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中世都市: 社会経済史的試論 (創文社歴史学叢書) 単行本 – 1970/9/1

4.3 5つ星のうち4.3 21個の評価

ダブルポイント 詳細

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 創文社出版販売 (1970/9/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1970/9/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 312ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4423493101
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4423493106
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 21個の評価

著者について

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アンリ・ピレンヌ
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2019年1月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書の眼目は二つ有ると思う。一つは、Mt.Crowさんの的確なレビューの冒頭で指摘している「ピレンヌ・テーゼ」である。もう一つは、商業を営む商人が、交通の要所に防壁に囲まれた集住地を形成し、自治を獲得して行く過程である。
日本に住んでいると、都市の多くは、城下町か門前町、年貢米の集積地・積み出し地としての港町のイメージが先に立つ。これは、兵農分離の近世の幕藩体制の産物で、本書にあるヨーロッパの都市とは全く異なる。中世都市の代表格の鎌倉なんかも別物だ。中世後期の堺や博多が、かろうじて似た姿を示しているかもしれないが、例外と言っても良いだろう。こんな事は、常識と思ってはいたが、ヨーロッパの中世都市が、先進地域から叢生して行く有様を本書で、ジックリと読んでいくと、得ることはやはり多い。
中世ヨーロッパの自治都市を民主制の嚆矢とするような、単純な見方を本書はとっていない。周囲の農村に対しては、特権的な地位を確保・維持し、時には支配しようとする利己的な存在としている。だが、都市の誕生と発展が、領主と農奴による自給自足的な、荘園経済を次第に掘り崩して行く過程も示している。本書のテーマ外だが、資本主義の苗圃が作られる姿と見ても良いかも知れない。また、資本主義社会の成立する前の貿易が、奢侈品交易に過ぎないと言う思い込み、でもそれだけじゃ、都市が各所にうまれっこないよね、と言うことも改めて感じた。
18人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2019年3月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ともかく中世史の重要な古典で、(内容については現在では批判の余地はあるにしても、)このような文庫本の形態で手にすることが出来たのは本当にありがたい。今後はひゅすテル・ド・クーランジュなどの古典もぜひ文庫化してもらいたい
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2018年11月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者のアンリ・ピレンヌは中世社会経済史の碩学であり、山川の高校世界史にもその学説が引用されている。
著者は、古代・中世のヨーロッパ都市の興亡はもっぱら地中海やそれを起点とする大河沿いの商業と交易の発展によるとし、ゲルマン民族大移動で西ローマ帝国が滅びたときも地中海交易とその拠点であった都市は影響を受けなかったが、イスラム帝国が勃興して地中海の覇権を得たことで交易と都市は衰退し、農村社会になったという。いわゆる「ピレンヌ・テーゼ」である。
その後、10,11世紀以降、北イタリアから東方交易と商業が回復していくに従い、遠距離交易の拠点となる沿岸や大河沿いに中世都市が発展していき、封建領主、司教、国王の権力バランスに割り込むように自治権を拡大していく。本書では具体例を引用しつつ中世都市形成の経緯とその姿が鮮やかに描かれている。
シルクロードの交易を想起してもよいが、商業と交易の歴史発展における重要性を強く認識させる著作である。

翻訳については膨大で懇切丁寧な訳注がついており、基礎知識の理解を助けてくれる。
ただし、訳文は訳者自身が「読みやすさよりも原文に素直な訳文」にしたと後書きで書いているが、今日の読者にはいささか翻訳調でわかりにくく感じるところがある。例えば、「低地諸邦」という地域表現が多数出てくるが、これはおそらく原文のフランス語ではles pays basで、現代なら「オランダ」と訳すところを中世ではベルギーとルクセンブルクも含む地域ゆえに低地諸邦としたのだろう。しかし、それなら「ネーデルラント」(やはり「低地」の意味)としたほうがわかりやすかったと思う。
37人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2012年10月5日に日本でレビュー済み
アンリ・ピレンヌといえば『マホメットとシャルルマーニュ』が有名だが、本書はそれに次ぐ代表作といえるものだ。

7世紀のイスラムの侵入による地中海商業の断絶がヨーロッパに暗黒と停滞の封建時代をもたらし、11世紀以降の人口増加が遠隔地貿易を担う商人の復活をもたらした。その商人の居住地として存在感を高めたのが都市で、城壁内において封建的地縁から住民を解放し、中世盛期には「市民」が第三身分として力を持つに至った…という「ピレンヌ・テーゼ」を提唱した作品。この歴史観は現在でも、日本の高校世界史の教科書に取り入れられている。
ヨーロッパ中心主義的で紋切り型であり、資本主義の誕生を自明視するものとする批判はあるものの、ヨーロッパ統合において地中海の果たした役割を重視し、またそれに対する内陸国フランク王国の興隆に視点を当てている点はヨーロッパ史を確認するうえで重要だ。

本書はピレンヌの提唱するいわば「仮説」であり、中世都市の詳細を知ることに適しているとは言えないかも知れないが、その主張の存在感は異彩を放っている。
一度通読しておいて損はないだろう。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2019年4月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書は厳密な意味での研究書とは言えないと思います。その代わりに訳者が苦労をして付けたと思われる訳注が豊富にあるのですが、電子書籍では本文から飛ぶことが出来ません。したがって、本文読了後にまとめて訳注を目にすることになるのですが、これでは訳注の意味が全くないです。この電子書籍を作った編集者の神経を疑います。出版が戦間期という非常に古い本で、既に歴史的役割を終えており、改めて読み返す価値があるとはとても思えませんが、それでも敢えて本書を手にしたいという方は電子書籍版は避けるべきです。辛口ですが、編集者への抗議の意味を込めて、★1つです。
26人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2019年3月9日に日本でレビュー済み
前提知識としてローマ帝国とその属州、ゲルマン系王国、ノルマン人のヴァイキング活動、ユスティニアヌス朝東ローマの知識あたりはある程度は必要。南仏や北伊のあたりの地理関係もある程度頭に入っていなければならない。低地諸邦は言い回しは現代的な他の文献でも見られるので気にはならない。むしろメロヴィング朝の二重表記のくり返しの方が気になる。脚注や訳注が節ごとではなく全て末尾にあるのがやや不親切か。(そういう本もあるが脚注を見ろという説明が多くこの本は3割以上は脚注と訳注なため)内容は商業の発展を中心とした都市発展論。具体的な話は脚注にあげたものを読めというスタイルなのでまさに総論的な内容。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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