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國語元年 (中公文庫 い 35-17) 文庫 – 2002/4/1

4.4 5つ星のうち4.4 38個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 中央公論新社 (2002/4/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2002/4/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 305ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4122040043
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4122040045
  • カスタマーレビュー:
    4.4 5つ星のうち4.4 38個の評価

著者について

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井上 ひさし
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昭和9年(1934)、山形県生まれ。上智大学外国語学部フランス語科卒。浅草フランス座文芸部兼進行係などを経て、戯曲「日本人のへそ」、NHK人形劇「ひょっこりひょうたん島」などを手がける。47年「手鎖心中」で直木賞受賞、54年「しみじみ日本・乃木大将」「小林一茶」で紀伊國屋演劇賞、翌年読売文学賞戯曲賞を受賞。56年「吉里吉里人」で日本SF大賞、翌年読売文学賞小説賞を受賞。平成11年、菊池寛賞受賞。平成16年、文化功労者。(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 ボローニャ紀行 (文春文庫) (ISBN-13:978-4167111281 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)

カスタマーレビュー

星5つ中4.4つ
5つのうち4.4つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2018年7月23日に日本でレビュー済み
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もともとNHKで連続ドラマとして放映されたものの脚本。なので、この一冊によって今度は詳しく、明治維新の時代の日本語の混乱(各地の方言の混在、意思疎通の不便)がどのようにして共通語としての形態をととのえられていったのか、その過程がよくわかる。戦後の教育による標準語が全国あまねく普及している現在の日本語生活からは想像するのは難しいが、明治の新政府ができたとはいえ、身分や地方に固有の言葉が、そのグループの間でしか共有されていなかった時代、人々はどのように共通の語彙と表現を持つに至ったのか、井上ひさしは面白おかしく見せて(体験させて)くれる。「難しいことを、易しく、面白く」という井上ワールドの傑作のひとつ。手元に一冊おいて、時々寝転んで読みなおすにおすすめの一冊。なお、劇場公演版の文庫版もありますが、それとは内容の詳しさが違うので、買う時は要注意。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2021年9月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
明治初期、近代化のために「共通話し言葉」をつくりだすよう命じられた文部官僚・南郷清之輔と、多様な出身、多様な方言をもつ彼の家族や使用人のドタバタを描くことで、言語とは、国家とは、近代とはと考えさせる。喜劇的だが、最後は悲劇である。
 本書はTVドラマの脚本。以前、芝居の戯曲は読んだのだが今回、別バージョンを読む。
 言語を無理矢理変えることに成功した数少ない事例として、フランス革命期のフランス語改革があげられていて、田中克彦『ことばと国家』に関連する記述があったなと思う(内容は忘れてしまったけれど)。要するに、ギロチンで粛清するレベルの強制をしなければ言葉は変わらないのだろう。そういった言葉の本質をつく発言を、会津出身(賊軍!)の押し込み強盗・若林虎三郎に語らせるところに、東北出身で反体制派だった著者の意図を感じる。
 面白い。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2017年6月27日に日本でレビュー済み
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今、方言を「話せない」子供は、不幸です。日本語が「二つある」事を知ったら、人生が二倍「楽しめる」。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2021年12月2日に日本でレビュー済み
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商品の状態:非常に綺麗な状態です。
となっていたので購入しました。
届いた本を見たら、表紙に茶色の汚れが付いてました。綺麗な状態。だったから購入したのにガッカリしました。
でも、よく見たら取れそうな汚れだったので、ウェットティッシュで拭いてみたら取れました。
簡単に取れる汚れだったので、綺麗な状態と言っているなら拭いてから送って欲しかったです。
中はとても綺麗な状態でした。
2015年1月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 何とも不思議な魅力を持った作品だ。明治新政府は国家を一新するに当たり、話し言葉が日本の各地でまちまちな方言で話されている現状では、意思の疎通に頻繁な、時には重大な障碍が生じるのではないかと危惧し、南郷清之輔 (本編の主人公)に日本国民の統一的話し言葉の作成を命じる。生真面目な清之輔はこの命を受け、寝ても覚めても新しい話し言葉の作成に打ち込む毎日を送る。

 ところで清之輔は本郷家の婿養子で、本郷家は現在東京に屋敷を構えるものの、義父重左衛門は鹿児島県出身、つまり維新の立役者である薩摩人として強烈な誇りを持っている。この屋敷には東北出身、名古屋出身、山口出身、東京山手出身、東京下町出身など各地から出てきた人々が家族、食客、あるいは奉公人として一緒に住み込み、人々は方言を矯正されることもないままに楽しく暮らしている。(ふみという東北の寺の娘が父母に出す手紙がナレーションの役を果たしていて、ふみは女中奉公に出てきてまだ2ヶ月にしかならない少女なので、その語り口から、この屋敷全体にまで若々しい雰囲気を与えている。なお、ふみはまだズウズウ弁丸出しである) この屋敷内で交わされる言葉だけでも、お互いが何を言っているのか分からないことが多く、確かに統一的話し言葉は必要だろうなと感じさせる。だがそれにしてもと、読者である僕は感じるのだった、あの標準語というのはどんな風にして決められ、如何にして運用されていったのか? 方言が飛び交う本編中の会話を見ながら、僕は清之輔の苦闘の着地点を色々と想像した。清之輔の努力は遂に新しい国語の作成に繋がったのだろうか? 試行錯誤の末、彼が作り出したのは国語の骨格とも言うべきものだった。遂に標準語に到達しうる端緒は示し得たのではないか?と、僕は思った。しかし清之輔の案はこれを命じた大臣には一顧だにされず無視され、彼は役職さえも解かれてしまった。

 新しい国語を作る過程を描いているように見えて、この物語はお国訛り丸出しの人々が、楽しくぶつかり合う人間模様を描いている。話し言葉は、それを使う人をいかにもその言葉に相応しい人にしてしまうのではないだろうか? 話し言葉が多様なだけ多様な人間が存在し、それは人生を楽しくする。お上の命令一下言葉を作り出すことなど出来ない相談だ。あとがきで井上は言う。話し言葉を作るのは我々普通の人であると。だから我々普通の人も自分の言葉に責任を持とうと。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2017年3月11日に日本でレビュー済み
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ストーリー中には日本各地バリバリの方言が満載で、役者が本気でネイティブ方言を再現できたら、さぞ笑えるだろうなあ…と。舞台はなかなか観に行けない環境につき、NHK、もう一度やってくれませんかね?
2013年5月3日に日本でレビュー済み
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テレビのほうがおもしろかったかな。イントネーションなどは本では伝わらないし、放送を目的として書かれているので、テレビに軍配があがるのは当然ですが、ああ、こんな場面もあったな、と思いだすのも、ふーん、台本ってこういうふうにできているんだ、と読むのも楽しい経験でした。
2012年3月14日に日本でレビュー済み
 「国語元年」は舞台で観ているのでストーリーが頭に入りやすいです。また,舞台でわかりにくかったところが,これを読むことで理解が深まりました。相乗効果です。

 明治8年に文部省学務局に勤めていた南郷清之輔が統一的日本語を創ろうとして苦労する話しです。彼とその妻,義父,奉公人,居候たちがそれぞれ別々のお郷言葉を話すという環境のなかで,仕事にとりかかるがうまくいかない。言葉の魔術師,井上ひさしの最高傑作。

 結局,人為的に言葉をつくろうとするのが愚かなことであり,国民全体の仕事であるということで落着。俳優はこれらのセリフを頭に叩き込み,演ずるのです。おまけに「ひさし氏」は遅筆堂。プロとはいえ凄いですね。わたしは、この脚本を読んでも、セリフが全然入らなかったです。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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