中国禅のパイオニア、馬祖の禅問答集「馬祖語録」を、平易な訳文
と大胆な解説で示してくれます。
禅の公案という性格からか、省略が多いため、行間を読む必要
があり、訳文だけでは判りづらいところがあります。
そこに、著者自身が試行錯誤しつつ、大胆に踏み込んで行く解説が
加わることで、俄然面白くなります。
それにしても、直ぐに手や足が飛んでくる世界だなぁ。
また、中国禅というものが、如何に老荘思想の影響を受けている
かが、よく判りました。
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はじめての「禅問答」 自分を打ち破るために読め! (光文社新書) 新書 – 2013/2/15
山田 史生
(著)
- 本の長さ222ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2013/2/15
- ISBN-104334037305
- ISBN-13978-4334037307
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商品の説明
出版社からのコメント
◆師の「むちゃぶり」に、
あなたはどう答えるか! ?
ギリギリの葛藤の中で、弟子は何を悟るのか?
中国禅の実質上の創始者「馬祖」による、
禅問答集の草分け『馬祖語録』をテキストに踏み出す、
禅問答への第一歩。
◆禅問答とは、辞書には
「1禅宗の僧がおこなう問答。2何を言っているのかわからない問答」とあり、
たいてい2の意味で(つまり悪口として)使われる。
しかし本書では1、つまり正真正銘の「禅問答」の、
さらにその草分けである『馬祖語録』を取り上げて、丁寧に読む。
馬祖とは中国禅のパイオニア。馬祖の語録が著されることで、
インド伝来の頭でっかちな禅は、禅宗となり、人々に広まっていった。
弟子と師の問答。弟子の反応を受けて師は、
親切にコメントしたかと思えば、いきなり平手打ちを食らわしたり、
踊りながら去っていったり。
読みながら、自らに揺さぶりをかけ、危うさを引き起こし、
それを乗りこえることが求められる……そんな禅問答37を掲載する。
【目次】
まえがき
第1章 あるがままの生活が「道」なのだ
第2章 坐ればいいってもんじゃない!
第3章 いつも自立した主体であれ!
第4章 自分の心こそが仏である
『馬祖語録』原文
あとがき
【著者プロフィール】
山田史生(やまだふみお)
1959年福井県生まれ。東北大学文学部卒業。
同大学大学院修了。博士(文学)。現在、弘前大学教育学部教授。
著書に『絶望しそうになったら道元を読め! 『正法眼蔵』の「現成公案」だけを熟読する』(光文社新書)、
『日曜日に読む『荘子』』『下から目線で読む『孫子』』(以上、ちくま新書)、
『受験生のための一夜漬け漢文教室』『孔子はこう考えた』(以上、ちくまプリマー新書)、
『門無き門より入れ 精読「無門関」』(大蔵出版)、
『脱世間のすすめ 漢文に学ぶもう少し楽に生きるヒント』(祥伝社)、
『中国古典「名言200」』(三笠書房)、など。
あなたはどう答えるか! ?
ギリギリの葛藤の中で、弟子は何を悟るのか?
中国禅の実質上の創始者「馬祖」による、
禅問答集の草分け『馬祖語録』をテキストに踏み出す、
禅問答への第一歩。
◆禅問答とは、辞書には
「1禅宗の僧がおこなう問答。2何を言っているのかわからない問答」とあり、
たいてい2の意味で(つまり悪口として)使われる。
しかし本書では1、つまり正真正銘の「禅問答」の、
さらにその草分けである『馬祖語録』を取り上げて、丁寧に読む。
馬祖とは中国禅のパイオニア。馬祖の語録が著されることで、
インド伝来の頭でっかちな禅は、禅宗となり、人々に広まっていった。
弟子と師の問答。弟子の反応を受けて師は、
親切にコメントしたかと思えば、いきなり平手打ちを食らわしたり、
踊りながら去っていったり。
読みながら、自らに揺さぶりをかけ、危うさを引き起こし、
それを乗りこえることが求められる……そんな禅問答37を掲載する。
【目次】
まえがき
第1章 あるがままの生活が「道」なのだ
第2章 坐ればいいってもんじゃない!
第3章 いつも自立した主体であれ!
第4章 自分の心こそが仏である
『馬祖語録』原文
あとがき
【著者プロフィール】
山田史生(やまだふみお)
1959年福井県生まれ。東北大学文学部卒業。
同大学大学院修了。博士(文学)。現在、弘前大学教育学部教授。
著書に『絶望しそうになったら道元を読め! 『正法眼蔵』の「現成公案」だけを熟読する』(光文社新書)、
『日曜日に読む『荘子』』『下から目線で読む『孫子』』(以上、ちくま新書)、
『受験生のための一夜漬け漢文教室』『孔子はこう考えた』(以上、ちくまプリマー新書)、
『門無き門より入れ 精読「無門関」』(大蔵出版)、
『脱世間のすすめ 漢文に学ぶもう少し楽に生きるヒント』(祥伝社)、
『中国古典「名言200」』(三笠書房)、など。
登録情報
- 出版社 : 光文社 (2013/2/15)
- 発売日 : 2013/2/15
- 言語 : 日本語
- 新書 : 222ページ
- ISBN-10 : 4334037305
- ISBN-13 : 978-4334037307
- Amazon 売れ筋ランキング: - 190,298位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年7月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とてもきれいな良い本でした。迅速に送品していただき有り難うございました。
2014年9月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
禅問答を神秘的にとらえることなく、禅者の日常生活から解き明かしている。本当は、こういう問答だったんだろうなと思わせる本である。
2020年7月5日に日本でレビュー済み
中国禅の雄、馬祖道一大師の語録集『馬祖語録』を豊富に引用して、禅問答というものを初学者向けに概観させる新書版「散策地図」の本書だが、巻末に引用語録の原文(漢文)を収録しており、本文の現代語訳、訓読文との対照学習も可能である。
本書で禅問答の肩慣らしを済ませてから、次に興味のある方は『趙州録』や『臨済録』『洞山録』など他の禅匠語録に進むのが良い。同じ著者の『龐居士の語録』では、プロ対セミプロの風変わりな禅問答勝負が楽しめる。
本格志向者には『一日一禅』『無門関を読む』などの公案入門書がお薦めだ。私のように注釈しか載らない『碧巌録』や『祖堂集』にいきなり挑戦すると、火傷(苦心惨憺)するから避けた方がいい。無謀は止め、段階を踏むのが賢明だ。
気に入った禅問答や禅語をWordやExcelに溜めて、自分なりに整理通釈して理解できれば、邪道だとか稚戯に等しいと言われようが、逸話(禅問答)に学ぶ人間活学の端緒としてはそれで良いと思う。
実践修行を重んじる禅道の見地からは、坐禅を組まない(身心修養を伴わない)座学などお話にならぬだろうが、生活するうえでの智慧、精神安定に資する心の糧を禅の歴史や禅問答に看て取ることは何ら悪いことではないと思う。
情報や知識を得ることは容易い。しかし、それらを役立てる智慧や創意工夫、勇気、友誼、慈愛、慈善などの実践力を身につけることは難しい。本邦の古人も同じ主旨のことを述べている。
況(ま)してや慈悲心や他利行などの発心発露は至難の業だ。それを実践した禅者に指南を受ける(生き様を学ぶ)のは、極めて刺激的で有益この上もない。
本書で禅問答の肩慣らしを済ませてから、次に興味のある方は『趙州録』や『臨済録』『洞山録』など他の禅匠語録に進むのが良い。同じ著者の『龐居士の語録』では、プロ対セミプロの風変わりな禅問答勝負が楽しめる。
本格志向者には『一日一禅』『無門関を読む』などの公案入門書がお薦めだ。私のように注釈しか載らない『碧巌録』や『祖堂集』にいきなり挑戦すると、火傷(苦心惨憺)するから避けた方がいい。無謀は止め、段階を踏むのが賢明だ。
気に入った禅問答や禅語をWordやExcelに溜めて、自分なりに整理通釈して理解できれば、邪道だとか稚戯に等しいと言われようが、逸話(禅問答)に学ぶ人間活学の端緒としてはそれで良いと思う。
実践修行を重んじる禅道の見地からは、坐禅を組まない(身心修養を伴わない)座学などお話にならぬだろうが、生活するうえでの智慧、精神安定に資する心の糧を禅の歴史や禅問答に看て取ることは何ら悪いことではないと思う。
情報や知識を得ることは容易い。しかし、それらを役立てる智慧や創意工夫、勇気、友誼、慈愛、慈善などの実践力を身につけることは難しい。本邦の古人も同じ主旨のことを述べている。
況(ま)してや慈悲心や他利行などの発心発露は至難の業だ。それを実践した禅者に指南を受ける(生き様を学ぶ)のは、極めて刺激的で有益この上もない。