読みました。
バルセロナのあるカタルーニャ地方というのが、歴史的にどんな道筋を辿ったのかというのが、時系列でわかりやすく展開されていて素晴らしい。
こういった本独特の読みづらさもなく、こちらの増補版では2020年までの現代史も補完できる。
現在のいわゆるスペイン語は元はカスティーリャ語であって、カタルーニャで元々話されている言語ではない。
カタルーニャ独立運動がなぜ起こっているのか、どれくらい本気の運動なのか、とても勉強になる素晴らしい本でした。
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物語 カタルーニャの歴史 増補版-知られざる地中海帝国の興亡 (中公新書 1564) 新書 – 2019/12/17
田澤 耕
(著)
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バルセロナを中心にスペイン随一の繁栄を誇るカタルーニャは、かつてイタリアやギリシャまで地中海全域を支配した大帝国だった。建国の父・ギフレ「毛むくじゃら伯」、黄金時代のジャウマ「征服王」や、騎士・錬金術師・怪僧らが地中海せましと活躍する栄光の中世から、長い衰退期と混乱をへながらも再生への努力を続ける現代まで。20世紀初頭のバルセロナの繁栄、スペイン内戦から、21世紀の独立運動までを増補した決定版
- 本の長さ298ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2019/12/17
- ISBN-10412191564X
- ISBN-13978-4121915641
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商品の説明
著者について
田澤耕
1953年(昭和28年),横浜市に生まれる.一橋大学社会学部卒業.バルセロナ大学大学院カタルーニャ語専攻博士課程修了.博士(カタルーニャ語学).法政大学名誉教授。カタルーニャ語作家協会名誉会員.専攻,カタルーニャ語,カタルーニャ文化. 著書『カタルーニャ語辞典』(大学書林),『辞書屋列伝』(中公新書),『ガウディ伝』(中公新書,『レアルとバルサ 怨念と確執のルーツ』(中公新書ラクレ),『カタルーニャを知る事典』(平凡新書),Catalunya i un japones (La Campana,Barcelona)、Dietari d’un japonès: entre el terratrèmol, el tsunami i la fuita radioactiva( Lapislàtzluli, Barcelona)ほか 訳書『バルセロナ、ある地中海都市の歴史』(新潮社),『バルセロナ・ストーリーズ』(水声社),『引き船道』(共訳,現代企画室),『ティラン・ロ・ブラン』(岩波文庫),『ダイヤモンド広場』(岩波文庫)ほか
1953年(昭和28年),横浜市に生まれる.一橋大学社会学部卒業.バルセロナ大学大学院カタルーニャ語専攻博士課程修了.博士(カタルーニャ語学).法政大学名誉教授。カタルーニャ語作家協会名誉会員.専攻,カタルーニャ語,カタルーニャ文化. 著書『カタルーニャ語辞典』(大学書林),『辞書屋列伝』(中公新書),『ガウディ伝』(中公新書,『レアルとバルサ 怨念と確執のルーツ』(中公新書ラクレ),『カタルーニャを知る事典』(平凡新書),Catalunya i un japones (La Campana,Barcelona)、Dietari d’un japonès: entre el terratrèmol, el tsunami i la fuita radioactiva( Lapislàtzluli, Barcelona)ほか 訳書『バルセロナ、ある地中海都市の歴史』(新潮社),『バルセロナ・ストーリーズ』(水声社),『引き船道』(共訳,現代企画室),『ティラン・ロ・ブラン』(岩波文庫),『ダイヤモンド広場』(岩波文庫)ほか
登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2019/12/17)
- 発売日 : 2019/12/17
- 言語 : 日本語
- 新書 : 298ページ
- ISBN-10 : 412191564X
- ISBN-13 : 978-4121915641
- Amazon 売れ筋ランキング: - 329,803位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年6月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
スペインの東部に位置するカタルーニャはカスティーリャとのライヴァル関係、スペインへの統合とスペインからの独立志向など、案外複雑な歴史を繰り広げてきた。言語や文化・民族としての纏まりからから言って、カタルーニャはアイデンティティーから独立を求めてきた。スコットランドもイングランドからの独立が実現しなかったが、底流としては独立を求める心性が相当に強い。近代ヨーロッパは勢力均衡というシステムが成立し、小国は連合することによって国家独立をし、戦争と平和を通じて、安定と富を追求する歴史を繰り広げてきたが、EUができて国民国家の枠組みは乗り越えられるものとなり、小国や地域の自治と独立が可能となってきた。カタルーニャという文化共同体がどうなっていくのか、本書を読みながら、興味を掻き立てられた。年表なども有益である。
2022年10月25日に日本でレビュー済み
ガウデイ、FCバルセロナ、独立運動で有名なのは都市としてのバルセロナ市。
本書はそのバルセロナを産み出した地域としてのカタルーニャの歴史を紹介す
る一冊です。スペインの大都市であるという視点を超える深いものが学べます。
本書はそのバルセロナを産み出した地域としてのカタルーニャの歴史を紹介す
る一冊です。スペインの大都市であるという視点を超える深いものが学べます。
2019年12月24日に日本でレビュー済み
国として独立できない悲劇のカタルーニャから
見る世界史は波乱万丈というか、中世はまさに
カタルーニャのものだったことがわかる、
それはロマンで語ればローマ社会へのカルタゴの
反撃であり、地中海世界の必然の没落という
とてつもなく面白い歴史です。それが英雄譚的に
語られています。スペイン好きの方はぜひ。
見る世界史は波乱万丈というか、中世はまさに
カタルーニャのものだったことがわかる、
それはロマンで語ればローマ社会へのカルタゴの
反撃であり、地中海世界の必然の没落という
とてつもなく面白い歴史です。それが英雄譚的に
語られています。スペイン好きの方はぜひ。