかし、何よりも本書はサイードという思想家の姿を通して知識人とは何かを学ばせてくれる本だ。
インタビューという形式であるため、サイードの議論が非常に分かりやすく、かつコンパクトにまとめられている。その点ではサイードの考え方を知るには非常に良い本だといえるが、本書の魅力はそれだけではない。パレスチナ問題に関わることでサイードの身辺は非常に危険な状態に追い込まれていくのだが、その中であっても現実に知的な誠実さをもって対峙していくサイードの姿を本書では垣間見ることができる。本書において我々は知識人の理想形を見出すことができるのではなかろうか。
本書はパレスチナ問題の本質を理解するのに最適な書物のひとつであるし、サイードという思想家の議論を知る非常に良い本でもあると思う。しかし、何よりも本書はサイードという思想家の姿を通して知識人とは何かを学ばせてくれる本だ。
2005年12月12日に日本でレビュー済み
サイードにより、パレスチナの置かれておる状況「常にイスラエル兵に見張られ、生活空間が脅かされている」と同時に、PLO首脳とりわけアラファトの擬似カリスマの欺瞞が暴かれる。
アラファトは米国のネオコン中心にテロリスト呼ばわり、生存中され続けてきたが、実際はPLOがシリアとイスラエルにより、レバノンからチュニスに移ってからは、政治的過激さを失っていたらしい。だからこそインティファーダがハマス主導で発生したのだが。
PLOはパレスチナ解放の主導権をむしろパレスチナ民衆からではなく、米国、イスラエルから得ていたらしい。つまりは、傀儡であったのだ。ゆえにヨルダン川西岸、ガザ地区の統治能力が、アラファトにあるわけがなく、自爆テロとイスラエル軍のミサイル攻撃のテロ応酬が何時までも続いたのだ。…イスラエル報道、パレスチナ報道に常に捏造の影が付きまとう。
アラファトは米国のネオコン中心にテロリスト呼ばわり、生存中され続けてきたが、実際はPLOがシリアとイスラエルにより、レバノンからチュニスに移ってからは、政治的過激さを失っていたらしい。だからこそインティファーダがハマス主導で発生したのだが。
PLOはパレスチナ解放の主導権をむしろパレスチナ民衆からではなく、米国、イスラエルから得ていたらしい。つまりは、傀儡であったのだ。ゆえにヨルダン川西岸、ガザ地区の統治能力が、アラファトにあるわけがなく、自爆テロとイスラエル軍のミサイル攻撃のテロ応酬が何時までも続いたのだ。…イスラエル報道、パレスチナ報道に常に捏造の影が付きまとう。