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女性自衛官 キャリア、自分らしさと任務遂行 (光文社新書) 新書 – 2022/3/16

3.4 5つ星のうち3.4 14個の評価

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購入オプションとあわせ買い

圧倒的に男性が多く、「男性的」な構造が色濃く反映された組織に生きる「女性自衛官」。著者が自らの防衛省勤務経験を活かし、未だ全体の8%未満と超マイノリティである女性自衛官、中でも子育て経験のある幹部自衛官を対象にインタビューを実施。任務を遂行する上で抱える課題、出産や子育てでぶつかる壁、それをどう乗り越え壊してきたのか――そして、自分の仕事をどのようにとらえてキャリアを形成してきたのかを通じて、日本社会で働く女性が共通して直面する葛藤やキャリア形成の問題点をより鋭角的にあぶり出す。有事には「命を懸けてでもこの国を守る」と誓う母親たちが見出した、究極のワークライフバランスとは? 女性自衛官の生の声という資料を基に描いた、新・女性キャリア論。
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出版社より

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女性自衛官目次

商品の説明

著者について

●上野友子
東京都生まれ。2011年、防衛省に防衛事務官として入省(現在、内閣府出向中)。2020年、法政大学大学院キャリアデザイン学研究科修士課程修了。国家資格キャリアコンサルタント。

●武石恵美子
茨城県生まれ。お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士課程修了。博士(社会科学)。労働省(現厚生労働省)、ニッセイ基礎研究所、東京大学社会科学研究所助教授を経て、現在、法政大学キャリアデザイン学部教授。専門は人的資源管理論、女性労働論。『キャリア開発論』など著書多数。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 光文社 (2022/3/16)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2022/3/16
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 264ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4334045995
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4334045999
  • 寸法 ‏ : ‎ 10.7 x 1.3 x 17.2 cm
  • カスタマーレビュー:
    3.4 5つ星のうち3.4 14個の評価

著者について

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武石 恵美子
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2023年3月8日に日本でレビュー済み
「First Penguin」にはいろいろな評価がなされるもの。
本書はこれまで研究としてアプローチされることが無かった新しい分野へ、修士論文を元にかかれたものである。その内容に色々な評価があって当然だと思う。
私自身は、「国を守る」職務に就く女性とはどのような志と覚悟を持って職業選択しているのか?家庭を持った時の心持ちは、一般的なオフィスワーカーとは異なるのでろうか?緊急事態に陥った時、彼女らのWLBとはどのようなものになるのだろうか?など、一種の先入観を持って読んだ。
印象的であったのは、彼女らが選んだ職業の既存の性質と、彼女ら自身の中にあるジェンダー資質が葛藤している姿である。
その姿を見て、職業の性質に関わらず、使命感を持って職業選択した女性らが、家庭を持ち子どもを持っつと既存の「あるべき母親像」にとらわれるのは、全ての職において同じではないか、と感じた。
First Penguinとして最初にこの分野の女性の仕事と家庭の両立に取り組んだ研究を読む価値は十分にある。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年3月26日に日本でレビュー済み
女性自衛官のキャリア形成について考察した本であるが、対象となっている自衛官は全員、出産・育児の経験を持つ幹部職員に限定しているという点が特徴である。
 圧倒的な男社会である自衛隊という組織の中で彼女達が仕事と育児をどのように両立してきたか、あるいは人生の要所要所での壁を乗り越えてきたかが実感できる内容となっており誠に興味深い。
 自衛隊は、国の安全と独立を守り、災害派遣や国際貢献などあらゆる任務を的確に遂行しなければならない厳しい組織だ。自衛隊に持ち込まれる任務は、高度な頭脳と最高のチームワーク、正確な判断力なくしては職務を全うすることは望めない。
 彼女達のリアルな証言を読んで、自衛隊という組織の厳しさを見せつけられた思いがして胸が詰まりそうだった。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年6月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
キャリアとか、コミットメントとか、ライフイベントなど、カタカナ言葉の表している意味がよくわからなかった。特に「キャリア」については、時には経歴とも、昇進とも読み取れる。興味深く読んでいるのに、カタカナ言葉の使い方に気をつけてもらいたいと思った。日本語の本なのだから、日本語で表現できる言葉は日本語で表したほうがよいと思う。
 さて、内容である。本の題名と内容が合致している、読んでいて清々しい思いがした。作者のこの本を書こうと思った視点も良いと思う。
 私が題名に引かれてこの本を読もうと思ったのは、果たして女性自衛官なる者が男たちを率いて戦闘できるのか、ということと、それ以前に、女性の本能と相反するような、実際に敵と撃ち合うことのできるような胆力があるのだろうか、ということを知りたいと思ったからである。しかし、そういうことを納得させるようなことはこの本には書かれていない。だが、それを補ってあまりある内容であった。
 書かれているのは、自衛官としての覚悟や志、任務に対するひたむきさである。そのことは著者たちの女性自衛官との細微にわたる面談から知ることができ、先にも述べたが、清々しい思いがしたものだった。また、国を守るためには家族を犠牲にしなければならない、という覚悟を述べている自衛官もいて、思わず膝を叩いたものである。

 著者は、自衛隊で女性自衛官の占める割合が少ないと指摘するものの、ある程度以上に増えることは逆に男性自衛官が女性自衛官を補助しなければならない場面が出てくることもあり、本末転倒だ、と述べる。正しく冷静な分析である。このように著者は、女性自衛官の自衛隊への進出を単に女性の権利獲得と見ていないところも、この本を読ませるものがあった。興味深く読ませてもらった。
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