法の再構築(3)には、私にとっておもしろい内容が多く含まれ、骨太な内容が、まさに再構築と謳うだけの理由があると感心したが、本書(2)には、はっきり言って特におもしろい話はない。
というか、テーマ(なぜこんなテーマなのか疑問がいっぱい)と内容に方向感がなく、そもそもどういう需要を意識してこの本を作ったのか疑問とすら言える本だ。
国際法分野も先進国主導の時代が大きく変化するという地殻変動期にあると思うのだが、そういう問題意識がビビッドに伝わってきたものはなかった(全般的に平板)。
人材がこの分野にはいないのだろうかなどと懐疑的に思った。
敢えて言えば、「文化と自由貿易」(鈴木秀美)の議論(「文化多様性の保護」という概念の誕生)がおもしろかったが、少し前の議論でもあるし、この内容では、それ以降、議論が深まっているようには思えない。
さらにいえば、この議論は法体系への取り込み(まさに「再構築」)が問題なわけで、国の施策にどう取り込まれたかもっと検証してもよいのではないかという印象を持った。
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法の再構築 (2) 単行本 – 2007/4/20
国際化と法
- 本の長さ322ページ
- 言語日本語
- 出版社東京大学出版会
- 発売日2007/4/20
- ISBN-104130350625
- ISBN-13978-4130350624
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登録情報
- 出版社 : 東京大学出版会 (2007/4/20)
- 発売日 : 2007/4/20
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 322ページ
- ISBN-10 : 4130350625
- ISBN-13 : 978-4130350624
- Amazon 売れ筋ランキング: - 990,604位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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