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エントロピー (物理学One Point 1) 単行本 – 1979/1/1

5.0 5つ星のうち5.0 4個の評価

熱力学の理解のために必要なエントロピーについて、高校生でも理解できるよう平易に記述。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 共立出版 (1979/1/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1979/1/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 120ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4320031466
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4320031463
  • カスタマーレビュー:
    5.0 5つ星のうち5.0 4個の評価

カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2018年1月29日に日本でレビュー済み
エントロピーの解説書としてブルーバックスの"エントロピーと何か"という書籍があります.
これは,できるだけ数式を用いないようにしながら,エントロピーとはどういう物なのかを
物理的なエントロピー,情報的なエントロピーなどを解説している.
この本は,初等物理の範囲で説明をした後,統計力学でエントロピーを説明する準備をして
分配関数などを導出して,分布関数とエントロピーを結ぶ,ボルツマンの原理を説明する.
その後,物性から,強磁性や融解,ゴム弾性などの例を簡潔に説明.
最後に,情報でのエントロピーを解説している.
個人的には,1章の2体の衝突問題からエネルギーの等分配則を説明するところ,
5章のエントロピー的な力としてのゴム弾性,6章のマクスウェルの悪魔の話しが面白かった.
2体の衝突問題の結果を平均すると,簡単にエネルギー等分配則が説明できる.
(証明では無いと思うが)気体分子運動論では,壁の圧力や気体の温度を説明している
のを教科書などで見かけたと思っていたが,エネルギー等分配則の説明はあまり見たことがなかったので参考になった.
エントロピー的な力は意外にも熱力学第1法則(エネルギー保存則)とエントロピーの定義から簡単に
導出できるところが興味深かった.それをゴム弾性に持って行くにはゴムのポアソン比の話しなど
もう少し準備が必要なように感じたが,それでも大筋は理解でき面白かった.
マクスウェルの悪魔の話しは,実際にそんな悪魔がいたらという仮定で
粒子の速度を測るのに,エネルギーが必要になること,そのため結果的に悪魔に
エントロピーが移るだけで悪魔がエントロピーで劣化してしまい,限界以降は扉を開けなくなることが式も
用いて説明されていて興味深い.
エントロピーとは,熱力学的にはエネルギーの有用性とも表現できるのであるが(エントロピーが小さいほど有用性が高い)
その観点での話しはあまりなかったように思う.情報でのエントロピーは高い方が有用なので(滅多に起きない情報の方が価値が高い)
このあたりで,エントロピーと同じ形式を用いているが,このあたりに違いがあると思うが私にはうまく説明できない.
基本的には,2章と3章は熱力学,1章が気体分子運動論で4章が統計力学,5章が物性への応用(物性での例),6章が情報との兼ね合い.
という内容で大変わかりやすく数式で説明してあるので,雰囲気でわかるという事ではなく
本当に理解できるという点で良かったと思います.
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年8月7日に日本でレビュー済み
この本は「物理学One Point」シリーズの1巻目で、物性理論専攻でいらした故小出昭一郎博士の小冊子である。高校生でも熱意のある人なら理解できるように著されている。お話だけの啓蒙書ではないので数式は出てくる(偏微分も少々)が式なしには理解はできないし、著者もそのおつもりで書かれた。目次の概略は、1.物質と熱運動。2.熱力学の2大法則。3.マクロに見たエントロピー。4.エントロピーと確率。5.エントロピーと秩序。6.エントロピーと情報。以上である。最近の純啓蒙書に載っている話題はほとんどない、6.で、生命とネゲントロピー、シュレディンガー著「生命とは何か」に触れる程度である。著者は、熱力学と統計力学をこのような小冊子では述べられないことを最初にことわっている。たとえば、エントロピーと生命に触れようとすれば、非線形非平衡系の熱力統計力学に話が及ぶ、これは難解でこのシリーズの話題ではない。これは本著の目的「エントロピー」という、物理学の難所を突破する手助けをしようという著者の考えから大きく外れるし、小冊子では不可能。お読みになるのなら、この目的を忘れずに、計算を欠かさずに実行され読み進まれれば、そもそものエントロピーの概念が得られよう。教科書では足りないところをおぎなってくれると思います。”エントロピー“の意味が分かってきただけでも十分です。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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