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骨のフォークロア (シリーズ・にっぽん草子) 単行本 – 1988/2/1

4.0 5つ星のうち4.0 1個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 弘文堂 (1988/2/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1988/2/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 214ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4335570376
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4335570377
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 1個の評価

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藤井 正雄
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上位レビュー、対象国: 日本

2013年12月8日に日本でレビュー済み
虎は死して皮を残し、人は死して名を残すなどと申します。が、名を残せるのはよっぽど傑出してるか悪逆な人だけ。誰でも残せるのは遺体です。放置すればわずかな例外(屍蝋化など)はあるが普通は腐乱の果て骨になります。それをどうするかはご本人の関知するところでもどうできるわけもなく残された生者が処理します。その方法は民族、地域、時代、宗教によって一様ではなく様々な遺骸・霊魂・他界観に基づいて(現代国家では法律も遵守して)行われます。本書は古今東西のその事例を概観していますが、個人的に興味のあるのはごく普遍的で大真面目に行われている(た)方法でさえ部外者には奇っ怪なものがなかにはあることです。古代エジプトのミイラ作り(不死信仰)や現代アメリカのエンバーミング(死の否定)はその一例にすぎません。以下主要な事例と背景・思想(カッコ内)を列記します。アメリカの海上骨灰散布(安上がり)、ロンドンやハンブルグなどの骨灰大地散布(無名墓地、死者を拝まない習慣)、ガンジス川川底に荼毘不十分の遺骨がゴロゴロ(ヒンドゥー教に墓なし、荼毘で輪廻転生から離脱)、東南アジア・ニューギニア・中北部オーストラリア・東インド諸島・西アフリカなどの複葬を伴う骨の保存・崇拝、アマゾンヒバロ族の乾首、南スーダンやチベットの骨製楽器、ヨーロッパの髑髏盃(骨は霊魂乃至生命力の容器)、脳や骨を難病の特効薬とした戦前の事例多数(子孫繁栄をもたらす遺骨は病気も治す)、髑髏の本尊の製法(真言立川流)、キリスト・聖母・聖人の聖遺物の獲得、公開と崇拝(奇跡出現力あり)、パレルモ郊外の地下墓地やローマの骸骨寺、墓碑上の髑髏像(反宗教改革、死の黙想)、中尊寺藤原四代のミイラ(浄土教の極楽往生の表象)、出羽湯殿山系の即身仏(代受苦の修行者への信仰)、仏陀の骨(舎利)の分散、収納のための仏塔の建設、仏塔から墓碑の分化(仏教)、荼毘後の収骨、南西諸島の洗骨(白骨化で成仏、祖霊化)、高野山などへの納骨(大師・霊山信仰)、大阪一心寺などの骨仏練造(増大一方の納骨、無縁仏の供養手段)。これでもなかなかですが、例外的な事件、想像(創造)の産物である説話、民話、歌舞伎などにある骨にまつわる話となるといっそう無気味、陰惨なものがあります。なお、写真は1枚もありません。