初版を買いました。今でも上下巻とも大切に持っております。15年以上前になるかなあ…。
とにかく装丁の美しさでは単行本には叶いません。そして、翻訳をなさった方がとにかく見事です。アーサー・ゴールデンの原書も買いましたが、恥ずかしながら私の英語力では読みきれませんでした。でも水揚げの部分などはくすりと笑いながら読みました。また購入して読んでみようかな?
とても原作が素晴らしいので、正直映画は「どうなのかなあ」と言うところが多かったです。特にさゆりの「都をどり」だけはどうしても違和感がありました。ただ、映画に出てくる冒頭のマコ岩松や、豆葉姐さんのパトロンの男爵役をラスト・エンペラーの宦官役のケイリー=ヒロユキ・タガワが演じているところはちょっと一見に値します。
話がそれました。やはりこの原作が素晴らしいです。アーサー・ゴールデンの原作が素晴らしいのは勿論ですが、この翻訳家の小川さんという方の訳が本当に素晴らしい。解説も読みましたが、なるほど納得行きます。
是非この着物の美しさを現した単行本でお読みください。そして原作の英語版をお読みください。
これは間違いなく第一級の小説です。
このモデルが、色々と物議を醸し出した岩崎究香さんだと言う人もおりますが、私は絶対に違うと思います。それはさゆりに失礼です。
岩崎究香さんは、私は一流の芸者だと思ったことはありませんから。漫画の「紅匂ふ」はそうかもしれませんが、この小説はまるきり別物です。
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さゆり 上 (文春文庫 コ 16-1) 文庫 – 2004/12/7
9歳で売られ、芸を磨き、史上最高値で水揚げされた芸妓さゆりの生涯。祇園の美と真実をかつてなく精緻に描いた話題作の文庫化
- 本の長さ359ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2004/12/7
- ISBN-104167661845
- ISBN-13978-4167661847
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2004/12/7)
- 発売日 : 2004/12/7
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 359ページ
- ISBN-10 : 4167661845
- ISBN-13 : 978-4167661847
- Amazon 売れ筋ランキング: - 188,634位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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愛玩犬
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以前から小説さゆりは素晴らしいとの噂を聞いていましたが、本当にそのとうりでした。表現などもアメリカンナイズドされていません。非常に誠実に書いてあります。花柳界の事が少し解かって面白いです。
oxalisk
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小説としては、凡庸なファンタシーという感じで、さゆりのような「一途」な女性像に共感できませんでした。しかし、小川高義さんの廓言葉を丁寧に扱った翻訳のおかげで、当時の祇園や先斗町の生活文化がより鮮明に表現されていたと思います。
momo
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英文原作と、映画を見たので、日本語訳も読みたくなりました。やはり日本語で読むとその情景が浮かびやすい。
はなはな
映画にまでなったそうなので期待して読みましたが、全く面白くないです。
男性の夢が詰まってるのかな?
賢くはないけど美人な舞妓さんの話。
人物に魅力を全く感じない。美人、ということ以外に。
マジでゴメン、どこが面白いの???
男性の夢が詰まってるのかな?
賢くはないけど美人な舞妓さんの話。
人物に魅力を全く感じない。美人、ということ以外に。
マジでゴメン、どこが面白いの???
さゆり
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お金がない人は、本上下巻かってくれるだけでもいいです。わたしが、スーパーマーケットに協力してもらって、めばちまぐろだします。バランスの良い食事をしてください。お肉ばかり食べないで下さい。お野菜も食べてね。みなさん。わたしもさゆりです。
Amazon Customer
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この本実話かと思ったんですが、フィクションらしいですね。びっくりしました。私は映画を見てからこの本を読みました。映画ははっきりいって「いまいち」だったので、本にはやや期待を持って読みました。期待はあたりましたね。いい本です。アメリカ人が芸妓の視点に立ってここまで細かくストーリーを作っていることに、驚きを覚えました。いや、逆に、著者が外国人だからこそ、尊敬と憧れの念を持って、ここまでの作品に仕上げられたのかもしれません。映画化される作品にありがちなのは、ストーリーを映画用に変えることですが、この本に関しては、映画はとっても忠実に再現されていたと思います。日本人のキャストがほとんどいなく(メインどころは工藤夕貴くらい??)ちょっとがっかりではありましたが、初桃、豆葉、会長さんとかなかなかばっちりのキャスティングだと本を読みながら感じましたもん。なんで、本だと素敵に感じたものが映画だとだめなのか。
それは、きれいな京都弁がポイントです。ということはこの作品は英語で読むとまた感じが違うのかなーーー?英語版も挑戦してみたい。
それは、きれいな京都弁がポイントです。ということはこの作品は英語で読むとまた感じが違うのかなーーー?英語版も挑戦してみたい。
showon
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本当に外国人が書いた小説だろうか?
いやいやそもそもこれは小説なんだろうか?(誰がモデルだ?)
という感想が、読みながら常に頭の中を巡ってしまいました。
一般の人にはなかなか内情がわかりにくい、舞妓(芸妓)の生き様や、流れるように美しい京言葉を堪能しつつ、物語としても大変良くできた小説です。
上下巻でそれなりのボリュームがありますが、あっという間に読める事請け合いです
いやいやそもそもこれは小説なんだろうか?(誰がモデルだ?)
という感想が、読みながら常に頭の中を巡ってしまいました。
一般の人にはなかなか内情がわかりにくい、舞妓(芸妓)の生き様や、流れるように美しい京言葉を堪能しつつ、物語としても大変良くできた小説です。
上下巻でそれなりのボリュームがありますが、あっという間に読める事請け合いです