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ビジネスエリートの新論語 (文春新書) 新書 – 2016/12/9
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古今の典籍から格言・名言を引用、ビジネス社会に生きる人たちにエールを送る本書は、著者の深い教養や透徹した人間観が現れているばかりでなく、大阪人であることを終世誇りとしていた著者の、卓抜なるユーモア感覚に満ちている。さらには、本書の2部に収録、記者時代の先輩社員を描いたとおぼしき「二人の老サラリーマン」は、働くことと生きることの深い結びつき問う、極めつけの名作短編小説として読むに充分である。
現代の感覚をもってしても全く古びた印象のない本書は、むしろ後年に国民作家と呼ばれることになる著者の魅力・実力を改めて伝えてくれる。まさに「栴檀は双葉より芳し」。
ビジネス社会を生きる若い読者にも、ぜひ薦めたい一冊である。
- 本の長さ208ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2016/12/9
- 寸法18.2 x 11.3 x 2 cm
- ISBN-104166611100
- ISBN-13978-4166611102
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商品の説明
メディア掲載レビューほか
昭和三十年のリアル
最近、昭和という時代が歴史の世界に入りつつあることを、ひしひしと感じる。そうしたノスタルジーもあり、歴史小説家の私も、昭和を舞台にしたミステリー作品を書いたほどだ。
本書は歴史小説界の巨星・司馬遼太郎氏が、産経新聞の文化部記者だった昭和三十年、三十二歳の時、本名の福田定一名義で刊行したエッセイ集だ。刊行時のタイトルは『名言随筆サラリーマン ユーモア新論語』で、タイトルにある通り、サラリーマンの仕事や生活の様々な断片を切り取り、笑い飛ばすという趣向である。
この本を読むと、当時はサラリーマンになることが、重い意味を持っていたと分かる。それは安定的に糧を得られる代わりに、就職した会社に定年まで拘束されることを意味し、相当の覚悟が要ることだったのだ。
また、今はどうでもいいことでも、当時は重大だったことが取り上げられている。
挿話の中に「停年の悲劇」というものがある。文中に出てくる司馬さんの友人の一人は、五十六歳という会社の停年(定年)に思い悩み、五十歳前にもかかわらず、給料が半分の某大学工学部の教授に転職した。その理由が、「そちらの方が、十年も停年が長いから」というのだから笑える。
また別の一人は、二十七歳で会社を辞めたが、三十年ばかり先の定年が心理的な重圧になり、定年のない画家になったという。
これらの話だけでも、当時と今の価値観の違いに唖然とさせられる。だからと言って、挿話の数々が古びていてつまらないわけではない。そこには昭和三十年のリアルがあり、司馬さんや登場する人々の息づかいが聞こえてくるからだ。
人というのは、その置かれた時代や環境の中で様々な価値観に縛られ、日々、苦悶している。高度成長期のとば口に立っている彼らにも、バラ色の未来だけでなく、悩ましい日常があったのだ。
面白いのは、彼らが悩んでいたことが、今ではどうでもいいことになっていることだ。だが翻って考えれば、当時はなかった価値観も生まれ、その蜘蛛の巣の中で、われわれも、もがき苦しんでいる。百年後の人々には、そうした悩みや苦しみでさえ、ほほえましく思えることだろう。
つまり人の悩みなどは、時代や環境が生み出す一過性のものなので、気にしないことが一番なのだ。
本書に収められた四十を超える挿話の数々は、シニア層にとっては懐かしく思えるだろうし、若い人にとっては当時の空気を知るのに最適であろう。
評者:伊東 潤
(週刊文春 2016.12.25掲載)出版社からのコメント
著者について
大正12(1923)年、大阪市に生れる。大阪外国語学校蒙古語部卒業。昭和35年、『梟の城』で第42回直木賞受賞。41年、『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。47年、『世に棲む日日』を中心にした作家活動で吉川英治文学賞受賞。51年、日本芸術院恩賜賞受賞。56年、日本芸術院会員。57年、『ひとびとの跫音』で読売文学賞受賞。58年、「歴史小説の革新」についての功績で朝日賞受賞。59年、『街道をゆく“南蛮のみち1"』で日本文学大賞受賞。62年、『ロシアについて』で読売文学賞受賞。63年、『鞭撻疾風録』で大佛次郎賞受賞。平成3年、文化功労者。平成5年、文化勲章受章。平成8(1996)年没
登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2016/12/9)
- 発売日 : 2016/12/9
- 言語 : 日本語
- 新書 : 208ページ
- ISBN-10 : 4166611100
- ISBN-13 : 978-4166611102
- 寸法 : 18.2 x 11.3 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 405,834位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
1923年大阪市生まれ。大阪外国語学校蒙古語部卒。「ペルシャの幻術師」で講談倶楽部賞、『梟の城』で直木賞を受賞。『竜馬がゆく』『国盗り物語』『坂 の上の雲』『空海の風景』『翔ぶが如く』など構想の雄大さ、自在で明晰な視座による作品を多数発表。この他『街道をゆく』『風塵抄』『この国のかたち』な どの紀行、エッセイも多数。’96年逝去(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 司馬遼太郎と寺社を歩く (ISBN-13: 978-4334747213)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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またサラリーマンをバカにしているのか、さらには男尊女卑の色が強い作品だなと読み進めて行く。
しかし後半は現代を生きる自分は恵まれていると感じ、登場人物や時代背景を想像しながら読んでいた。
そして成功や大成の考え方を教えられた一冊となった
60年前に書かれた本とは思えないほど、現代でも通用するところが多いし、歴史を感じることもできる。
文章で生活して行ける人は、本当にすごいと改めて思わされた。
現代社会は働き方まで多様化していて、大きなことをしなければならないような概念で満ちてきている。
会社員ではいけない、もっと自分の理念を示して自分から行動するべき。
そんな本やウェブサイトが台頭し、今やそれが主流とも言える、
でも今の世界、大半は会社員なのだ。
会社員の中にはそんな輝かしい概念と現実の狭間でもがいている人間がいるであろう。(私もその一人だ)
この本はそんな概念をすり抜け、サラリーマンゆえの苦悩と幸せを示している。
これまでサラリーマンの利点はあまり考えたことはなかったが、言い得て妙。
あくまで普通のサラリーマンが求められている内容を地味でも、確実にこなしていくほうが確実に幸福。
普通の会社勤めで違和感を感じている人は、一読して仕事論を再度構築しても良いかもしれない。
残された素晴らしい作品群を繰り返し堪能することは出来ても
〈新作〉を読むことはもう永遠に不可能な訳です。
出版側もその需要に応えようと、
何やかや古いものでも 作家にまつわる言葉や文章を見つけて来ては
この様に世に送り出してくださる。
よすがとして、ファンには大変ありがたい事だと思っております。
しかし若い頃の司馬さんの〈勢い〉というか〈荒削り〉感のある文章には
新鮮な驚きを感じましたね。
司馬作品に親しんでいらっしゃる方ほど、そう思われた方、多いのでは?
そして相当以前に書かれたものだけあって、
やはり時代の価値観の差異は否めません。
もちろん今を生きる上で参考にすべき事柄は多々ありますが。
今回は、「かつてはこんな時代もありました」的なサラリーマン史として
ありがたく読ませて頂きました。
最後に妙な感想で恐縮ですが、もしも
「これから司馬遼太郎さんの本を読もうと思います!」という方がいらっしゃったら、
本書を「はじめの一冊」とされることだけは ファンとしてお奨めいたしません。
他に世に知られた名作に親しまれてから
本書を手に取ることを切に願います(笑)。