サッカーに関し、1人の少年の実感、行動、考え、プレーを通して
自分の人生を賭けて求めるものを戦い、勝ち得る過程が
現実性を確保したうえで生々しく描写されている。
現実性の確保があるので、この本を読んでいて
先を読み進めたい、読んで感動を感じることができるのではないだろうか。
自分は、そうだった。
レベルの低い環境を飛び出し、
レベルの高い環境でレベルアップしている人間というのは、
読者の中でもいると思う。(私自身も、そう。)
そういう人にこそ、読んで有益だと推奨します。
共通する実感が描写され、
自分自身で体験しているので、共感して読み進められます。
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龍時 01-02 文春文庫 (文春文庫 の 12-1) 文庫 – 2004/7/9
野沢 尚
(著)
スペインとの親善試合で世界の壁を感じた無名の高校生リュウジは単身スペインに渡ることに。家族との葛藤や友情を描いた青春小説
- 本の長さ426ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2004/7/9
- ISBN-104167687011
- ISBN-13978-4167687014
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2004/7/9)
- 発売日 : 2004/7/9
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 426ページ
- ISBN-10 : 4167687011
- ISBN-13 : 978-4167687014
- Amazon 売れ筋ランキング: - 203,255位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年11月20日に日本でレビュー済み
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サッカーはまあまあ好きですが、この作品は
「少年・少女」を経験したことのある人ならだれでも共感できます。
あと読んでるだけでスペインの風を感じるくらいの旅情もすごい。
「少年・少女」を経験したことのある人ならだれでも共感できます。
あと読んでるだけでスペインの風を感じるくらいの旅情もすごい。
2015年7月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
スポーツ系の小説が好きで、探していたところこの小説に出会い、読み始めたのですが、一気にのめり込んで読んでしまいました。
私自身サッカー経験はないのですが、内容がかなり細かいところまで描かれているように感じられ、サッカー経験者の人はさらにおもしろく見れるのではないかと思います。
私自身サッカー経験はないのですが、内容がかなり細かいところまで描かれているように感じられ、サッカー経験者の人はさらにおもしろく見れるのではないかと思います。
2019年11月1日に日本でレビュー済み
よくあるサッカー漫画のように試合中のキャラクターの動きを彼らのスペシャルな部分だけを描くのではなく、それ以外のプレーも多く描いているので、先が読めなくなる場面が多く最後まで楽しめた。主人公への感情移入度を評価に入れるべきかどうかは悩むところですが僕はあまり好きになれなかったです。一番好きなリュウジの妹のことを想像しようとするとなぜかバルセロナのクライファールトの左腕が彼女を抱いている。こういう逆境を何度も乗り越えたのでしょうか、リュウジは。
2011年6月9日に日本でレビュー済み
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たぶんJリーグ発足当時にでた作品です、まだネットも発達していなくて次回作を心待ちにしていました。だから国会図書館まで探しに行った記憶がありますね、、、そんな折の自殺ニュースでした、、その後の活躍を見てみたかった、、、たしか共同著者がいたような、、合掌
2006年3月31日に日本でレビュー済み
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読み進めていくうちに、久々にサッカーが、(しかも真剣勝負の)どんどんやりたくなってくるような、いてもたってもいられなくなるような気持ちになってきます。もう少し早く、たとえば中学生の頃にこの小説に出会っていたなら、もう少し、レベルの高い次元でのサッカーができたような・・・。と自分の能力を棚に上げて思ってしまうような小説です。
2005年12月29日に日本でレビュー済み
史上最高のサッカー小説だ。
こんなにおもしろいサッカーの小説を読んだことがない。
サッカーはライブが一番だ。
結果がわかっている録画放送を見るほど退屈なことはない。
ライブなら、この先どのようなことがわかるか、だれにもわからないからだ。
それを野沢さんは小説でみごとに表現した。
プレイヤーの思考や、息遣いなどが、読み手がまるでそのプレイヤーになった同一感をこころに持たせてくれる。
特に試合での記述では、サッカーのライブ感をみごとに表現している。
どうやってこれほどまで、プレイヤーの心理がわかるのだろうか?
と思うぐらいの表現が出てくる。
ボールの回ってこない龍時はいらだつ。
そのとき、突然その理由がわかった。
”俺が信用されてなかったんじゃない、
俺が仲間を信用していなかったのだ”
これほどみごとな言い回しはないと思う。
残念ながら、野沢さんが残してくれたこの本はあと2巻しかない。
ミステリーでも才能を発揮した野沢さんのこの本の続きをじっくり味わいたいと思う。
こんなにおもしろいサッカーの小説を読んだことがない。
サッカーはライブが一番だ。
結果がわかっている録画放送を見るほど退屈なことはない。
ライブなら、この先どのようなことがわかるか、だれにもわからないからだ。
それを野沢さんは小説でみごとに表現した。
プレイヤーの思考や、息遣いなどが、読み手がまるでそのプレイヤーになった同一感をこころに持たせてくれる。
特に試合での記述では、サッカーのライブ感をみごとに表現している。
どうやってこれほどまで、プレイヤーの心理がわかるのだろうか?
と思うぐらいの表現が出てくる。
ボールの回ってこない龍時はいらだつ。
そのとき、突然その理由がわかった。
”俺が信用されてなかったんじゃない、
俺が仲間を信用していなかったのだ”
これほどみごとな言い回しはないと思う。
残念ながら、野沢さんが残してくれたこの本はあと2巻しかない。
ミステリーでも才能を発揮した野沢さんのこの本の続きをじっくり味わいたいと思う。
2019年10月15日に日本でレビュー済み
サッカーは興味がない。なので、あまり読みたくない小説のたぐいであった。
それでも、野沢尚好きにとっては避けては通れない作品。
結果、若くして海外で挑戦する選手の孤独と気迫を体感できて、とてもおもしろかった。
おそらく、野沢尚のサッカー観が色濃くでている小説である。
少し古い小説なので、海外の選手がその昔のジダンやロベルト・カルロスなどであり、
自分が少し知っている範囲だったのも良かった。
日本という帰れる場所がある、その帰属の安心感を邪魔だと感じる件がある。
国を捨てることでストイックになり、退路を断つという考え方だ。
ここまでの意識をもって生きる人間というのは、自分にとっては新鮮である。
しかし、世の中にはそもそも退路がない人間はいっぱいいる。
失敗すれば、人生が終わる、いや自分だけでなく家族もろとも。
そういった覚悟が違う人間との争いは、普通に日本で暮らしていては味わうことは出来ない。
退路があるという幸せが、デメリットになるという世界。そこに孤独を抱えながら、飛び込む少年。
少年の内面世界とサッカーという現実フィールドがうまく絡み合う。飽きさせない物語であった。
それでも、野沢尚好きにとっては避けては通れない作品。
結果、若くして海外で挑戦する選手の孤独と気迫を体感できて、とてもおもしろかった。
おそらく、野沢尚のサッカー観が色濃くでている小説である。
少し古い小説なので、海外の選手がその昔のジダンやロベルト・カルロスなどであり、
自分が少し知っている範囲だったのも良かった。
日本という帰れる場所がある、その帰属の安心感を邪魔だと感じる件がある。
国を捨てることでストイックになり、退路を断つという考え方だ。
ここまでの意識をもって生きる人間というのは、自分にとっては新鮮である。
しかし、世の中にはそもそも退路がない人間はいっぱいいる。
失敗すれば、人生が終わる、いや自分だけでなく家族もろとも。
そういった覚悟が違う人間との争いは、普通に日本で暮らしていては味わうことは出来ない。
退路があるという幸せが、デメリットになるという世界。そこに孤独を抱えながら、飛び込む少年。
少年の内面世界とサッカーという現実フィールドがうまく絡み合う。飽きさせない物語であった。