正直にいえば、いささか期待外れだった。
世代論が誕生した歴史的経緯のくだりは興味深いが、それを
別とすれば、大正青年から脱ゆとり世代まで、若者がどのよう
に形容されてきたかを手際よくまとめた各世代論に過ぎない。
タイトルにある「正体」が何なのか、そして「なぜ」なのか、
いずれの答えも、残念ながら明確ではない。
世代論が歴史的な産物に過ぎないならば、世代論を仕掛け
ているのはだれなのか(マスコミ?)、なぜ受け入れられて
いるのか(単一民族の中で差異化を図りたいという願望?)。
あるいは、「団塊」世代が退職後もひとつの世代として、
その嗜好や考え方が取り上げられることや、40代の就職氷河期
世代の引きこもりやニートが社会問題であることを考えれば、
世代論は単に若者論だけとは言い切れないのではないか。
むしろこれらの疑問が深まった一冊だが、各時代が若者を
どのようにカテゴライズしてきたかという社会通史としては
面白い読み物だった。
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「世代」の正体: なぜ日本人は世代論が好きなのか (河出ブックス) 単行本(ソフトカバー) – 2014/12/12
長山 靖生
(著)
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「今どきの若者は……」──なぜ私たちはこんなにも「世代論」を語るのか。
大正青年から焼け跡、団塊、バブル、脱ゆとりまで、「世代」をとおして
明治後期以降を通覧する画期的日本社会論。
【目次】
序 章 「世代」は社会を揺るがす
第1章 「大正青年」──軽い若者と厳格な父
第2章 階層、党派、地域の格差──「世代論」以前の時代
第3章 大正生まれから焼け跡まで──戦前・戦中・戦後という断層
第4章 「戦後」という言葉が生きていた時代──二度の安保闘争と高度経済成長
第5章 シラケ世代──一億総中流時代の若者たち
第6章 バブルな経済とオタクな文化
第7章 「決められない」九〇年代と「決めつける」ゼロ年代
あとがきに代えて──語り合うための世代論へ
大正青年から焼け跡、団塊、バブル、脱ゆとりまで、「世代」をとおして
明治後期以降を通覧する画期的日本社会論。
【目次】
序 章 「世代」は社会を揺るがす
第1章 「大正青年」──軽い若者と厳格な父
第2章 階層、党派、地域の格差──「世代論」以前の時代
第3章 大正生まれから焼け跡まで──戦前・戦中・戦後という断層
第4章 「戦後」という言葉が生きていた時代──二度の安保闘争と高度経済成長
第5章 シラケ世代──一億総中流時代の若者たち
第6章 バブルな経済とオタクな文化
第7章 「決められない」九〇年代と「決めつける」ゼロ年代
あとがきに代えて──語り合うための世代論へ
- 本の長さ256ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2014/12/12
- ISBN-104309624782
- ISBN-13978-4309624785
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商品の説明
著者について
1962年、茨城県生まれ。評論家。歯科医の傍ら、近代日本の文化史・思想史から、
文芸評論や現代社会論まで、幅広く執筆活動を行っている。
『日本SF精神史』(河出ブックス)
で日本SF大賞・星雲賞ダブル受賞。
文芸評論や現代社会論まで、幅広く執筆活動を行っている。
『日本SF精神史』(河出ブックス)
で日本SF大賞・星雲賞ダブル受賞。
登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (2014/12/12)
- 発売日 : 2014/12/12
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 256ページ
- ISBN-10 : 4309624782
- ISBN-13 : 978-4309624785
- Amazon 売れ筋ランキング: - 552,209位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 4,804位社会一般関連書籍
- カスタマーレビュー:
著者について
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