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現代アートとは何か 単行本(ソフトカバー) – 2018/3/24
小崎哲哉
(著)
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◉[書籍紹介]
現代アートを司るのは、いったい誰なのか?
世界的企業のトップや王族などのスーパーコレクター、暗躍するギャラリスト、資本主義と微妙な距離を保つキュレーター、存在感を失いつつも反撃を試みる理論家、そして新たな世界秩序に挑むアーティストたち……。日本からはなかなか見えてこない、グローバル社会における現代アートの常識(ルール)=本当の姿(リアル)を描きつつ、なぜアートがこのような表現に至ったのか、そしてこれからのアートがどのように変貌してゆくのかを、本書は問う。
さらに、これら現代アートの「動機」をチャート化した「現代アート採点法」によって、「難解」と思われがちなアート作品が目からウロコにわかりはじめるだろう。
アートジャーナリズムの第一人者による、まったく新しい現代アート入門。
◉[推薦]浅田彰 氏
多文化主義が多様な価値を生み出す一方、それらを通約するものといえばグローバルなアート・マーケットにおける価格しかない——そんな現状を打破するために必要なのは、批評の再生だ。
ただの情報コラムではない。勉強の成果をひけらかすための小難しい論文でもない。アートの理論や歴史から経済や社会の現実までを横断する真の意味でジャーナリスティックな批評。
『現代アートとは何か』は、そういうジャーナリスティックな批評のベースとなる最良のガイドブックである。
◉[本文より]
本書では、現代アートの価値と価格を決めている人々、つまり狭義のアートワールドの構成メンバーを紹介し、併せて「現代アートとは何か」を考えてゆく。輪郭の曖昧なその集合体が現代アートの価値を決めている。それが正当なことなのか、彼らにその権利があるかどうかは読み進めるうちにわかっていただけると思う。そのときには、「現代アートの価値とは何か」という大仰な問いの答も、自ずと明らかになっているはずだ。
◉[目次]
序章 ヴェネツィア・ビエンナーレ——水の都に集まる紳士と淑女
I マーケット——獰猛な巨竜の戦場
II ミュージアム——アートの殿堂の内憂外患
III クリティック——批評と理論の危機
IV キュレーター——歴史と同時代のバランス
V アーティスト——アート史の参照は必要か?
VI オーディエンス——能動的な解釈者とは?
VII 現代アートの動機
VIII 現代アート採点法
IX 絵画と写真の危機
終章 現代アートの現状と未来
現代アートを司るのは、いったい誰なのか?
世界的企業のトップや王族などのスーパーコレクター、暗躍するギャラリスト、資本主義と微妙な距離を保つキュレーター、存在感を失いつつも反撃を試みる理論家、そして新たな世界秩序に挑むアーティストたち……。日本からはなかなか見えてこない、グローバル社会における現代アートの常識(ルール)=本当の姿(リアル)を描きつつ、なぜアートがこのような表現に至ったのか、そしてこれからのアートがどのように変貌してゆくのかを、本書は問う。
さらに、これら現代アートの「動機」をチャート化した「現代アート採点法」によって、「難解」と思われがちなアート作品が目からウロコにわかりはじめるだろう。
アートジャーナリズムの第一人者による、まったく新しい現代アート入門。
◉[推薦]浅田彰 氏
多文化主義が多様な価値を生み出す一方、それらを通約するものといえばグローバルなアート・マーケットにおける価格しかない——そんな現状を打破するために必要なのは、批評の再生だ。
ただの情報コラムではない。勉強の成果をひけらかすための小難しい論文でもない。アートの理論や歴史から経済や社会の現実までを横断する真の意味でジャーナリスティックな批評。
『現代アートとは何か』は、そういうジャーナリスティックな批評のベースとなる最良のガイドブックである。
◉[本文より]
本書では、現代アートの価値と価格を決めている人々、つまり狭義のアートワールドの構成メンバーを紹介し、併せて「現代アートとは何か」を考えてゆく。輪郭の曖昧なその集合体が現代アートの価値を決めている。それが正当なことなのか、彼らにその権利があるかどうかは読み進めるうちにわかっていただけると思う。そのときには、「現代アートの価値とは何か」という大仰な問いの答も、自ずと明らかになっているはずだ。
◉[目次]
序章 ヴェネツィア・ビエンナーレ——水の都に集まる紳士と淑女
I マーケット——獰猛な巨竜の戦場
II ミュージアム——アートの殿堂の内憂外患
III クリティック——批評と理論の危機
IV キュレーター——歴史と同時代のバランス
V アーティスト——アート史の参照は必要か?
VI オーディエンス——能動的な解釈者とは?
VII 現代アートの動機
VIII 現代アート採点法
IX 絵画と写真の危機
終章 現代アートの現状と未来
- 本の長さ448ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2018/3/24
- 寸法13.1 x 2.8 x 18.9 cm
- ISBN-104309279295
- ISBN-13978-4309279299
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商品の説明
著者について
小崎哲哉(おざき・てつや)
1955年、東京生まれ。京都在住。ウェブマガジン『REALKYOTO』発行人兼編集長。京都造形芸術大学大学院学術研究センター客員研究員。同大学舞台芸術研究センター主任研究員。2002年、20世紀に人類が犯した愚行を集めた写真集『百年の愚行』を企画編集し、03年には和英バイリンガルの現代アート雑誌『ARTiT』を創刊。13年にはあいちトリエンナーレ2013のパフォーミングアーツ統括プロデューサーを担当し、14年に『続・百年の愚行』を執筆・編集した。
1955年、東京生まれ。京都在住。ウェブマガジン『REALKYOTO』発行人兼編集長。京都造形芸術大学大学院学術研究センター客員研究員。同大学舞台芸術研究センター主任研究員。2002年、20世紀に人類が犯した愚行を集めた写真集『百年の愚行』を企画編集し、03年には和英バイリンガルの現代アート雑誌『ARTiT』を創刊。13年にはあいちトリエンナーレ2013のパフォーミングアーツ統括プロデューサーを担当し、14年に『続・百年の愚行』を執筆・編集した。
登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (2018/3/24)
- 発売日 : 2018/3/24
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 448ページ
- ISBN-10 : 4309279295
- ISBN-13 : 978-4309279299
- 寸法 : 13.1 x 2.8 x 18.9 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 124,802位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 8,541位アート・建築・デザイン (本)
- - 27,882位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年9月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2010年代のベネチア・ビエンナーレへの批判から、現代アートを構成する諸要素を広い視点で語っている。いわゆる入門書ではないので、有名な作家や大まかな美術史の流れに関してなど、最低限の知識は必要かもしれない。
2023年11月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
現代アートの評論は詭弁ばかり。この筆者は間違い有りません。とてもわかり易く情報量も多く分析も普遍本質的だと思います。
2024年5月20日に日本でレビュー済み
冒頭のゴシップじみた話題ですでにほぼ現代アートの本質は見えてきた。巨大企業のバックアップで開催される芸術祭で、反資本主義のキュレーターが企画した、収容所での犠牲者と思しき女性の写真の置かれた部屋で”資本論”の朗読が続く。そして、その作家は評価を高め巨額の報酬を得る。そこには、ハイアートに興味のあるエリートや成功者しか来ないから、当の犠牲者や被抑圧者、労働者には決して、それは届かない。そもそも、資本論を朗読したら全部読むにはどれくらいかかると思うのか?どうせ観客は数分しかいないのだから、内容など伝わらないし、そもそも資本論ですと言われなければ何の本かわかるわけはない。資本論という書物自体小馬鹿にしている人でなければ、こんなことは考えない。作家は資本論を読んだのか?
この手の話が延々と続く。例えば”関係性の美学”に基づくある作家のインスタレーションではギャラリーを訪れると何も展示物はなく、作家が自身の故郷のタイカレーをふるまってくれるのだ、これに金を払うのは、酔狂な金もちだけだろう。著者によれば白人の街NYの高級ギャラリーでタイのスパイスの香りを漂わすのが境界を超えるハイアートなのだそうだ。あるいは、牛の内臓が見える切断された死体のホルマリン漬けで名を成した作家は、この本の刊行後のことだが、横山大観風の桜の絵を日本で展覧している。最初からこれで行ったら、巨万の富は得られなかっただろう。人は変わるから、許容する人もいるだろうが、では最初のセンセーショナルな作品は本気だったのか?それから、自分の大小の排泄物の展示とかも狂気の沙汰ではないか?どんなものにも頭の良い人は理屈をつけられるだろうし、本書の著者も人間性の真実とか、社会のタブーに挑戦とか言っているが、アートワールドのお墨付きがなければ赤の他人の排泄物をありがたがって見に行くだろうか?バカじゃないのか?
村上隆は自分で綺麗なものも描くし、まだマシな方だったと気付かされた。ここで触れられている全てがダメとは言わないし、中には良いものもあると思うが、アートワールドなるもの自体がいかがわしいので、素直に良いという気になれない。著者によれば全ての現代アートはデュシャンに淵源があると書いているが、評者も悪い意味でそう思う。悪ふざけや政治的主張も大概だと思うのだ。本当に政治的主張をしたいなら、直接に政治闘争の場に進むべきで、それを金儲けや立身出世のタネにするのは良くない、と考える。
なお、現代アート周辺への揶揄に満ちた映画”ザ・スクエア”を鑑賞すれば、適度な悪意に満ちたアートパフォーマンスを快適に消費するエリート連が、度がすぎたパフオーマンスに困惑する悪意に満ちた描写はなかなか痛快(ただし観客をげんなりさせる効果もあり)だったことを書き添えておく。
この手の話が延々と続く。例えば”関係性の美学”に基づくある作家のインスタレーションではギャラリーを訪れると何も展示物はなく、作家が自身の故郷のタイカレーをふるまってくれるのだ、これに金を払うのは、酔狂な金もちだけだろう。著者によれば白人の街NYの高級ギャラリーでタイのスパイスの香りを漂わすのが境界を超えるハイアートなのだそうだ。あるいは、牛の内臓が見える切断された死体のホルマリン漬けで名を成した作家は、この本の刊行後のことだが、横山大観風の桜の絵を日本で展覧している。最初からこれで行ったら、巨万の富は得られなかっただろう。人は変わるから、許容する人もいるだろうが、では最初のセンセーショナルな作品は本気だったのか?それから、自分の大小の排泄物の展示とかも狂気の沙汰ではないか?どんなものにも頭の良い人は理屈をつけられるだろうし、本書の著者も人間性の真実とか、社会のタブーに挑戦とか言っているが、アートワールドのお墨付きがなければ赤の他人の排泄物をありがたがって見に行くだろうか?バカじゃないのか?
村上隆は自分で綺麗なものも描くし、まだマシな方だったと気付かされた。ここで触れられている全てがダメとは言わないし、中には良いものもあると思うが、アートワールドなるもの自体がいかがわしいので、素直に良いという気になれない。著者によれば全ての現代アートはデュシャンに淵源があると書いているが、評者も悪い意味でそう思う。悪ふざけや政治的主張も大概だと思うのだ。本当に政治的主張をしたいなら、直接に政治闘争の場に進むべきで、それを金儲けや立身出世のタネにするのは良くない、と考える。
なお、現代アート周辺への揶揄に満ちた映画”ザ・スクエア”を鑑賞すれば、適度な悪意に満ちたアートパフォーマンスを快適に消費するエリート連が、度がすぎたパフオーマンスに困惑する悪意に満ちた描写はなかなか痛快(ただし観客をげんなりさせる効果もあり)だったことを書き添えておく。
2021年11月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本のタイトル「現代アートとは何か」がまさに知りたいことだったので読みました。
しっかり「現代アートとは何か」を答えている本です。それだけでも大きな価値がありました。
現代アート作品に対する定義や評価方法も細かく論理的に記載されていて、ある種の教科書として活用する事も可能かと思います。現代アートについてこれ以上の有益な本は今のところなさそうだなと感じました。
ただ、知りたい事はかなり中盤以降からで、前半はアート業界についての内容ばかりでした。
現代アートを知るには業界の構造を知らなければいけないという事だと思いますが。
様々な著名作家、著名人による現代アートに対しての考え方が記載されて非常に役立ちました。ただ、多くの内容を少しずつ記載しているだけに理解に戸惑う箇所もありました。リヒターなどは、もっと深掘りした内容が読みたかったが、そこは今後リヒターに関する本を読む楽しみが増えたという事で。
欲を言えば、もう少し平易な言葉で書いて欲しかった。あえて難しい言葉で書くことで教科書的な印象は生み出せるが、読む人間は求めているのだろうか...。
あと、話が逸れてタイトルの答えに到達せずに終わる章もいくつかあったように思います。これがなければもっと現代アートとは?というテーマにフォーカスした素晴らしい本になったと思うと残念です。
でも本の内容を自分で体系的に整理したり、繰り返し読むことで理解も深まる本だと思うので、これからも読み返したいと思います。
しっかり「現代アートとは何か」を答えている本です。それだけでも大きな価値がありました。
現代アート作品に対する定義や評価方法も細かく論理的に記載されていて、ある種の教科書として活用する事も可能かと思います。現代アートについてこれ以上の有益な本は今のところなさそうだなと感じました。
ただ、知りたい事はかなり中盤以降からで、前半はアート業界についての内容ばかりでした。
現代アートを知るには業界の構造を知らなければいけないという事だと思いますが。
様々な著名作家、著名人による現代アートに対しての考え方が記載されて非常に役立ちました。ただ、多くの内容を少しずつ記載しているだけに理解に戸惑う箇所もありました。リヒターなどは、もっと深掘りした内容が読みたかったが、そこは今後リヒターに関する本を読む楽しみが増えたという事で。
欲を言えば、もう少し平易な言葉で書いて欲しかった。あえて難しい言葉で書くことで教科書的な印象は生み出せるが、読む人間は求めているのだろうか...。
あと、話が逸れてタイトルの答えに到達せずに終わる章もいくつかあったように思います。これがなければもっと現代アートとは?というテーマにフォーカスした素晴らしい本になったと思うと残念です。
でも本の内容を自分で体系的に整理したり、繰り返し読むことで理解も深まる本だと思うので、これからも読み返したいと思います。
2021年12月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「現代アートとは何か」…もう今更の疑問かもしれないが、それでも尚、その答えを中々見出せずにいる方も多いだろうし、何を隠そう私もその一人である。
本書は、そんな“現代アート”初心者の為の一冊であり、読了すれば“現代アート”が如何にして生まれ、如何に展開して来たかが解ると同時に、その原動力や時代背景、更には「今、アートには何が求められるか」という根源をも探り当てる事が出来るであろう。
正しく“現代アート”の基本を知る上では欠かせない一冊である。
さて、本書は序章「ヴェネツィア・ヴィエンナーレ」を皮切りに、現代アートを「マーケット」「美術館」「批評」「キュレーター」「アーティスト」「オーディエンス(鑑賞者ではなく、敢えてオーディエンスという言葉を使用しているのには興味を惹かれる)」それぞれの切り口で論じた後で、新しいアートが生まれた動機や背景を読み解いて行く。
因みに本書では具体的なアーティストと様々な作品を扱っているが、取り分けデュシャン《泉》を一つの転換期として注目しているのは意義深い。
勿論、現代アートに慣れ親しんでいる方にとっては「今更…」という感じではあるだろうが、この作品が今までの“美術”と何が違うのか、そして過去の美術を“アート”という形に昇華する事が出来たのは何故なのかという点を重点的に解説しているので、ここに“現代アートは何か”が凝縮されていると言っても過言ではないだろう。
その他、やや主観的ではあるものの代表的な作品を鋭い視点で採点しているのも面白い試みであるし、更にはこの採点に関連付けて、嘗ては美術/芸術の中心的な役割を担っていた筈の絵画や写真が現代では危機的な状況にある事に言及している点も、現代アートのあり方や変化を知る上では非常に重要であった。
また、現代アートを考える上では避けて通れない、政治的、或いは思想的なメッセージに鋭く切り込んで行く姿勢も快活であり、ただ鑑賞して「美しい」と感じる“美術”の時代が終わり、今では美醜という枠組みを超え、作者の強い訴え…更にはそれを感じ、考えるオーディエンスがあってこその“アート”の時代である事を実感した次第である。
現代アートを好まない人達からは「奇を衒っている」だけという意見もあるかもしれない…いや、実は私自身も学生時代からオーソドックスな“美術”を好んで来たので、現代アートに向き合わなければならない授業や課題は結構「敷居が高い」と感じていた。
現代アートを理解出来る人達は「住む世界が違う」…と。
だが、本書を読んで、意外にも現代アートが身近にある事が解った上に、その魅力も十分に理解出来たように思うので、そのハードルが一気に下がった思いである。
「現代アートは難しい」と決め付けて拒否反応がある方にこそ読んで頂きたい力作。
本書を読めば、素直に現代アートの魅力を知る事が出来るであろう。
本書は、そんな“現代アート”初心者の為の一冊であり、読了すれば“現代アート”が如何にして生まれ、如何に展開して来たかが解ると同時に、その原動力や時代背景、更には「今、アートには何が求められるか」という根源をも探り当てる事が出来るであろう。
正しく“現代アート”の基本を知る上では欠かせない一冊である。
さて、本書は序章「ヴェネツィア・ヴィエンナーレ」を皮切りに、現代アートを「マーケット」「美術館」「批評」「キュレーター」「アーティスト」「オーディエンス(鑑賞者ではなく、敢えてオーディエンスという言葉を使用しているのには興味を惹かれる)」それぞれの切り口で論じた後で、新しいアートが生まれた動機や背景を読み解いて行く。
因みに本書では具体的なアーティストと様々な作品を扱っているが、取り分けデュシャン《泉》を一つの転換期として注目しているのは意義深い。
勿論、現代アートに慣れ親しんでいる方にとっては「今更…」という感じではあるだろうが、この作品が今までの“美術”と何が違うのか、そして過去の美術を“アート”という形に昇華する事が出来たのは何故なのかという点を重点的に解説しているので、ここに“現代アートは何か”が凝縮されていると言っても過言ではないだろう。
その他、やや主観的ではあるものの代表的な作品を鋭い視点で採点しているのも面白い試みであるし、更にはこの採点に関連付けて、嘗ては美術/芸術の中心的な役割を担っていた筈の絵画や写真が現代では危機的な状況にある事に言及している点も、現代アートのあり方や変化を知る上では非常に重要であった。
また、現代アートを考える上では避けて通れない、政治的、或いは思想的なメッセージに鋭く切り込んで行く姿勢も快活であり、ただ鑑賞して「美しい」と感じる“美術”の時代が終わり、今では美醜という枠組みを超え、作者の強い訴え…更にはそれを感じ、考えるオーディエンスがあってこその“アート”の時代である事を実感した次第である。
現代アートを好まない人達からは「奇を衒っている」だけという意見もあるかもしれない…いや、実は私自身も学生時代からオーソドックスな“美術”を好んで来たので、現代アートに向き合わなければならない授業や課題は結構「敷居が高い」と感じていた。
現代アートを理解出来る人達は「住む世界が違う」…と。
だが、本書を読んで、意外にも現代アートが身近にある事が解った上に、その魅力も十分に理解出来たように思うので、そのハードルが一気に下がった思いである。
「現代アートは難しい」と決め付けて拒否反応がある方にこそ読んで頂きたい力作。
本書を読めば、素直に現代アートの魅力を知る事が出来るであろう。
2018年11月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
センスとテンポのよい文章は読んでいて心地が良い。
現代アートは、退屈な日常に刺激をぶち込むにはもってこいである。
現代アートが分からない、難しい、と端から遠ざかる人は、きっと真面目くさって感度が鈍っているのだろう。
(昔は私もそうだった)
アートに正解など存在しないし、アートは生き物なのだから。
本書は現代アートの知識0でも楽しめる内容である。
現代アートは、退屈な日常に刺激をぶち込むにはもってこいである。
現代アートが分からない、難しい、と端から遠ざかる人は、きっと真面目くさって感度が鈍っているのだろう。
(昔は私もそうだった)
アートに正解など存在しないし、アートは生き物なのだから。
本書は現代アートの知識0でも楽しめる内容である。