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日本外交:現場からの証言 単行本 – 2015/8/21
孫崎 享
(著)
ベストセラー『戦後史の正体』の著者が描く現代日本外交の本質
外交とは「異なる価値観と利益の調整」、
そして交渉における勝利の概念はいかに相手から奪うかではなく
「いかにして相手の信用を勝ち取るか」につきる。
外交の修羅場をくぐり抜けてきた著者自身の豊富な実務経験から、
日本外交の背後にあるものを探り、その本質を見極めた斬新な一冊。
第2回山本七平賞受賞作品が、新たな装いで復刊。
危機と混乱の渦中にある日本再生の戦略とは何か。
「自立した日本」への道筋が明らかになる。
◎目次
PART1
第一章 二〇年ぶりに手にした、私の言論活動デビュー作。当時五〇歳だった現役外交官、孫崎享は何を考えていたか?! 外交について、世界について、過去の自分と対話してみることにした
第二章 冷戦の終結が米国の戦略を変えた。これが日米関係に影響を与えた
第三章 米国の戦略に基づいて進められた日本社会の構造改革
第四章 米国隷従による日本の損失
第五章 日本が米国に従属的になった歴史
第六章 米国が日本に隷属を求める分野
第七章 国際環境の変化による米国一極支配の崩壊。米国追随だけでは日本の国益につながらないことが明確になった
第八章 時代はぐるりと一回りして、元の位置に戻ろうとしている。今こそ、『日本外交 現場からの証言』の考察を、もう一度役に立てていただきたい
PART2
第一章 外交の第一歩は価値観の違いの認識
第二章 親善が外交の中心で良いか
第三章 情報収集・分析
第四章 新しい外交政策の模索
第五章 政策決定過程
第六章 外交交渉
外交とは「異なる価値観と利益の調整」、
そして交渉における勝利の概念はいかに相手から奪うかではなく
「いかにして相手の信用を勝ち取るか」につきる。
外交の修羅場をくぐり抜けてきた著者自身の豊富な実務経験から、
日本外交の背後にあるものを探り、その本質を見極めた斬新な一冊。
第2回山本七平賞受賞作品が、新たな装いで復刊。
危機と混乱の渦中にある日本再生の戦略とは何か。
「自立した日本」への道筋が明らかになる。
◎目次
PART1
第一章 二〇年ぶりに手にした、私の言論活動デビュー作。当時五〇歳だった現役外交官、孫崎享は何を考えていたか?! 外交について、世界について、過去の自分と対話してみることにした
第二章 冷戦の終結が米国の戦略を変えた。これが日米関係に影響を与えた
第三章 米国の戦略に基づいて進められた日本社会の構造改革
第四章 米国隷従による日本の損失
第五章 日本が米国に従属的になった歴史
第六章 米国が日本に隷属を求める分野
第七章 国際環境の変化による米国一極支配の崩壊。米国追随だけでは日本の国益につながらないことが明確になった
第八章 時代はぐるりと一回りして、元の位置に戻ろうとしている。今こそ、『日本外交 現場からの証言』の考察を、もう一度役に立てていただきたい
PART2
第一章 外交の第一歩は価値観の違いの認識
第二章 親善が外交の中心で良いか
第三章 情報収集・分析
第四章 新しい外交政策の模索
第五章 政策決定過程
第六章 外交交渉
- 本の長さ296ページ
- 言語日本語
- 出版社創元社
- 発売日2015/8/21
- 寸法13.1 x 2 x 18.8 cm
- ISBN-104422300660
- ISBN-13978-4422300665
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商品の説明
著者について
孫崎享(まごさき・うける) 1943年生まれ。1966年、東京大学法学部中退、外務省入省。駐ウズベキスタン大使、国際情報局長、駐イラン大使をへて、2009年まで防衛大学校教授。ツイッター・アカウント(@magosaki_ukeru)は9万人以上のフォロワーを持つ。著書に『日米同盟の正体―迷走する安全保障』 (講談社現 代新書)、『日本の国境問題―尖閣・竹島・北方領土』(ちくま新書905)、『不愉快な現実―中国の大国化、米国の戦略転換』 (講談社現代新書)など。
登録情報
- 出版社 : 創元社 (2015/8/21)
- 発売日 : 2015/8/21
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 296ページ
- ISBN-10 : 4422300660
- ISBN-13 : 978-4422300665
- 寸法 : 13.1 x 2 x 18.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 158,282位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2020年11月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いろんな人の話が事細かに掲載されて大変面白く読ませてもらいました、官僚が悪いばかりじゃなくて政治家も自分の責任を果たして国民の付託に答えて欲しい。
2015年10月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本の政治にいつも なぜが
付きまとっていたのが 謎がとけました
今後の孫崎さんの活躍を支持します
付きまとっていたのが 謎がとけました
今後の孫崎さんの活躍を支持します
2018年9月25日に日本でレビュー済み
8月15日は国際的には効力を持たない日。9月2日が敗戦の日。
終戦ではなく敗戦と言う事実を認めようとしない日本人。
日ソ中立条約を先に反故にしようとしたのは日本。
外交とは結果が全て。そして最高責任者は天皇。天皇の戦争責任が問われなかったのは連合国にとって利用した方がメリットが大きかっただけの事。
マッカーサーと昭和天皇猿芝居にまんまと引っかかっているお人よしの日本国民。
中国、ロシアとは感情に左右されることなく客観的にメリットを考慮して利用すべきもの。
日露戦争開戦が日本破滅への始まりだった。
終戦ではなく敗戦と言う事実を認めようとしない日本人。
日ソ中立条約を先に反故にしようとしたのは日本。
外交とは結果が全て。そして最高責任者は天皇。天皇の戦争責任が問われなかったのは連合国にとって利用した方がメリットが大きかっただけの事。
マッカーサーと昭和天皇猿芝居にまんまと引っかかっているお人よしの日本国民。
中国、ロシアとは感情に左右されることなく客観的にメリットを考慮して利用すべきもの。
日露戦争開戦が日本破滅への始まりだった。
2016年3月8日に日本でレビュー済み
この考察が20年前の分析だったことにあなたは驚愕するだろう、と書いてあります。確かに驚きました。
ベルリンの壁崩壊についての考察はかなり勉強になりました。
当時予測している人はほとんどいなかったらしい。
「急速に動いているときの情報分析は難しい。その時には普通に比較して、より多くの創造力勘の働く余地がある。
それは個人の集積である。知恵の出し合いである。多くの複眼的ものの見方が制度として要請されてくる」
「ジグソーパズルのピースを一つでも多く集め全体の絵を描く。最初から全体の絵があるのではない。」
「結局ものをいうのは勉強ということに尽きる。勉強といっても王道があるわけではない。
対象の国の詩や小説を読むのも決して無駄ではない」
僕は20年前17歳。「戦後史の正体」と「日本外交」を高校生の僕に是非お勧めしたいな。
(戦後史の正体は出てなかったけど)
ベルリンの壁崩壊についての考察はかなり勉強になりました。
当時予測している人はほとんどいなかったらしい。
「急速に動いているときの情報分析は難しい。その時には普通に比較して、より多くの創造力勘の働く余地がある。
それは個人の集積である。知恵の出し合いである。多くの複眼的ものの見方が制度として要請されてくる」
「ジグソーパズルのピースを一つでも多く集め全体の絵を描く。最初から全体の絵があるのではない。」
「結局ものをいうのは勉強ということに尽きる。勉強といっても王道があるわけではない。
対象の国の詩や小説を読むのも決して無駄ではない」
僕は20年前17歳。「戦後史の正体」と「日本外交」を高校生の僕に是非お勧めしたいな。
(戦後史の正体は出てなかったけど)
2015年8月21日に日本でレビュー済み
「このままでは、日本が本当に崩壊してしまうのではないか?」と思っていた矢先、この本を読みました。
一国民として、どう行動すべきかという指針が見えた気がしました。
漠然と絶望している人は、この本を読んだ方がいい。
絶望の先に更なる絶望を呼び起こさないためには、今すべきことをしっかりと国民一人一人が見据え、実際に行動を起こすことしかない。
では、いかに行動すべきか?
その方向性を示してもらえます。
一国民として、どう行動すべきかという指針が見えた気がしました。
漠然と絶望している人は、この本を読んだ方がいい。
絶望の先に更なる絶望を呼び起こさないためには、今すべきことをしっかりと国民一人一人が見据え、実際に行動を起こすことしかない。
では、いかに行動すべきか?
その方向性を示してもらえます。
2015年9月30日に日本でレビュー済み
まだ読み始めたところですが、同じ外務省OBの馬渕睦夫さんのような著書を期待していると絶望します。下手をするとこの著者外国人難民受け入れを主張しだすぞ。
以下大サダトンが孫崎氏の「日米開戦の正体」に記述したレビューを載せておきますのでこれから買おうとする人は参考にしてください。
「元外務省、ウクライナ・モルダビア大使の馬淵睦夫氏の本(韓国の反日を操るのはアメリカほか1冊)は素晴らしかった。外務省にもこんなに素晴らしい方がおられたのだと感激したが、もう一人の元大使の本を読み再び絶望的な気分となった。本書著者孫崎氏の本は馬淵氏の著書で得た評価をはるかに上回る汚点を外務省及ぼす第1級の功績である。本書の最初にTPPに反対(大サダトンも反対)を述べつつも、他方では中国主導のAIIB(来年にはみんな忘れている)に日本が加入しなかったことを非難するという、見事に理解不能なことをやってくれている。
この本にはいくつか意図的な歪曲や重要事項の無視、ほか信ぴょう性に乏しいことを根拠に丁寧な説明と解説がなされているのでいくつか指摘しておく。
とくに本書に5星及びこれから手に取ろうとする皆様は良く考えてほしい。
①中国と満州
孫崎氏は清帝国が満州人と蒙古人を主体とした国であることを全く理解されていない。満州での日本の軍事行動をすべて中国に対する侵略のような書き方をしている。実際満州・モンゴル(民族・人)という記述が見られない。辛亥革命に合わせ、満州・蒙古・ウイグル・チベット等の民族が独立宣言をしたこと及び実際、孫文・蒋介石等の支配がこれらの地域に及んでいないこと、孫文自身が満州を中国と認めず、日本に金で譲渡しようとしたことにも触れていない。このような歴史的背景を全く知らず、歴史について述べられている。
②日本の満州権益
日本はポーツマス条約により南満州鉄道とその沿線の権益を、米国の仲裁のもとロシアから譲渡をうけ、その後清国と善後条約を結びこの権益を保持を合法的なものとした。しかし、日本人と軍を刺激した、その後満州進出を狙う米国が清国政府をたき付け、満鉄沿線沿いの日本権益に対する侵害行動や清国との条約に違反する鉄道並行線を企てたことについては全く触れていない。日本は絶対加害者であるという左翼でも今日持たないような歴史観を有しておられる。
③日本の第1次大戦参戦
日本は第1次大戦に英国から正規の要請もないのに勝手に参戦したと記述しているが、英国から独艦隊を撃破してほしいというグレイ外相とチャーチルからの要請(参戦)があったこと及びその後欧州にも陸軍派兵の打診があったことは書いていない。この元外交官は日英間でどのような外交交渉があったのかも知らないで外交を云々している。
④中国の実情
ベルサイユ会議委おいて日本の山東半島領有を中国が抗議しているが、一体どの国のことを指しているのか。中国は当時南北分裂(さらにそれ以上)状態で、2つの中国代表が会議に来ていた。どちらの代表かわからないが顧全権は日本を非難する大演説を行ったが誰からも相手にされない。血を流して戦い取った日本の山東半島領有は当然とされた。
⑤21カ条要求
ものすごく日本を非難するが、当時中国の袁世凱政権は日本の要求と同様のものを北満州と蒙古を支配するロシアに認めているのであまり説得力がない。孫崎氏の記述は日教組教育レベルである。外交を全く知らず外交を述べられている。
⑥昭和天皇
満州事変も日中戦争も天皇に最終的な責任(戦犯と言いたい)があると言っている。この外交官は昭和帝のお考えを全くわかっていない。陛下は確かに陸軍の独走に不満を待たれていたが、それ以上に憂慮したのは、現地軍や外務省が大陸在留日本人の安全に全く留意しなかったことである。著者は、欧米の政府の発言と中国人のヒステリーを根拠に日本を非難するが、蒋介石達のテロ・暴虐に対し日本政府・軍の対応は極めて冷静である。(参考書ラルフ・タウンゼント「暗黒大陸中国の真実」、カール・カミカワ「中国の中の日本」)
⑦田中隆吉
第1次上海事変と盧溝橋事件を日本の謀略と断定するのに、もと陸軍兵務局長田中隆吉の証言を使用している。田中隆吉は第1次上海事変の発端となった日本人僧侶襲撃事件を引き起こした張本人(自ら証言)とされているが、被害者である日蓮教徒たちはこれを否定している。また、田中は東京裁判時、戦犯に指名すると脅迫され、東条・板垣・武藤被告に不利な証言をしたことで知られる卑怯者である。このような男の発言を根拠に昭和天皇を戦争犯罪人であるかの様に記述している。もっともほかのページで少し「田中の証言の信憑性に疑問が・・」とこっそり書いており、責任逃れの証拠づくりとしか言いようがない。
⑧幣原外交
中国における日本人及び権益の侵害に対し何もしなかった幣原外交を称賛するが、このような態度こそ中国を益々中国を増長させ、反日運動を激化させたことを理解していない。また、中国の騒乱に対処するため英国から第2次日英同盟の打診があったにも関わらず、これを拒否したことには全く触れていない。良くこれだけ都合良い本が書けるものだと感心する。
⑨その他重要であるにもかかわらず記述していない(無視)重要事項
・米国は日本が満州の市場を独占すると非難するが、米国は自国及び自国権益圏の中南米・フィリピンの市場を全く開放していない。・中国における反日暴動はすべて袁世凱・孫文・蒋介石・張学良・共産党等政府あるいは党の指導による国営の暴挙。ワシントン会議で決定された山東放棄後の同地の壮絶な内戦及び蒋介石軍による済南における日本人居留民虐殺(申し訳程度にちょこっと後のほうで書いてあった)。・満州事変直前、奉天には東洋最大の兵器廠があり、40万を有する張学良軍閥がこれを使い、在満日本人及び関東軍を圧迫したこと。・ワシントン会議でのフランス全権の発言「米国は中国を擁護するが、中国とはいったいどこのことか」(中国が国家としての実態を伴っていないという意味)、これは著者の本に不利になるので意図的に無視。・日本人を怒らせた中国兵のテロ。これについては「便衣兵」としてちょっとだけ書いている。まさに批判された場合の責任逃れのための詭弁。米英によるグリーンランド、アイスランド、イラン、フランス降伏後の仏植民地の占領(日本の仏印進駐は詳細に記載)は記述なし。
⑩本の権威付けに使用された偉い?人
横田喜三郎の証言、横田氏は法学者でありながら東京裁判を平気で支持し、孫崎氏の大好きな米国との和平にも反対した御仁、偉くなり、過去の自らの左翼的言動を封印
半藤一利(この人の書いた昭和史や日露戦争のレベルについては大サダトンのレビューを参照してください。話にならない本です)
田原総一郎、孫崎氏はこの御仁を戦後日本の代表的ジャーナリストと書いているが、首肯する人はどれだけいるか疑わしい。
他、加藤陽子、保阪正康、五百旗頭真等・・見事な人選である。
これから、また孫崎氏のような人の本が余で出回ることを考えると絶望的な気持ちになる。
ここ30年、日本が田原総一郎氏や半藤氏が絶唱する従軍慰安婦、南京事件で非難されたいた苦しい時期、この人は何をしていたのだろう。」
以上です。またこれから日本の進路に悪影響を及ぼす権威が登場しました。
以下大サダトンが孫崎氏の「日米開戦の正体」に記述したレビューを載せておきますのでこれから買おうとする人は参考にしてください。
「元外務省、ウクライナ・モルダビア大使の馬淵睦夫氏の本(韓国の反日を操るのはアメリカほか1冊)は素晴らしかった。外務省にもこんなに素晴らしい方がおられたのだと感激したが、もう一人の元大使の本を読み再び絶望的な気分となった。本書著者孫崎氏の本は馬淵氏の著書で得た評価をはるかに上回る汚点を外務省及ぼす第1級の功績である。本書の最初にTPPに反対(大サダトンも反対)を述べつつも、他方では中国主導のAIIB(来年にはみんな忘れている)に日本が加入しなかったことを非難するという、見事に理解不能なことをやってくれている。
この本にはいくつか意図的な歪曲や重要事項の無視、ほか信ぴょう性に乏しいことを根拠に丁寧な説明と解説がなされているのでいくつか指摘しておく。
とくに本書に5星及びこれから手に取ろうとする皆様は良く考えてほしい。
①中国と満州
孫崎氏は清帝国が満州人と蒙古人を主体とした国であることを全く理解されていない。満州での日本の軍事行動をすべて中国に対する侵略のような書き方をしている。実際満州・モンゴル(民族・人)という記述が見られない。辛亥革命に合わせ、満州・蒙古・ウイグル・チベット等の民族が独立宣言をしたこと及び実際、孫文・蒋介石等の支配がこれらの地域に及んでいないこと、孫文自身が満州を中国と認めず、日本に金で譲渡しようとしたことにも触れていない。このような歴史的背景を全く知らず、歴史について述べられている。
②日本の満州権益
日本はポーツマス条約により南満州鉄道とその沿線の権益を、米国の仲裁のもとロシアから譲渡をうけ、その後清国と善後条約を結びこの権益を保持を合法的なものとした。しかし、日本人と軍を刺激した、その後満州進出を狙う米国が清国政府をたき付け、満鉄沿線沿いの日本権益に対する侵害行動や清国との条約に違反する鉄道並行線を企てたことについては全く触れていない。日本は絶対加害者であるという左翼でも今日持たないような歴史観を有しておられる。
③日本の第1次大戦参戦
日本は第1次大戦に英国から正規の要請もないのに勝手に参戦したと記述しているが、英国から独艦隊を撃破してほしいというグレイ外相とチャーチルからの要請(参戦)があったこと及びその後欧州にも陸軍派兵の打診があったことは書いていない。この元外交官は日英間でどのような外交交渉があったのかも知らないで外交を云々している。
④中国の実情
ベルサイユ会議委おいて日本の山東半島領有を中国が抗議しているが、一体どの国のことを指しているのか。中国は当時南北分裂(さらにそれ以上)状態で、2つの中国代表が会議に来ていた。どちらの代表かわからないが顧全権は日本を非難する大演説を行ったが誰からも相手にされない。血を流して戦い取った日本の山東半島領有は当然とされた。
⑤21カ条要求
ものすごく日本を非難するが、当時中国の袁世凱政権は日本の要求と同様のものを北満州と蒙古を支配するロシアに認めているのであまり説得力がない。孫崎氏の記述は日教組教育レベルである。外交を全く知らず外交を述べられている。
⑥昭和天皇
満州事変も日中戦争も天皇に最終的な責任(戦犯と言いたい)があると言っている。この外交官は昭和帝のお考えを全くわかっていない。陛下は確かに陸軍の独走に不満を待たれていたが、それ以上に憂慮したのは、現地軍や外務省が大陸在留日本人の安全に全く留意しなかったことである。著者は、欧米の政府の発言と中国人のヒステリーを根拠に日本を非難するが、蒋介石達のテロ・暴虐に対し日本政府・軍の対応は極めて冷静である。(参考書ラルフ・タウンゼント「暗黒大陸中国の真実」、カール・カミカワ「中国の中の日本」)
⑦田中隆吉
第1次上海事変と盧溝橋事件を日本の謀略と断定するのに、もと陸軍兵務局長田中隆吉の証言を使用している。田中隆吉は第1次上海事変の発端となった日本人僧侶襲撃事件を引き起こした張本人(自ら証言)とされているが、被害者である日蓮教徒たちはこれを否定している。また、田中は東京裁判時、戦犯に指名すると脅迫され、東条・板垣・武藤被告に不利な証言をしたことで知られる卑怯者である。このような男の発言を根拠に昭和天皇を戦争犯罪人であるかの様に記述している。もっともほかのページで少し「田中の証言の信憑性に疑問が・・」とこっそり書いており、責任逃れの証拠づくりとしか言いようがない。
⑧幣原外交
中国における日本人及び権益の侵害に対し何もしなかった幣原外交を称賛するが、このような態度こそ中国を益々中国を増長させ、反日運動を激化させたことを理解していない。また、中国の騒乱に対処するため英国から第2次日英同盟の打診があったにも関わらず、これを拒否したことには全く触れていない。良くこれだけ都合良い本が書けるものだと感心する。
⑨その他重要であるにもかかわらず記述していない(無視)重要事項
・米国は日本が満州の市場を独占すると非難するが、米国は自国及び自国権益圏の中南米・フィリピンの市場を全く開放していない。・中国における反日暴動はすべて袁世凱・孫文・蒋介石・張学良・共産党等政府あるいは党の指導による国営の暴挙。ワシントン会議で決定された山東放棄後の同地の壮絶な内戦及び蒋介石軍による済南における日本人居留民虐殺(申し訳程度にちょこっと後のほうで書いてあった)。・満州事変直前、奉天には東洋最大の兵器廠があり、40万を有する張学良軍閥がこれを使い、在満日本人及び関東軍を圧迫したこと。・ワシントン会議でのフランス全権の発言「米国は中国を擁護するが、中国とはいったいどこのことか」(中国が国家としての実態を伴っていないという意味)、これは著者の本に不利になるので意図的に無視。・日本人を怒らせた中国兵のテロ。これについては「便衣兵」としてちょっとだけ書いている。まさに批判された場合の責任逃れのための詭弁。米英によるグリーンランド、アイスランド、イラン、フランス降伏後の仏植民地の占領(日本の仏印進駐は詳細に記載)は記述なし。
⑩本の権威付けに使用された偉い?人
横田喜三郎の証言、横田氏は法学者でありながら東京裁判を平気で支持し、孫崎氏の大好きな米国との和平にも反対した御仁、偉くなり、過去の自らの左翼的言動を封印
半藤一利(この人の書いた昭和史や日露戦争のレベルについては大サダトンのレビューを参照してください。話にならない本です)
田原総一郎、孫崎氏はこの御仁を戦後日本の代表的ジャーナリストと書いているが、首肯する人はどれだけいるか疑わしい。
他、加藤陽子、保阪正康、五百旗頭真等・・見事な人選である。
これから、また孫崎氏のような人の本が余で出回ることを考えると絶望的な気持ちになる。
ここ30年、日本が田原総一郎氏や半藤氏が絶唱する従軍慰安婦、南京事件で非難されたいた苦しい時期、この人は何をしていたのだろう。」
以上です。またこれから日本の進路に悪影響を及ぼす権威が登場しました。
2022年3月1日に日本でレビュー済み
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この本は1993年に、外務省の現役キャリア官僚・国際情報局長(50歳)の時に書いた同じタイトルで書を、其れ以降の事柄の論考を前段に追加して、前書はそのままに再録して2015年に出版されている。
まさに現役の時のマキアベリ的な世界を相手に、国際情報局長として、いかに情報を掴み、どうとらえて外交に活かすかの現場での、失敗や無知をも含めて、如何に、なるべく正しい情報掴み、判断をするためには、どうしたら良いかの、この著者らしく豊富な材料を駆使しながら、その難しさと要諦を示した書になっている。
読んで気づくのは、その後の書と同じように非常の多くの書物や事例を駆使して書くスタイルは同じだが、現役であるゆえに、悪戦苦闘しながら模索し、日本の外交が出来るだけうまくいくように、必死で錯綜していて、分からないことも多い中で、情報収集と分析と現実的な判断をする緊張感と現場の持つマグマの熱を感じる。
国によって価値観や文化や置かれている状態が違う。まず、そのことをよく前提と体得し、具体的に接しないと、思い込みで大変な勘違いをするという事から始めて、大きな世界的な動きも毎日毎日、色んな所で「すでに公にされているも」のから、1パーセントづつ拾い、それらを関連付けて考えると95%の情報が既に公になっていると、そういう情報を集め、分析している有能な人物がいる。地道な努力と小さなことも重要な情報だと感じ取れる感覚と感性(勘)を研ぎ澄ましていかなければならないという。重要なことも人が気づかず、分析・情報を上げても異論であれば、上司や大臣に無視される場合もが、ちゃんとそれを捉えている人がいる事実を例を挙げて書いている。
多くの現役の人が読んで損のない、現役外務官僚であった時に書いた書である。
まさに現役の時のマキアベリ的な世界を相手に、国際情報局長として、いかに情報を掴み、どうとらえて外交に活かすかの現場での、失敗や無知をも含めて、如何に、なるべく正しい情報掴み、判断をするためには、どうしたら良いかの、この著者らしく豊富な材料を駆使しながら、その難しさと要諦を示した書になっている。
読んで気づくのは、その後の書と同じように非常の多くの書物や事例を駆使して書くスタイルは同じだが、現役であるゆえに、悪戦苦闘しながら模索し、日本の外交が出来るだけうまくいくように、必死で錯綜していて、分からないことも多い中で、情報収集と分析と現実的な判断をする緊張感と現場の持つマグマの熱を感じる。
国によって価値観や文化や置かれている状態が違う。まず、そのことをよく前提と体得し、具体的に接しないと、思い込みで大変な勘違いをするという事から始めて、大きな世界的な動きも毎日毎日、色んな所で「すでに公にされているも」のから、1パーセントづつ拾い、それらを関連付けて考えると95%の情報が既に公になっていると、そういう情報を集め、分析している有能な人物がいる。地道な努力と小さなことも重要な情報だと感じ取れる感覚と感性(勘)を研ぎ澄ましていかなければならないという。重要なことも人が気づかず、分析・情報を上げても異論であれば、上司や大臣に無視される場合もが、ちゃんとそれを捉えている人がいる事実を例を挙げて書いている。
多くの現役の人が読んで損のない、現役外務官僚であった時に書いた書である。